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2025年の新ギアを追え!WHAT’S NEW 2025

今年1月は毎年恒例のキャロウェイとテーラーメイドだけでなく、ピン、タイトリスト、コブラからも魅力的な新モデルが発表された。2025年モデルは何が変わり、どこが進化したのか?今回は人気メーカーの開発者に取材しながら新モデルを深掘り。松山英樹の新パターが話題のPGAツアー最新ギア事情にも迫る。

Callaway,PING,TaylorMade,Titleist…etc

Callaway ELYTE

2025年は10Kではなく10XAIに新しいインプットを

キャロウェイが開発部門にAIを導入したのは2009年。2024年の『パラダイムAi‐SMOKE』で、初めてリアルなゴルファーのデータをAIに入力したことで、フェース面上に1500のコントロールポイントを作り、弾道を補正する技術を搭載した。『ELYTE』ではコントロールポイントが25000まで増えた。わずか1年で、なぜ10倍以上も進化できたのか?そもそもコントロールポイントとは?米国本社でプロダクト戦略を担当するザック・オークリー氏に話を聞いた。

「コントロールポイントとは、ミスヒットしたときのボールの矛先を変えるテクノロジーです。例えば右に飛びそうな打球に対して、フェースが逆方向にたわむことで左方向のエネルギーを加える。その結果、曲がり幅を抑えることができます」

それを10倍以上にできた理由は?

「前作ではまだAIから算出するデータや形状を完璧に読み取ることはできていませんでした。

だから大幅な人材投資をしてエンジニアの数を増やしたことで、AIを解析する能力やAIにインプットする項目を増やすことができた。その結果、コントロールポイントの数は25000になり、10倍以上になったことで『Ai 10X FACE』という名前にしました。本当は約16倍ですけど(笑)」

AIへの新しいインプットとは?

「キャロウェイが初めてAIを採用したときのインプットはボールスピードだけでした。次の段階ではボールスピン、そして打ち出し角と増えていきました。今はサイドスピンに関する新しいインプットを入れるところまで到達しています」

新しい投資は人材だけではない。『ELYTE』の開発ではチタン素材を使える3Dプリンターを導入した。
「新製品の開発サイクルは15〜18ヶ月です。今までは海外の3Dプリンターを使っていたので、試作品を作れるのは3〜4回が限界でした。しかし、今回は自社に3Dプリンターを導入したことで75回も試作品を作ることができました」

試作の段階では10K(慣性モーメント10000g・㎠)のヘッドも試していたそうだ。
「実は『エリートX』は10Kバージョンも試作品として進めていました。しかし、10Kはヘッドスピードが出なくてバックスピン量も増えてしまった。今回はスピードも寛容性も新しい領域に挑戦することがコンセプトだったので、10Kは採用しませんでした。そしてスピードで歴代のエピックを超えるために、ヒール側を低くしてトゥ側を高くしました。空気抵抗を抑えることでヘッドスピードもボールスピードも速くなりました」

昨年は10Kが話題になったが、今年は10Xが主役になるのか!?

ヘッドタイプはスタンダードの『ELYTE』、ドローバイアスの『ELYTE X』、軽量モデルの『ELYTE MAX FAST』、アスリートモデルの『ELYTE ◆◆◆』。107,800円~(問 キャロウェイゴルフ お客様ダイヤル 0120-300-147)

PING G440

『MAX』のヘッド形状は名器『G410プラス』に近い。タイムレスブルーのイメージカラーには、時代や流行に左右されないモデルにするというメッセージが込められ、初代『G2』もブルーだった。

いつものピンじゃない。10Kの次は、飛び重心の「G」。

ピンは発売サイクルが決まっていない。『G425』は2020年9月、『G430』は2022年11月、そして『G440』は2025年2月に発売される。ピンの新製品について、ピンゴルフのCEOであるジョン・K・ソルハイム氏はインタビューでこう語った。

