アマチュアゴルファー必見! 地面反力を使って飛距離アップ
FUNQ
- 2019年03月02日
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飛距離に悩むアマチュアゴルファーは多い。そんな皆さんは最近、地面反力という言葉を聞いた事がないだろうか? プロゴルファーたちは皆、スイングこそ異なるが効率的に地面反力を使えているとスイングコンサルタントの吉田洋一郎氏は言う。今回は地面反力について、その理論と効率的な練習方法をお教えしよう。
地面反力って一体何?
地面から大きな力を得て飛距離アップ!
スイングをする際に働く力は、筋力で生み出す力=内力と地面からの反力=外力の2つ。アマチュアは外力を効率よく使えていない場合が多い。プロ選手が小柄でも300ヤードを飛ばしたりできるのは、地面からの反力を効率よく使えているから。また、外力は筋肉を使って生み出す力ではないので、体への負担を軽減しつつ飛距離アップを実現できるので、アマチュアこそ意識すべきなのだ。
地面反力とは下半身が先行して動く人間本来の自然な動き
1、バケツを持っている上半身は力みがない。
2、遠くに投げようとすると自然に下半身が動く。
3、地面から力を得るために、体が沈み込む動き。
4、投げる瞬間は力を放出するために、伸び上がる。
下半身先行で水を投げている
バケツの中の水を遠くにまっすぐ投げようとする動作をすると、腕にはあまり力が入っていないことがわかる。下半身が先行して動くことで、地面からの力を得て水を投げているのだ。
バケツに入った水を遠くに飛ばそうとする時は、手や腕だけでなく下半身の動きも伴う。これは日常生活の中で手に入れている、地面からの力を効率の良く使った自然な動きなのだ。ゴルフスイングにもこの自然な動きを取り入れよう。
それでは、地面反力を有効に使うための練習法をお教えしよう。
【1】足踏みをしながらクラブを振ろう!
バケツの水を投げる時のような、自然な動きをするためには体を動かす順番が大切。クラブを振り上げたら、反対側の足を踏み込む力を使ってクラブが降りてくるイメージでの連続素振りが効果的だ。
踏み込みと腕のタイミングが同じ
足を踏み込むと同時に腕が降りてくる動きはNG。これでは地面からの力を腕に伝えられない。常に下半身を先行させる必要がある。
ポイントはカカトを上げて素振りすること
連続素振りの際はカカトを上げて、踏み込んでから降ろす、を徹底する。そうすることで、踏み込むタイミングを意識しやすくなる。
【2】クラブを投げてリリースのタイミングを知ろう!
1、連続素振りのように、踏み込みを意識。
2、足は踏み込みながら、上半身は脱力。
3、インパクトでは既に脱力している。
4、タイミングが正しければ真っすぐ飛ぶ。
地面反力を使うにはリリースのタイミングが重要
リリース=上半身を脱力させることで、地面からの力がクラブへと効率よく伝わる。クラブや先を丸めたバスタオルなどを投げ、目標方向へとまっすぐ~少し右に飛べばOK。左に飛ぶのは上半身の脱力が遅れている証拠なのだ。
ポイントは切り返し直後にリリースするイメージを持つ事!
トップからの切り返し直後から、徐々に上半身全体の力を抜いていく。手に力が入ってリリースできないと、ミスや体の負担になる。
地面反力を上手く使えるようになれば、身体に負担をかけることなく、筋力のないアマチュアゴルファーでも飛距離アップを実現することができるのだ。今回紹介した練習法を是非取り入れてほしい。
●吉田 洋一郎
海外を渡り歩き、デビッド・レッドベターなど一流インストラクターからスイング理論を直接学んだスイングコンサルタント。
(出典:『EVEN 2019年3月号』)
(ヤマダタケシ)
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