ダウンブローを習得したら、磨いた技術をドライバーにも活かそう!
EVEN 編集部
- 2019年12月13日
ダウンブローはアイアンショットだけのテクニックではない。「ハンドファーストインパクト」というスイングの大原則は、ドライバーも、ウェッジも、さらにいえばパッティングも同じだ。つまり、ダウンブローでボールをとらえられるようになれば、すべてのショットがレベルアップすることは間違いない。
ここでは、ダウンブロー習得者がそのテクニックを生かしてドライバーをよりレベルアップさせるポイントをご紹介しよう。
【解説】工藤広治
茨城県や千葉県、新潟県でラウンドレッスンを中心に活動するティーチングプロ。これまでに3000人以上のアマチュアゴルファーを指導している。上達のヒントが詰まったブログ「ゴルフ諸行無常」も好評。
ハンドファーストの大原則はドライバーもアイアンも同じ
ティアップして打つドライバーショットの場合、クラブヘッドが軌道の最下点を過ぎてからインパクトを迎えます。しかし、アッパーブローを意識しすぎるとインパクト時のロフト角が増えしまいます。ドライバーショットが飛ばない人は、それが原因の可能性があります。
ハンドファーストにボールをとらえるというスイングの大原則は、アイアンもドライバーも変わりません。ハンドファーストでボールをとらえる技術が備わっているからこそ、正しいダウンブローはもちろん、アッパーブローやレベルブローもできるようになるのです。
アイアンのダウンブローと同じように、ドライバーもロフトを立てて打つ気持ちが必要になります。アイアンはハンドファーストのダウンブロー、ドライバーのハンドファーストのアッパーブローが正解です。
ドライバーもロフトを立てて打つ意識をもとう
ドライバーショットの場合、ボールを左カカト内側の前にセットするのが基本です。ボールの位置がスイング軌道のやや左となるため、アッパーブローにボールをとらえます。
ただし、インパクトでロフトが増えてしまうアッパーブローではいけません。ボールが飛びませんし、フェースが開いて当たりやすいのでスライスが生じやすいからです。
ドライバーもハンドファーストに打つのが原則です。ロフトを立てながらアッパーブローにとらえるからこそ、打ち出し角とスピン量が適正になってボールが飛ぶのです。
アイアンで正しくダウンブローに打つ技術を磨けば、その副産物としてドライバーもきちんとハンドファーストに打てるようになります。
ドライバーのアッパーブローはアウトサイドインになる
ドライバーのアッパーブローは、アイアンのダウンブローとは逆にアウトサイドインの軌道となります。
ボールと目標を結ぶターゲットラインに対して平行に立ち、ボールを左カカト内側の延長線上に置いて正しい軌道でスイングしたとすると、フェース面がスイング軌道の最下点に達したときはスクエアで、ボールにコンタクトする瞬間のフェースはやや左向きになるからです。
クラブパスとフェースが2度ほど左に向くと、当然ボールも左に2度飛んでいきます。つまり、目標にまっすぐ打ちたければ、体の全体とフェース面を2度右に向けることで帳尻が合うわけです。アイアンはオープンスタンス、ドライバーはクローズスタンスに構えるプロが多いのはこうしたクラブパスとフェースアングルのマッチングによるものが一番の理由です。
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EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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