「ピンは創業当時から『前作を超えなければ新製品は発売しない』という開発哲学があります。だから、新製品の発売時期は決まっていません」

歴代の『Gシリーズ』では慣性モーメントが8500、9000、そして『G430 MAX 10K』では大台の10000g・㎠(10K)に到達。そこから『G440』は何が進化したのか。ピンゴルフジャパンで開発を担当する山崎力氏に話を聞いた。

前作のカーボンフライ・ラップ・テクノロジーにあったクラウン部分の2本のブリッジがなくなったことで、より重心が低くなった。ヘッド内部はホーゼルを包む部分をカットした。

「今年の『G440シリーズ』は今まで以上に飛距離を追求しました」

ピンのドライバーと言えば「やさしい」「曲がらない」というのが定番だったが、今回は開発コンセプトが変わったのか?

「そういう意味では少しブレたというか、新しいステージに挑戦しました。今までのピンは重心を深くして慣性モーメントを大きくしてきました。『G440シリーズ』では、深い重心をキープしつつ重心を低くしたことによって、最も効率良く飛ばせるヘッドの重心ラインに近づけて飛距離性能を高めています」

飛び重心と高慣性モーメントを融合した『MAX』、ドロー設計で最も慣性モーメントが大きい『SFT』、ロースピン設計の『LST』。107,800円~(問 ピンゴルフジャパン 048-437-6501)

どうやって重心を下げたのか?

「今まで『LST』にのみ採用していたカーボンフライ・ラップ・テクノロジーを『MAX』と『SFT』にも採用したことで、クラウン部分が軽くなりました。ヘッド内部のシャフトホーゼルを包む部分も取りました。歴代のGシリーズで最も低重心なドライバーです」

たしかに飛距離性能は上がっただろう。しかし、ピンの魅力でもある慣性モーメントは?

「もちろん、慣性モーメントも十分に高いです。10Kには届きませんが、『MAX』『SFT』『LST』の3モデルとも9000g・㎠を超えています。『LST』が9000を超えたのは『G440』がはじめてです」

Gシリーズの初代は『G2』。Gはジェネレーション、2には次世代の意味。20年目を迎えた『G440』では、飛距離という次世代への挑戦が始まった。

TaylorMade Qi35

「35」の真意は3つのFと5つのヘッドにあり!?

ドライバーは全モデルに±2度の調整が可能なロフトスリーブを搭載し、12通りの可変が可能になった。フィッティング専用ヘッドは反射型マーカーをフェースに内蔵。特殊なシールを貼ることなく、GCクワッドで計測データやヘッド軌道を測定できる。

『Qi35 MAX』は10Kタイプ、『Qi35』も9000g・㎠を超えている。99,000円~(問 テーラーメイドゴルフ 0570-019-079)
『Qi35 MAX LITE』は270グラム台の軽量タイプで、『Qi35 LS』にはスピード感のあるエアロヘッドシェイプを採用。

前作『Qi10』の『10』には、慣性モーメントが10Kという意味があった。では『Qi35』の『35』は?米国本社のプロダクト担当副社長ブライアン・バゼル氏はこんな話をしていた。

「まず『Qi10』から大幅に進化したこと。それは『Qi10Ⅱ』とか『Qi12』とかのレベルではなく、『10』から『35』に行くほど革新的でした。『3』と『5』にも意味があります。『3』はフォーム(形状)、ファンクション(機能)、フィッティングという3つのF。『5』は5つのヘッドで自分に合ったモデルを選択できるという意味です」

製品として発売されるヘッドは4タイプ。しかし、『Qi35』にはフィッティング専用の5つめのヘッドがある。

「テーラーメイドはこれまでもムーバブルウエイトやロフトスリーブでフィッティングの最先端に挑戦してきました。今回はフィッティング専用ヘッドを開発し、インパクトゾーンでのヘッド挙動を見ながらフィッティングできるようになりました」

