GARNEAU(ガノー)・ゼネラル ロード パフォーマンス|ニューモデルインプレッション
管洋介
- 2020年05月05日
注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回はアドベンチャー向けのエクスプローアカテゴリーを新たに展開するガノーのゼネラルシリーズから、GARNEAU・GENERAL ROAD PERFORMANCE(ガノー・ゼネラル ロード パフォーマンス)を管洋介がテスト! その乗り味は?
オンロードから未舗装路をボーダレスに駆け抜ける
ゼネラル ロード パフォーマンス
2020年モデルから冒険心をかき立てるアドベンチャー向けのエクスプローアカテゴリーを新たに展開するガノー。そのラインナップの中核になるのが、ゼネラルシリーズだ。
ゼネラル(全般)の名が示すとおりあらゆる路面に対応するドロップハンドルのカーボンバイクで、よりグラベルを得意とした仕様のゼネラルグラベルパフォーマンスと、オンロードを得意としたゼネラルロードパフォーマンスの2モデルが用意される。両者とも同じカーボンフレームを使用しているものの、目的に合わせてまったく異なるコンポーネントで組まれており、それぞれに個性を放っている。
今回インプレッションするのはゼネラルロードパフォーマンスだ(※グラベルについてはこちら)。オンロードでの軽快感を重視して、ロード用ホイールに35Cタイヤを履き、ティアグラをアッセンブル。ハンドルバーも460mmサイズで400mm幅とロードバイクとして標準的なサイズであり違和感なくオンロードを走ることができる。
特徴的なのは走行安定性に優れたジオメトリーをもつフレームだ。標準的なロードバイクよりも20mmほど延長したリアセンターにより、オンロードから未舗装路へとボーダレスにライディングを楽しむことができる。最大40Cのタイヤも使用可能で、よりハードな路面にも対応できる。
その活用範囲は幅広く、週末のロングライドから日常のスポーツライド、さらには通勤にも最適だ。またフレームやフォークにはキャリアやアクセサリー類を取り付けできる台座が多く設けられ拡張性に優れているため、キャンプ道具を積み込んだツーリングもお手の物だ。
あえて苦手なシチュエーションをあげるなら、完全なるロードレーサー的な用途だが、その発想自体が野暮というもの。どこまでこのバイクで遊び倒せるかは、乗り手の発想力に委ねられている。
チェーンが暴れやすい悪路での走行を想定して、ドライブ側のチェーンステーを下側にオフセットした。これによりチェーンステーとチェーンの接触を防いで、安定した動力伝達を可能としている。
振動吸収性を高めるためにトップチューブからシートステーにかけて垂直方向に薄い形状を採用した。シートステーのブリッジは樹脂製で、フェンダーを取り付けるために用意される。
トップチューブにはバッグ取り付け用の台座を設ける。エアボリュームの大きなタイヤを使用しても、ポジションがアップライトになりすぎないようにヘッドチューブは短めの設定。
キャンプ込みの長距離ライドも想定して、フォークにもバッグやキャリアを取り付けできる台座が設けられている。
ガノー
ゼネラル ロード パフォーマンス
21万円(完成車/税抜)
■フレーム:フルカーボン ■フォーク:フルカーボン ■コンポーネント:シマノ・ティアグラ ■ハンドル、ステム:イーストン・EA70 ■シートポスト:UDカーボン ■サドル:フィジーク・アンタレスR7 ■ホイール:シマノ・WH-RS170 ■タイヤ:ケンダ・テンドリル700×35C ■サイズ:460、490、520、550mm ■カラー:オニキスブラック×シルバー ■試乗車重量:9.3kg(460mm/ペダルレス)※試乗車はケンダ・クリテリウムエンデュランス700×30Cを使用
オンロードからダートまで安定感があり軽快な走り
管洋介がインプレッション
オンロードにも使える30Cのスリックタイヤにカスタムした仕様でインプレッションを行った。最初に目に付くのがやはりバイクの造形美だろう。滑らかなフレームのライン、そしてチェーンステーのクランク側がドロップしたユニークな設計、さらに力強い極太のチュービング。通常のロードバイクにはないタイヤクリアランスの広さが新鮮だ。
踏み味も特徴があり、重心を後方にして踏み出すと滑らかにトルクがかかり、一歩先にスッとバイクを進めてくれる独特なものだ。体重を後方に預けているとは思えないほど軽快に前へと導いてくれて、速度が自然に中速域まで到達する。
ステアリング軽めの味付けは、後方荷重で乗っていることと相まって操舵性のよさを際立たせてくれる。悪路ではこの味付けが大きく貢献してくれるだろう。オンロードではシッティングがどこまでもラクで、腰への負担も少なく、上りもスピーディーかつ快適にこなせる。ダンシングも特徴があり、バイクが自然に振りのリズムを作ってくれるため、ライダーはコントロールに集中できる。
グラベル設計にして新たなロードフィーリングをも演出し、チャレンジ系のロングライドにはうってつけの一台だ。
インプレッションライダー
管洋介
競技歴23年のベテランライダーで自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168cm。
ニューモデルインプレッション
一覧はこちらから
管洋介のその他の記事は
こちらから
問:あさひホールセール部 www.garneau-japan.com
SHARE