バンカーから一発で脱出できる打ち方とコツ|バンカーショットの基本
EVEN 編集部
- 2020年06月15日
INDEX
プロゴルファーや上級者は、「ラフから打つよりもバンカーショットのほうが簡単だ」と言うが、そのぐらい自信をもって打てるようになりたい。そこで、バンカーから一発で脱出させるための、スタンスや打ち方など基本からご紹介しよう。
バンカーの名手はピンの左側へ飛ばす
ターゲットに対してスクエアに構えるのがバンカーショットの基本だが、覚えておきたいのは、バンカーショットも通常のショットの延長線上にあるショットということ。つまり、ピンを狙っていきたいなら、バンカーショットであってもしっかりつかまったボールを打つ必要がある。だからピンよりもやや左に出球が飛ぶのは上手い人の共通点だ。
バンカーはスクエアなアドレスが基本
バンカーショットのセオリーといえば「フェース面を開いて、オープンに立つ」といったものだが、よほどアゴが高かったり、ボールを高く上げなければならない状況以外はスタンスもフェースもスクエアでOK。フェースを開いてカットに打つのも間違いではないが、ある程度のパワーが必要なので、非力な人には向かないことも覚えておきたい。
スタンスは肩幅程度に開こう
基本スタンスは肩幅。バンカーショットも他のショットと同じように下半身の動きが重要になるため、あまり広げてしまうと足の動きが使えなくなってしまうのだ。しっかり全身を使って打つことがバンカーショットの極意と知ろう。
ノーコックで打つとエネルギーロスが少ない
バンカーショットはインパクトで砂の抵抗を受けやすいショットだ。できるだけエネルギーロスを避けるために、コックはできるだけ抑えて打とう。コックを抑えれば、砂が取れる量も一定になり、距離感をコントロールすることにもつながる。また、エネルギーロスが少ないということはしっかり飛距離が出せる。逆にいえば、コックを使う打ち方は飛ばしたくない時に使う打ち方ということになる。
バンカーショットの体重配分は左右5対5が基本
体重配分は左右5対5が基本になる。しっかり足場を固定させて、バランスを崩さない状態を作ることがバンカーショットを成功させる条件だ。球を高く上げたい気持ちがあると右足に体重がのりがちなので、その点には注意したい。体重配分に加えて意識したいのが重心だ。球を高く上げようとすると重心が上に行きやすいので、重心を下げてどっしりと構えることが必要だ。
ボールは体の真ん中にセットする
ボール位置は、スタンスとフェースの向きをスクエアにセットするなら両足の真ん中で良い。よく左足のかかと線上と言う表現をするが、それはオープンスタンスで構えている時にそう見えるだけで、自分から見た場合は体の正面のほぼセンターに来るのが正しい位置だ。また、スタンス幅は肩幅が基準になる。広げるほど下半身が安定するが、腰が回りにくくなるため、スムーズに体を回せるスタンス幅が好ましい。
軌道はストレートでOK
スクエアに構えて、軌道もまっすぐに引いてまっすぐ出すイメージ。砂の抵抗が強くなることを除けばほぼアプローチと同じ打ち方で問題ない。大事なのはダウンスイングで手元を右足の前に入れてこれるかどうか。手が体から離れると、トップしたり、ダフリすぎたりというミスにつながる。また、ターゲットに対してストレートに振ることで、エネルギーを前に働かせることができるので多少ダフリ過ぎても脱出はできる。
フェースをシャットに使うとまっすぐ上げやすい
バンカーショットのヘッド軌道のイメージはストレートで良い。ただし、ヘッドだけをまっすぐに動かそうとすると体から手が離れてしまうので、あくまでも体の回転に沿って腕とクラブを動かそう。「ストレート」とは、手首を使って開閉させる必要はないという意味だ。ストレートに上げる時に少しフェースをシャット気味するとターゲットラインに対してまっすぐ上がりやすい。フェース面が常にボールを向いている感覚で振ろう。
手首を返さずにインパクトに力を集中
プロや上級者の中でもバンカーショットが上手い人はインパクトで「パーン」と乾いた良い音がする。これはインパクトでエネルギーが逃げていない証拠だ。ポイントは体の正面でしっかりインパクトすること。そのためには手首の余計な動きを抑えて、ソールから砂に着地させていこう。
教えてくれたのは西村至央コーチ
1977年生まれ。専修大学出身。ミライズゴルフアカデミー主宰。神奈川県を中心にレッスン活動を展開。ビギナーからトッププロまで様々なゴルファーの悩みに対し、わかりやすく指導してくれると高い評価を得ている。
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PROFILE
EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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