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ツール・ド・フランスを総合優勝したバイク! 最新エアロロード「S5」|cervelo

2022年のツール・ド・フランスにおいて総合優勝したヨナス・ヴィンゲゴー、そして今大会最強チームとなったユンボ・ヴィスマの選手たちを支えたバイクがサーヴェロ・S5だ。この春から最新モデルとして密かに使われてきていたS5の詳細が、この度ついに明らかに。その最新情報をお伝えするとともに、管 洋介による同モデルのインプレッションもお届けする。

ついに最強の名を手に入れた新型S5

激戦となった今年のツールで総合優勝&山岳賞を獲得したヨナス・ヴィンゲゴー、そしてポイント賞を獲得したワウト・ファンアールトが駆っていたのが今回のNEW S5。さらにチームとしても6勝をあげるなど、その活躍は目覚ましいものがある。今回のツールは、そんなサーヴェロのエアロかつオールラウンドトップモデルが、ついにその実力を世界一の舞台で証明した形となった。

気になる進化ポイント! 特徴的なヘッドまわりシステム

そんなS5だが、前作と比較して進化点がじつはさまざまな箇所にあり、その多くがプロ選手たちからフィードバックされた意見を基に再設計されたという。

ヘッドチューブはTTモデルのP5からその設計を生かしたカタチに。ヘッドチューブにフォークをかぶせるようにして固定するユニークな方式だ。前作以上にエアロ効果を向上しつつ、メンテナンス性も上がっている。

フォーク内部中央にあるボルトと付属スペーサーで高さが調整でき、ステムの取り付けだけで簡単にポジションを変更できる。前作から構造的にシンプルにすることで53gの軽量化も達成している。

さらに進化したVステムとエアロハンドルバー

ヘッドやフォークと関連するステムは、二股に分かれたVステムを採用。形状や効果自体は前作と似ていて、二股の間に抜ける風がより適正化され、走行時の乱流を防ぐ効果がある。これはそれをさらに進化した形となり、前作との互換性はない。

また前作において、ハンドルの傾き調整はシムを用いる方式だったが、今作からはたった2本のボルトで0~5度の調整が可能に。選手やメカニックにも優しい仕様になっている。

シートポストは54/56サイズで15mmオフセットに

シートポストは高いエアロ効果を狙った形状で、固定部分となるクランプ内蔵式。これもサーヴェロが早くから取り入れてきたシステムのひとつだ。今作は54/56サイズにおいてはオフセットが15mm(これまでは25mm)となり、近年多様化するアグレッシブポジションにも対応させやすい。

タイヤの対応幅が増大し、ホイールも新作を準備

近年のトレンドに漏れず、S5もワイドなタイヤに対応。標準で28Cが付属するほか最大36Cまで対応。サーヴェロシリーズには「R」や「カレドニア」などより荒れた路面に適するモデルもあるが、規格的にはそれらに準ずるレベルの懐の深さを見せる。これまで同様タイヤがフレームのごく近い位置に来ることで、空気の乱流を防いでいる。

また完成車には「リザーブ」というブランドのカーボンホイールが付属。これは同グループに属するサーヴェロとサンタクルズの共同開発ホイールブランドであり、サーヴェロバイクとの最高のマッチングを実現するモデル。前後で異なるリムハイトを採用する。

そのほかにも細かい点でも進化ポイントあり!

シートチューブ上部、シートクランプの付近にフィンを設置。前方からの風とペダリング時の脚の乱流を適正化する。

最新シマノコンポーネント(R9270&R8170)の有線部分がスマートにルーティングできるよう、ケーブル穴の位置を適正化。そのほかリアエンドの後端をカットした形状にすることで、わずかながらエアロ効果を向上させている。

ツールを勝ち取った特別な一台だけに平坦、山岳、スプリント、ときには未舗装路までと、あらゆる状況に対応でき、どんなレースにおいても優勝や上位を狙えるはずだ。

S5 インプレッション

「ライダーの感覚を超えた、もうひと押しのスピードに到達!」(管 洋介)

S5のダウンチューブ剛性とBBウイップ時の硬さは、ビッグギヤを踏むために構成された最適なバランスだ。ストローク時のトルクの送りに雑味がなく、シームレスなリズムを刻みやすい。低速での踏み出しはスコンと前に押し出されるような超軽量な感覚ではないが、スピードを上乗せしていくごとにエアロダイナミクスに包まれ、驚異的なスピードの伸びに包まれていく。S5のこのTTバイクのようなハイスピードでの巡航力の高さがレースでは独走力に変わる。

秒刻みでダメージが蓄積してしまうような時速50kmを超えるトップスピードにおいても、ライダーの感覚を超えたもうひと押しのスピードに到達してくれるのには驚いた。また、上り返しにおいても想像以上に失速せずに下りのスピードへと生かせるため、ライバルとのパワーロスの差は歴然だ。

ヘッドの一部と直結したフロントフォークは剛性抜群、ライダーのコントロールの意思にビビッドに反応し、スプリント時の一体感は格別。また28Cのタイヤを履くことでハイスピードや荒れた路面での直感的なバイクの立ち回りを正確に刻んでくれる。そして確かな路面との接地感を感じるステアリングは、ハイスピードで入るコーナーでも、吸い付いたかのような安定したラインを描ける。

販売ラインアップ

完成車の展開は4グレードあり、どれもフレームは同一カーボンを採用。装備したコンポーネントやカラーなどの違いによりラインアップが複数に分かれる。またフレームセットのみの販売もある。ちなみに参考重量として54サイズR9270完成車で7.42kg、フレーム重量1030g&フォーク重量410gとのこと。

S5 R9270 DURA-ACE Di2

214万5000円(完成車)

S5 RED ETAP AXS

220万5000円(完成車)

S5 R8170 ULTGRA Di2

160万6000円(完成車)

S5 FORCE ETAP AXS

163万9000円(完成車)

S5 フレームセット

96万8000円(フレームセット)※3色とも

すでにS5の注文受け付けはスタートしている。ご注文の際はショップで要相談。

問:東商会 http://www.eastwood.co.jp/lineup/cervelo/

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Bicycle Club編集部

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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。

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