キャロウェイの新作、OPUSウェッジの魅力と性能を徹底レビュー

EVEN 編集部

2024年09月25日

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キャロウェイゴルフが2024年9月13日に発表した「OPUS（オーパス）ウェッジ」シリーズは、ゴルフ界に新たな風を吹き込む革新的な製品として注目を集めています。約19カ月もの開発期間を経て誕生したこのウェッジは、プロゴルファーたちの意見を徹底的に反映させ、従来のウェッジの概念を覆す斬新な設計を採用しています。

最大の特徴は、フェースに刻まれた17本もの溝。この独自の「17枚刃」デザインにより、低い打ち出しと高いスピン性能を実現し、ショートゲームでの精度と操作性を大幅に向上させています。さらに、4種類のグラインドオプションを用意することで、プレーヤーのスイングスタイルや使用状況に合わせた最適な選択が可能となりました。

本記事では、このOPUSウェッジの特徴や性能を詳細に解説し、実際の使用感についても徹底的にレビューします。上田桃子プロもすでに実戦に投入しているこのクラブ。幅広いプレーヤーにとって有益な情報をお届けしますので、ぜひ最後までお読みください。

キャロウェイ OPUSウェッジはアプローチショットの精度向上を目指すゴルファーにおすすめ！

キャロウェイの新作、OPUSウェッジは、特にアプローチショットの精度向上を目指すゴルファーにとって理想的な選択肢です。このウェッジの革新的な設計と技術は、ショートゲームでの操作性と制御力を大幅に向上させることを目的としています。

17本の溝を刻んだフェースデザインは、ボールとの接触面積を増やし、より多くのスピンを生み出します。これにより、グリーン上でのボールの止まりが良くなり、ピンに近づけやすくなります。また、低い打ち出し角度を実現することで、風の影響を受けにくく、より正確なショットが可能になります。

OPUSウェッジ公式動画はこちら

Ultimate spin. Ultimate versatility. Ultimate feel. This is our Opus 🔥 pic.twitter.com/pgdHgpSPyz

— Callaway Golf (@CallawayGolf) July 15, 2024

さらに、4種類のグラインドオプションは、様々なライや地形に対応できるように設計されています。バンカーショットが苦手な方や、ラフからのアプローチに悩んでいる方にとっても、自分のプレースタイルに合ったグラインドを選ぶことで、ショットの安定性と精度を高めることができます。

プロゴルファーの意見を取り入れて開発されたシェイプは、見た目の美しさだけでなく、実用性も兼ね備えています。構えやすく、自信を持ってショットを打てるデザインは、メンタル面でのサポートにもなるでしょう。

したがって、スコアアップを目指すアマチュアゴルファーから、ツアープロのような高度な技術を持つプレーヤーまで、OPUSウェッジはアプローチショットの精度向上を求めるすべてのゴルファーにおすすめの一品と言えるでしょう。

キャロウェイ OPUSウェッジの特徴を徹底解説

キャロウェイ OPUSウェッジの商品スペック

項目	詳細
ヘッド素材	軟鉄鋳造
フェース加工	37Vグルーブ
ロフト角	S:48°,50°, 52°, 54°, 56°, 58°, 60° W:50°, 52°, 54°, 56°, 58°, 60° C:58°, 60° T:58°, 60°
グラインドオプション	S, W, C, T
仕上げ	クロム / ブラック
シャフト	スチール

キャロウェイOPUSウェッジは、最新の技術と伝統的なクラフトマンシップを融合させた高性能ウェッジです。

ヘッドは軟鉄鋳造。フェース面には、改良された37Vグルーブが施されており、これにより優れたスピン性能と打球の安定性を提供します。ロフト角はSグラインドで最多の48°から60°まで2°刻みで用意されており、プレーヤーのニーズに合わせて幅広い選択が可能です。

特筆すべきは4種類のグラインドオプション（S、W、C、T）が用意されていることです。これにより、様々なコース条件やプレースタイルに対応できる柔軟性を持たせています。

仕上げはクロムとブラックの2種類から選択可能で、好みの外観や使用環境に合わせて選べます。

これらの多彩なオプションと高度な技術の組み合わせにより、OPUSウェッジは幅広いゴルファーのニーズに応える、極めて汎用性の高いウェッジとなっています。

革新的な17枚刃フェースデザイン

キャロウェイOPUSウェッジの最も際立つ特徴は、フェースに刻まれた17本の溝、いわゆる「17枚刃」デザインです。この革新的なフェース設計は、従来のウェッジとは一線を画す性能をもたらします。

17本の溝がフェース全体に均一に配置されることで、ボールとの接触面積が大幅に増加します。これにより、インパクト時により多くのフリクション（摩擦）が生まれ、驚異的なスピン性能を実現しています。高いスピン量は、グリーン上でのボールの止まりを劇的に向上させ、ピンへの寄せやすさを格段に高めます。

さらに、この17枚刃デザインは低い打ち出し角度を可能にしました。低い弾道は風の影響を受けにくく、より正確なコントロールを可能にします。特に、ロブショットやフロップショットなどの高度なテクニックを要するショットにおいて、その効果は顕著に現れます。

また、この独自のフェースデザインは、様々なライでの性能も向上させています。ラフからのショットでも、芝との接触を最小限に抑えつつ、十分なスピンを与えることができます。

17枚刃フェースデザインは単にスピン量を増やすだけでなく、あらゆるショートゲームのシーンでプレーヤーに高い信頼性と操作性を提供する、OPUSウェッジの核心的な技術革新と言えるでしょう。

4種類のグラインドオプション

キャロウェイOPUSウェッジの大きな特徴の一つが、4種類のグラインドオプションです。これらのグラインドは、様々なプレースタイルやコース条件に対応できるよう、綿密に設計されています。

