羽田空港から奥多摩まで自転車道を実現しよう｜団長安田の自転車大サーカス

多摩川で奥多摩まで快適に行けるサイクリングロードが欲しい、羽田空港まで自転車で行きやすくしてほしいと訴える団長さん。今回は行政関係者が集まる羽田空港エリアの試走会に参加してきた。

青空議員総会で直訴、今回は現地視察

今回、特別にまだ自転車走行が認められていない多摩川沿いのソラムナード羽田緑地を特別に許可していただき走ってきた。

「自転車で羽田空港の国内線までがとにかく行きづらい！　わかりづらい、もうちょっと整備をしてほしい」と前々から思っていたのでこの機会にわかってもらえたらと、参加しました。新たなきれいな緑道での自転車利用はこれから検討とのことでした。

大田区役所をはじめ、東京都、さらに国土交通省の担当者の方も参加されていたので「どう解決したらいいんですか？」と聞いてみた。明確な答えはなかったが、空港エリアを巡っては関係する行政部署も多く、一つずつ整理していかないといけないということ、そのためにも僕たち自転車利用者が声を上げていく必要があるらしい。

あとは多摩川サイクリングロードも川崎側はかなり改善されて良くなってきているんですが、東京側は昔とあんまり変わらないようです。ストレスフリーで奥多摩まで行けるサイクリングロード、これが現実になれば日本中、世界中のサイクリストが来るちゃうかなー？と思うんですけどねー!!

しまなみをも超えるサイクリングロードを期待してます!!

たどり着けない羽田空港

過去の記事とYouTube「チャンネル団長安田」で、東京都道311号環状八号線の羽田空港第1ターミナルまでのアクセスの悪さを指摘している。さらに第3ターミナルから第2ターミナルに至るトンネルも自転車と歩行者は通行できない。

多摩川沿いにある現在1.1km続く遊歩道がソラムナード羽田緑地だ。今後さらに河口へ向けて整備をし、総延長2.0kmにする計画だ。第3ターミナルまでは自転車で行くことができる。ただしそこから先は羽田空港トンネルを使って、かろうじて第１ターミナルまでアクセスできる。

写真は第3ターミナル脇から第２ターミナルまで続く東京国際空港アクセストンネル。こちらは自転車・歩行者ともに通行禁止になっている。

人気の観光スポットとして期待

大田区役所ではソラムナード羽田緑地の整備を今年度中に行い、自転車での利用も検討している。すでに釣り人には人気のスポットで、今後緑地が延長した際には2kmを歩いていくのは大変だという声も上がっているという。

大田区の社会実験で羽田空港周辺の試走会（主催：大田区、協力：一般社団法人散走ネットワーク）に参加した団長さん、大田区、東京都、国土交通省の方にお話を聞くことができ、空港周辺の道路は国土交通省東京空港事務所の管理になるとわかった。

羽田空港で出会った海外からのサイクリスト

多摩川で羽田まで来るサイクリストは多く、穴守稲荷の大鳥居がランドマークとなっている。羽田空港跡地に羽田空港公園を整備する計画があり、付近にサイクリング拠点の設置も検討している。

第3ターミナルで自転車を組み立てていたのは、オランダから来ていたキャロラインさんとバーグさん。1カ月間日本でのサイクリング楽しむという。海外からのサイクリストを考えると空港へのアクセスは大切だ。

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※この記事はBiCYCLE CLUB［2023年9月号 No.451］からの転載であり、記載の内容は誌面掲載時のままとなっております。