藤田寛之の飛距離アップのテクニック「両手の小指側でしっかり握ると体が回転しやすい」
EVEN 編集部
- 2020年09月17日
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40歳を過ぎてもツアー優勝を重ね、43歳で賞金王に輝いた藤田寛之だが、実は「40歳を過ぎた頃から体が言うことを聞かなくなってきていた」と明かす。体力や柔軟性の低下などの難問にどのように対処してきたのだろうか。そこで、今回はグリップの握り方のポイントを教えてもらった。若い頃より柔軟性が低下しているからこそ、飛距離を伸ばすにはスムーズな体の回転が大切になってくる。そのためにはまずグリップを見直してみよう。
グリップは力の入れどころを間違えないことが大事
若い時は体が柔軟ですからスムーズに回転できますし、とくに力を入れなくても十分に飛ばせていたというゴルファーはきっと多いと思います。もしあなたが、「体が回りにくくなったな」とか「最近、飛距離が落ちてきたな」と感じてきたら、まずグリップの力の入れどころをチェックしましょう。
グリップには力を入れて良いところと入れてはいけないところがあります。両手の親指側の2本に力が入ると両腕の外側や肩が硬直しやすく、肩が回転しにくくなります。
飛距離が落ちてくると「飛ばしたい」という意識が生じやすく、キャリアとともにスイング論を頭に詰め込んで、「こうしよう、ああしよう」など様々な思考も働きます。そうすると、気づかないうちに上体が力みやすくなるので注意してください。
両手の小指側の2~3本をグリップに引っかける感じでしっかり握ると、上体がリラックスして体がスムーズに回転しやすくなります。今どきのドライバーはフェースの開閉を抑制するのが合理的ですから、軽いストロンググリップに握るのが良いですが、力の入れどころや力感はそれ以上に重要なのです。
小指側でしっかり握るのが正解
両手とも小指側の2~3本に力点を置く
親指側に力が入ると両ヒジが外を向いて両ワキがあいてしまうが、小指側に力点を置けば両ヒジが自然に下を向き、両腕の内側が締まってくることがわかる。
親指側に力を入れるのはNG
親指と人差し指の2本に力が入ると腕の外側の筋肉や肩が硬直して、体が回転しにくくなる。
体がスムーズに回転
小指側で握れば肩から余分な力が抜けて、スイング中に肩が回転しやすい。それだけ飛距離アップの要素となる。
指を巻きつけるように握る
スイング中にグリップが緩むことがないように握るのが大切なポイント。小指側でしっかり引っかける感覚だ。
アドレスはバランスが大事
両ワキが自然に締まる
両手とも小指側で握るだけで両ワキに締まりが感じられて、アドレスのバランスも良くなる。正しいグリップが正しいアドレスを作る。
軽いストロンググリップに握る
左手の甲をやや上に向けて、右手を浅めに握る軽いストロンググリップのほうがスイング中の両腕のねじれを抑制しやすい。
今どきのクラブはフェースを開閉しないほうが良い
テークバックでフェースを開かない(写真左)。フォロースルーでフェースを返さない(写真右)。今どきのドライバーは直進性が高いため、フェースの開閉を抑えてフェースをなるべくスクエアにキープする打ち方が理にかなっている。
藤田寛之
1969年6月16日生まれ、福岡県出身。専修大学ゴルフ部時代の1992年にプロ転向。1997年のサントリーオープンでツアー初優勝。2012年には4勝をあげて賞金王を獲得した。ツアー通算18勝。23年連続で賞金シードをキープしている息の長いプレーヤー。葛城ゴルフ倶楽部所属。
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写真:小林司、文:三代崇
撮影協力:太平洋クラブ御殿場コース(TEL 0550-89-6222)、チームセリザワ ゴルフアカデミー(TEL 0550-80-003)
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PROFILE
EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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