ブエルタ・ア・エスパーニャ開幕|王者ログリッチが第1ステージから勝利
Bicycle Club編集部
- 2020年10月21日
第75回目となるスペイン一周レース、ブエルタ・ア・エスパーニャ(以下略ブエルタ)が10月20日からスタート。本来であれば21ステージで行われるブエルタだが、今年はオランダでの開催予定だった3ステージを回避したため18ステージという短縮バージョンとなった。第1ステージはスペイン北部、バスク地方のイルンからエイバルの173㎞で行われ、昨年の覇者プリモッシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)が勝利し、リーダージャージマイヨロホを獲得した。このログリッチの攻撃に、先頭から1分以内には9人しか残っていない状況になった。
フルームがメイン集団から遅れてしまう
レースは176人がバスク地方のイルンからスタート。バスク特有のアップダウンの続くコースだ。序盤から激しい展開でレミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)とカンタン・ジョレギ(AG2Rラモンディアル)の2人のフランス人が逃げ出し。ヤシャ・ズッタリン(サンウェブ)、(ロロット・スーダル)、イェツセ・ボル(ブルゴスBH)が加わり、その日のブレイクアウェイを形成する。
集団ではユンボ・ヴィズマとモビスターがギャップをコントロールし、ゴール手前37km地点で3分50秒までしか広がらない。ペロトンはペースを維持し、さらに先頭集団は崩壊し、最後まで粘っていたジョレギも最終的にゴール手前25kmでキャッチされる。
さらにヨナタン・ラストラ(カハルラル・セグロスRGA)が残り19 kmで攻撃するが、イネオス・グレナディアズが集団をペースアップ、3級山岳、エルゲタの上りでこのペースアップにクリストファー・フルーム(イネオス・グレナディアス)は遅れてしまう。結果的にフルームは11分遅れの72位でフィニッシュしている。
ユンボ・ヴィズマの波状攻撃に総合争いは激化
最後の上り、1級山岳デアレートでセップ・クス(チーム・ユンボ・ビスマ)が残り4.5kmで攻撃をしかけると、フロントグループは16人のまで絞られ、リカルド・カラパス(イネオス・グレナディアス)がクスを追いかけるがポイントを獲得した。そして、残り1kmでプリモシュ・ログリッチがアタック、ここにカラパスと(イスラエル・スタートアップネイション)らが追いかけるが、ログリッチが強さをみせてそのままゴールし、ステージ優勝とともにマイヨロホを獲得した。すでにトップから1分以内には、9人しかいない状況になり、地元スペインのアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)が1分遅れになるなど、総合争いが第1ステージから絞られた形だ。
動画 第1ステージダイジェスト
ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第1ステージ 結果
ステージ結果
1 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)+4時間22分34秒
2 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアス) +1秒
3 ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション) +1秒
4 エスデバン・チャベス(ミッチェルトン・スコット) +1秒
5 フェリックス・グロスチャートナー(ボーラ・ハンスグローエ) +1秒
6 エンリク・マス(モビスター) +1秒
マイヨロホ(個人総合成績)
1 プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)+4時間22分34秒
2 リチャル・カラパス(イネオス・グレナディアス) +5秒
3 ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション) +7秒
4 エスデバン・チャベス(ミッチェルトン・スコット) +11秒
5 フェリックス・グロスチャートナー(ボーラ・ハンスグローエ) +11秒
6 エンリク・マス(モビスター) +11秒
ポイント賞
プリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィズマ)
山岳賞
セップ・クス(ユンボ・ヴィズマ)
ヤングライダー賞
エンリク・マス(モビスター)
チーム総合成績
ユンボ・ヴィズマ
敢闘賞
イェツセ・ボル(ブルゴスBH)
第1ステージのルート
ジロ・デ・イタリア出場選手リストはコチラから。
ブエルタ・ア・エスパーニャ公式WEBサイト
www.lavuelta.com
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PROFILE
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