Sグラインド：標準的なソール幅と適度なバウンスを持つこのグラインドは、多様な状況で使いやすい汎用性の高いオプションです。スクエアなフェースでのショットに適していて、中級者から上級者まで、幅広いゴルファーに適しています。
Wグラインド：ワイドソールデザインを採用したこのグラインドは、バンカーショットや柔らかいライでの使用に最適です。ソールが広いため、砂や芝を効果的にかき分け、ミスショットのリスクを軽減します。
Cグラインド：Cグラインドは、ヒール部分とトウ部分のソールが削られています。これにより、フェースを開いたショットや、タイトなライからのショットが容易になります。
Tグラインド：ツアープロが好む開けばバウンスが効いてくれるグラインドです。スクエアに構えた時にリーディングエッジの高さが最も低くなります。多目的に使え、様々なコースやショット条件に対応可能です。

これらの多様なグラインドオプションにより、プレーヤーは自身のスイングスタイルやコース条件に最も適したウェッジを選択することができます。例えば、バンカーショットが苦手な方はWグラインドを、様々な状況で柔軟に対応したい方はSグラインドを選ぶことで、ショートゲームの精度と安定性を向上させることができるでしょう。

上田桃子プロが実践投入中

今年7月の大東建託・いい部屋ネットレディスの練習日に「OPUS」ウェッジをテストした上田桃子プロは、

「顔がスッキリしていて、ブレードが薄い。上級者が好きそう。第一印象は良いですね」

とコメント。

現在は実戦に投入済みで、試合によってグラインドを使い分けています。

EVEN編集部のコメント「注目の新作」

プロのフィードバックで、改良を重ね、約１９ヶ月をかけて熟成されてウェッジ「OPUSウェッジ」が9月中旬、遂に発売を迎えた。

プロトタイプの制作に着手したのが約1９ヶ月前。それから数多くのフィードバックをツアープレーヤーから受けながら改良を重ね、6番目に試作されたシェイプ6と呼ばれる形状を最終的に採用。カリフォルニアの最高級ワインをつくるワイナリーの名を参考に「オーパス」と命名された今回の新作。長い年月熟成し、極上モデルを目指して完成させたブランドの想いが表れたモデル名となっている。

テクノロジーに目を向けると、フェース面に施される鋭い37グルーブの角をキープしながら、溝の幅を小さくして間隔を狭めることで、従来よりもスコアラインの本数を2本増加。これによりラフや濡れた芝でライでのスピン量が大幅に増加。同時に打ち出し角も低くなり、コントロール性も大きく向上した。

また、従来の「S」「W」「C」のソールグラインドに加え、Cグラインドのトレーリングエッジ側をより幅広く削った形状の「T」もラインナップされ、好みの選択肢が広がった。注目の新作だ。

豊富なカラーバリエーション

こちらはキャロウェイのヨーロッパのアカウント。「どのOPUSウェッジを使いますか？？」

Which new Opus wedge will you be ordering? 🤔 pic.twitter.com/Y7zERIvOR1

— Callaway Golf Europe (@CallawayGolfEU) July 27, 2024

キャロウェイ OPUSウェッジを使ってみた

驚異的なスピン性能と操作性の向上

OPUSウェッジを実際に使用してみて、最も印象的だったのはその驚異的なスピン性能です。17枚刃フェースデザインの効果は想像以上で、特にグリーン周りのアプローチショットでその真価を発揮しました。

50ヤード程度のピッチショットを打った際、ボールはグリーン上で見事に止まり、バックスピンさえかかるケースもありました。これは従来のウェッジでは難しかった制御力です。また、ラフからのアプローチでも、芝をうまくかき分けてボールに十分なスピンをかけることができ、予想以上にグリーン上でボールを止めることができました。

操作性も格段に向上していると感じました。低い弾道で打ち出せるため、風の強い日でもボールがぶれにくく、狙ったところにピンポイントで寄せることができます。特に、ピンの後ろにハザードがあるような難しいセッティングでも、自信を持ってアグレッシブなショットを打てるようになりました。

このスピン性能と操作性の向上は、スコアメイクに直結する重要な要素だと考えます。OPUSウェッジは、ショートゲームに悩むゴルファーにとって、まさに救世主となる可能性を秘めています。

打感と音の心地よさ

OPUSウェッジを使用して特に印象に残ったのは、その素晴らしい打感と心地よい打球音です。フルショットからタッチの繊細なショットまで、様々な状況で使用しましたが、常に優れたフィードバックを感じることができました。

フルショットでは、ボールがフェースに吸い付くような感覚があり、インパクト時の「カチッ」という澄んだ音が非常に心地よいものでした。この明確な打感と音は、ショットの質を即座に判断するのに役立ち、自信を持ってプレーを進めることができました。

一方、グリーン周りのタッチショットでは、柔らかくコントロールの効いた打感を感じられました。ボールをフェースで包み込むような感覚で、距離感の調整が非常にしやすくなりました。特に、ランニングアプローチやロブショットなど、繊細なタッチが要求されるショットでその効果が顕著でした。

さらに、バンカーショットでも砂を通過する際の抵抗感が適度で、ボールと砂の接触具合を明確に感じ取ることができました。これにより、バンカーからの脱出率が向上し、より自信を持ってプレーできるようになりました。

この優れた打感と音の特性は、技術的な面だけでなく、プレーヤーの心理面にも大きな影響を与えると考えます。ショットの質を即座に判断でき、自信を持ってプレーを続けられることは、スコアメイクにおいて非常に重要な要素です。OPUSウェッジは、この面でも他の追随を許さない優れた性能を発揮していると言えるでしょう。