テーラーメイド グローバルバイスプレジデント プロダクトクリエーション
ブライアン・バゼル氏
長年テーラーメイドの開発部門に在籍し、ムーバブルウエイト、スピードポケット、そしてカーボンフェースの開発に携わってきた。

3つのFによって、『10』から『35』へ大きく進化があった。

「『Qi35』の一番の進化は、フェース面上の重心位置を下げたことで、さらにミスヒットに寛容なヘッドになったことです。見た目はテーラーメイドらしい精悍な形状(フォーム)を継承しています。そして、ファンクションについても4世代目のカーボンフェースは、さらにボールの伝達スピードが上がっています。フィッティングではロフトスリーブを活用して、全モデルで±2度の調整が可能になりました」

テーラーメイドは若い世代のアスリートゴルファーから人気があったが、『Qi35』は新しいフィッティング理論によって、さらにターゲットゴルファーが広がりそうだ。

PGAツアーの新しいトレンドは? 松山の新パターは J・スピースモデル?

PGAツアーでは開幕戦からコリン・モリカワやザンダー・シャウフェレが2025年モデルを投入した。松山英樹の新パターも話題になっているが、あのパターの正体は?

トップ選手が続々と新モデルにスイッチ

2025年1月1週に開幕したPGAツアー。開幕戦「ザ・セントリー」では松山英樹がPGAツアー新記録となる35アンダーで優勝。勝利に貢献したのは、その試合ではじめて使ったセンターシャフトの新パターだった。

優勝会見でパターの話を聞かれた松山英樹は、
「手元に届いたのは昨年のクリスマスの後です。ハワイに来てからはじめて打ちました」

ヘッド形状はジョーダン・スピースが長く使っていた『009M』。今まで松山が使っていた『ニューポート2』系と比較すると、全体的に丸みがある形状になっている。最大の特徴はセンターシャフト。松山英樹がセンターシャフトを使うのは2021年以来のこと。優勝直後の「ソニー・オープン」や3戦目の「ファーマーズインシュランスオープン」でもこのパターを使っていて、今季のエースパターになる可能性が高い。

開幕戦で最終日まで松山英樹と優勝争いしたのがコリン・モリカワだった。コリンは開幕戦から『Qi 10 LS』のドライバーを投入し、4日間のフェアウェイキープ率が81.97%という驚異的な結果を出した。コリンは初代『SIM』のドライバーを4年間使い続けたほど、なかなかドライバーを変えない選手。それが開幕戦から新モデルを使ったのは、その性能をかなり気に入ったということだろう。

エリートが選ぶ最新クラブ戦略と新契約潮流

世界ランキング2位のザンダー・シャウフェレも開幕戦からドライバー、3番ウッドを『ELYTE◆◆◆』にしていた。この試合ではザンダー以外にキム・シウ、アクシャイ・バティア、クリス・カークなど7名の選手が『ELYTEシリーズ』を使用。

開幕戦のドライバー使用率1位になったのはタイトリスト。『GT2/GT3』ドライバーを使う選手が多いが、練習日には新ミニドライバー『GT280』を選手たちがテストしていた。

もう一つ、開幕戦で話題になったのは、昨年までタイトリスト契約だったマックス・ホーマが今年からコブラ契約になったこと。ホーマはドライバーをコブラの新モデル『DS ADAPT LS』にし、アイアンは『コブラキングMB/CB』のコンボセット、シューズはプーマになっていた。

まだ開幕して1ヶ月のPGAツアーだが、すでに新しいトレンドが生まれつつある。

 

今回ご紹介した3大メーカーを編集部が試打してみました

EVEN編集部がCallaway・PING・TaylorMadeの最新11モデルをアマチュア目線でガチ試打!
最長飛距離を計測し、リアルなインプレッションをお届けします。
どのモデルがNo.1?気になる結果はこちら👇

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