アイアンの調子は良いのにドライバーが悪いのはなぜ？その対処法をご紹介

体のもつパワーを最大限に発揮し、ボールに効率良く力を伝える動きを追求した「最大効率スイング」。ここでは、アマチュアゴルファーが陥りやすいミスや勘違いなど、知っておくべきお悩み解決方法をご紹介。「アイアンの調子は良いのにドライバーが悪い」理由を探ります。

Q.「アイアンの調子は良いのにドライバーが悪い」

A.「アイアンと同じ構えだと右肩が出やすい」

ドライバーは左足よりにあるボールに対して構える。そのため、アイアンと同じようにクラブを合わせると右肩が前に出やすい。

打ち方は変えずにアドレスやグリップを変えておく

ドライバーはティアップされたボールを打つので、クラブが最下点を過ぎた上がり際で当たるのが理想です。アイアンのようにダウンブローで打つと、スピン量が増えて飛距離ロスやスライスの原因になります。アイアンと同じように構える意識だと、右肩が前に出てクラブが上から入りやすくなってしまうのです。対処法は左足の前で左手を握り、右手を下から握ること。自動的に右肩が下がり、ストロンググリップのドライバーに適した構えになります。

また、クラブが長くなるほど横振りに、短くなるほど縦振りに近くなるのが正解です。この時、スイングを変えて軌道を調整せず、アドレス時の左手押す、右手引くの力関係の強弱で調整しましょう。ドライバーはこの力関係を弱く、アイアンは強くすれば、自然と理想的な軌道に上がっていきます。

ドライバーは左足の前で右手を下から握ると正しくアドレスできる

アイアンはアップライト、ドライバーはフラットにテークバック

アイアン

ショートアイアンほど右手引く、左手押すの力関係を強くしてテークバックする。クラブを縦に、アップライトな軌道で上げられる。

ドライバー

ドライバーは左右の手の力関係を弱くすることで、横振りに近いフラットな軌道になるとともに、クラブを走らせやすい効果もある。

「ドライバーとアイアンの違い」を動画でチェック

解説：ティーチングプロ／菅原大地

1989年生まれ、神奈川県出身。PGAティーチングプロA級資格を保有。2019年に開設したYouTubeチャンネル「DaichiゴルフTV」は37万人を超える登録者数を誇る。今大注目の若手レッスンプロ。プルーフコーポレーション所属。