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SPECIALIZED(スペシャライズド)・Sワークス ターマック SL7機材編|ニューモデルインプレッション

注目の最新モデルを徹底インプレッション! 今回はスペシャライズドから登場したレーシングマシン、SPECIALIZED・S-WORKS TARMAC SL7 (スペシャライズド・Sワークス ターマック SL7)。エアロ性能を備えつつ軽さも追求したレーサーは、死角のないオールラウンド性をもつまさに峠も平地も、すべてをこの一台で征する決定版。スペシャライズドが放った、2020年の大本命レーサーといえるだろう。そのテクノロジーを徹底解説!

ニューモデルインプレッション
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新型ターマック登場!レーシングマシン一本化
Sワークス ターマック SL7

ターマックはスペシャライズドが誇る、オールラウンダーだ。ターマックの原型をたどると2002年のアルミモデル、マリオ・チポッリーニなどが乗ったE5に始まる。2007年にターマックSL2がフルカーボン化、前モデルとなるターマックSL6は2017年のデビューだ。ペテル・サガンの世界選手権3連覇などの活躍で記憶に新しい。
ターマックは、軽さと操作性を誇るレーサーとして最前線で活躍し続けている。
一方で、ヴェンジは2011年にデビューしたモデルだが、2018年に画期的なエアロ性能をもつモデルとして飛躍的に進化。エアロ効果がアドバンテージを生むコースでの圧倒的な速さは、国内の数々の有名レースでも実証され、大人気となったモデルでもある。
ターマックSL6とヴェンジは、ともにドゥクーニンク・クイックステップと、ボーラ・ハンスグローエの2チームに供給されてきた。グランツールでは、これらのモデルをコースによって使いわけて戦ってきたわけだ。
しかしスペシャライズドは、レースによってどちらかを選ばなくてはならないということにジレンマを抱く。理想は、すべての状況で最速のマシンであるはずだ。
そこで、新型ターマックはヴェンジで成功したエアロ機構をふんだんに取り入れ、エアロ性能も備えた比類なきオールラウンダーとなった。ターマックとヴェンジの融合であり、またヴェンジの進化版ともいえる。
1台ですべてを征するマシン。自信のほどは、あれほど人気のヴェンジをあっさり終了するところにも表れているだろう。

空力、登坂能力、すべてを征す妥協なきマルチレーサー

エアロか軽さかどちらかを犠牲にするレースバイクの時代の終焉を象徴するターマックSL7。
自社風洞施設ウィントンネルで、テストと検証を繰り返し、前作SL6より距離40kmで45秒の速さを生むエアロ性能を獲得。
エアロ機構は軽さを犠牲にしがちだが、新ターマックはUCIの重量制限と同じかそれ以下を目指して開発が進められた。
もちろんエアロ性能を犠牲にすることもなく、またライドクオリティーや剛性も損なわずにSワークスモデルで800gのフレームを完成させた。まさに史上最速のスペシャライズドフラッグシップモデルの登場といえる。
ヴェンジで培ったエアロ形状のコックピットは、空力特性を高めつつも、ポジションの調節性に優れ既存のステムや丸ハンドル、機械式のシフターにも対応。
またハンガー部は、従来タイプのスレッド式BBを採用。レース現場での整備性やユーザビリティーもしっかり追求しており、ただやみくもにエアロで軽いだけのバイクではないことがわかる。
ターマックSL7は、最速であるばかりでなく、熟成を重ねた、ロードバイクの最進化形態といえるだろう。

研ぎ澄まされた空力特性と実用性の融合

すべてのケーブルが内装され、シンプルで一体感のあるエアロコックピット。ムダのないフォルムで、空力特性を最大限に発揮する。

もっともヴェンジをほうふつとさせるシート部。ウィントンネルエンジニアードにより生まれた、究極のシート形状といえるだろう。

優れたエアロ特性を持ちながらも、整備性や調節性にも優れたハンドルシステム。ステムを抜かなくてもシムを外せるなど、扱いやすさも追求。

速さへの妥協なき追求が生んだ美しさ

空気を切り裂くシンプルなフォルム

シンプルかつ端正なフォルムは美しい。シートポスト上部の独特の形状は、シマノ・DI2のジャンクションAが入る構造。

タイヤ幅は32Cまで対応している。ロヴァール・ラピーデCLXホイールを装着、フロントとリアでリム高と幅が違う。

フロント側はワイドリムでエアロ効果を高めている。

スペシャライズド
Sワークス ターマック SL7

145万2000円(シマノ・デュラエースDI2仕様、スラム・レッド e-TAP アクシス仕様/(税込)、60万5000円(フレームセット/税込)

■フレーム:Sワークス ターマックSL7 ファクト12rカーボン12×142mmスルーアクスル ■フォーク:Sワークス ファクトカーボン 12×100mmスルーアクスル フラットマウントディスク ■ホイール:ロヴァール・ラピーデCLX(フロント51mm、リア60mm) ■重量:6.89kg(完成車/デュラエースDI2 /56サイズ編集部実測ペダルなし)、800g(フレーム/56サイズ)

Sワークスのアザーモデル

Sワークスのモデルも各種ラインナップ。新しく、Sワークスとエキスパートの間を埋めるプロシリーズが追加された。

ターマックSL7プロ UDI2

84万7000円(税込)

新しく追加されたグレード。ターマックSL7 ファクト10rカーボンフレームを使用。レースシーンで遜色ない威力を発揮。

ターマックSL7エキスパート UDI2

60万5000円(税込)

DT製ハブを使用したホイールを採用したエキスパート。フレームはプロと同じスペックで、手軽にSL7の実力を堪能できる。

 

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新型ターマック「Sワークス ターマック SL7」のインプレはコチラから!
Sワークス ターマック SL7
インプレ編

 

問:スペシャライズド・ジャパン
www.specialized.com

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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