BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

ユンボ・ヴィスマをツールの頂点へ導いたエアロロードバイク「S5」|cervelo

2022年シーズン序盤からワウト・ファンアールト(ベルギー)らユンボ・ヴィスマの一部ライダーがレース使用を開始し、徐々に注目度を高めていったサーヴェロのニューバイク。その真価を発揮したのが、世界最大のレースであるツール・ド・フランスだった。ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)にマイヨジョーヌをもたらし、ワウトはマイヨヴェールを獲得。さらに、チームとしてステージ6勝を挙げたが、そのうち3勝がこのバイクによるものだった。バイクの名は「S5」。すでに日本国内でも全容が明らかになっているが、いま一度、このバイクの魅力に迫ってみよう。

ツール・ド・フランスで男女合わせて5勝を挙げた“チャンピオンバイク”

やはり、われわれの記憶に新しいツールでの活躍から振り返っておくべきだろう。

S5がユンボ・ヴィスマの選手たちの驚異的な走りを後押しした始まりが、第4ステージだった。ワウトによるフィニッシュ前10kmでのアタック、そして逃げ切りは、“半分モーター、半分人間”とチームメートに称された彼のフィジカルによる側面も大きいが、同時にS5によるエアロ性の高さもその走りに力を与えたといえるだろう。

Photo: Kei TSUJI

勢いそのままに、ワウトは第8ステージでスプリント勝利。フィニッシュ前のレイアウトは上り基調だったが、パワーを必要とする局面においてもS5は高性能を証明。上りにも十二分に対応することを示した。

19ステージでは、クリストフ・ラポルト(フランス)がこのモデルで勝利をもぎ取った。残り1.2kmでのアタックで混戦から抜け出すと、そのままトップでフィニッシュへ。このときも最終局面は上り。平坦路から加速して、スピードを落とすことなくフィニッシュラインまで上り切ったのだった。

今年のツールにおいてユンボ・ヴィスマは、山岳とタイムトライアル、パヴェ以外のステージでS5を採用。個人総合優勝を果たしたヴィンゲゴーもこのモデルでパリへと到達し、歓喜の瞬間を迎えている。

Photo: Kei TSUJI

また、ツール・ド・フランス・ファムでも、マリアンヌ・フォス(オランダ)がこのモデルでステージ2勝。マイヨジョーヌを5日間着用したが、その間はすべてS5にまたがりレースをリードした。

世界最高峰の戦いで主役を務めていたバイク……それはまぎれもなく、S5だった。

前モデルからの進化を実現させた3つのテーマ

今モデルは前作の良さを踏襲しつつも、さらなる進化を遂げた。それは、3つのフレーズに集約される。

Simplify(シンプル)

ステムの取り換えひとつで、ライダー一人一人に合ったポジションを可能に。必要なスペーサーはすべて付属し、ボルトの長さも1種類のみ。加えて、これまで複雑だったヘッドパーツ周辺の構造を“シンプル”にし、同時に軽量化を実現。

Photo: Kei TSUJI

Refine(洗練)

ハンドルバーの形状がほぼフラットになり、走行中の持ち替えがスムーズに。また、2本のボルトだけで傾きを05度の範囲で調整可能になっている。

また、シートポストはオフセットが15mm54/56サイズ)が基本となっているが、前モデルとの互換性があり、アグレッシブなポジションを求めるライダーには25mmの装着もできるようになっている。

Photo: Kei TSUJI

Enhance(強化)

UCIのエアロダイナミクスデザインに関する新レギュレーションは、S5の進化に追い風となった。

ヘッドチューブとBBエリアはよりボリュームが増え、シートチューブはアグレッシブなシェイプに。また、このモデルにおけるタイヤの標準スペックは28cだが、実測値で最大約34mmまで対応する。クリアランスもスムーズで、空気の乱流も防いで空力性もアップ。今後、ユンボ・ヴィスマの選手たちが平坦コースだけでなく、パヴェ(石畳)でもどんどん活用していくことが考えられる。

Photo: Kei TSUJI
▼サーヴェロ・S5の詳細、インプレは記事はコチラ

ツール・ド・フランスを総合優勝したバイク! 最新エアロロード「S5」|cervelo

販売ラインアップ

完成車の展開は4グレードあり、どれもフレームは同一カーボンを採用。装備したコンポーネントやカラーなどの違いによりラインアップが複数に分かれる。またフレームセットのみの販売もある。ちなみに参考重量として54サイズR9270完成車で7.42kg、フレーム重量1030g、フォーク重量410gとなる。

S5 R9270 DURA-ACE Di2

214万5000円(完成車)

S5 RED ETAP AXS

220万5000円(完成車)

S5 R8170 ULTGRA Di2

160万6000円(完成車)

S5 FORCE ETAP AXS

163万9000円(完成車)

S5 フレームセット

96万8000円(フレームセット)※3色とも

すでにS5の注文受け付けはスタートしている。ご注文の際は下記ショップで相談しよう。

▼サーヴェロ取扱い店はコチラ
サーヴェロ取扱い店

問:東商会 http://www.eastwood.co.jp/lineup/cervelo/

SHARE

PROFILE

福光俊介

福光俊介

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

サイクルジャーナリスト。サイクルロードレースの取材・執筆においては、ツール・ド・フランスをはじめ、本場ヨーロッパ、アジア、そして日本のレースまで網羅する稀有な存在。得意なのはレースレポートや戦評・分析。過去に育児情報誌の編集長を務めた経験から、「読み手に親切でいられるか」をテーマにライター活動を行う。国内プロチーム「キナンサイクリングチーム」メディアオフィサー。国際自転車ジャーナリスト協会会員。

福光俊介の記事一覧

No more pages to load