東京五輪ロードレース代表争いに一石！　宇都宮ブリッツェン増田がスペイン遠征を正式表明

Bicycle Club編集部

2020年10月09日

栃木県宇都宮市を拠点とする地域密着型のプロ自転車ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」が、2020年10月12日にスペインで開催されるUCI（国際自転車競技連合）レース『プルエバ・ビリャフランカ・デ・オルディシア』（UCI1.1）に参戦することを正式に発表した。

これにより東京五輪日本代表選考ランキング、現在3位の増田成幸が逆転する可能性が出てきたことになる。また、発表が遅くなったのは「ライバルチームからの圧力があり、その圧力を避けるために発表が遅くなりました」という清水監督のコメントにあるように、東京五輪日本代表候補を擁するNIPPO・デルコ・ワンプロヴァンス（現在ランキング2位中根英登、ランキング4位石上優大）の動きを警戒する狙いもあった。

東京五輪自転車競技ロードレース代表選考については、UCI（国際自転車競技連合）レースポイントでのランキングによって決まる。日本の出場は2枠で、新城幸也（バーレーン・マクラーレン）が2枠中の1枠をほぼ確定させており、2位中根と3位増田が残り1枠を巡り僅差で争っている状況だ。さらに4位石上にもその可能性は低いながらも残されている。

東京五輪選考についてはこちら

東京五輪、ロードレース代表候補3人が直接対決!? 　ブリツェン増田がスペインでのUCIレースに電撃出場⁉

以下、チームのリリースより

増田を五輪代表にするために参戦を決意

2020年5月25日にJCFより発表された東京オリンピック選考期間の延長を受け、UCIポイント獲得の為には海外遠征しUCIレース参戦と上位入賞の必要性がある事から、宇都宮ブリッツェンとしては世界各国のレース主催者へコンタクトを取り続けてきました結果、関係者の皆様のお力添えもあり、上記レースへの出場が実現しました。
チームとしては増田成幸選手をエースに、上位入賞を目指し参戦致します。

増田成幸選手コメント

コロナウィルスの影響で選考期間の延長が5月末にJCFから発表されましたが、国内で開催されるはずだったUCIレースが全て中止になる中、私たちは全てのチャンスを奪われ、文字通り“指をくわえて待つだけ”という状態でした。しかし、こうしてレース参戦のチャンスに恵まれて、それを実現するために多くの皆さんに応援を頂き、スタート地点に立てるんだと思う事で、今までとは全く違う気持ちで毎日を過ごしています。
この遠征を実現できたのも、いつも宇都宮ブリッツェンを応援してくれるファンの皆さんと、チームを支援してくださる多くの企業様、皆さんあっての事です。改めてですが、本当にありがとうございます。
この感謝の気持ちを胸に大切なチームメイトと一緒に今シーズン最後のレースをしっかり走ってこようと思います。
一方で、国内に残ってＪプロツアーを戦うチームメイトもいます。
どちらの活動も応援をよろしくお願いします。