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シリーズ初のカラーディスプレイモデル「Instinct 3 AMOLED」の実力に迫る!

アウトドア向けのさまざまなGPSスマートウォッチを手掛けているガーミン。ラインナップの中でもマルチな使い方ができるエントリーユーザー向けのモデルが「Instinct」だ。2025年1月、このInstinctが「2」から「3」へとバージョンアップを遂げた。

3になったタイミングで新たに登場したのが、カラーディスプレイを搭載した「Instinct 3 AMOLED」。シリーズ初のカラーディスプレイであり、ミルスペック対応で質実剛健的なイメージが強かったInstinctシリーズの従来の製品とは、少々イメージが異なるモデルとなる。

アウトドアの本格的なシーンで、このInstinct 3 AMOLEDはどれくらい活躍してくれるのか。従来モデルのバージョンアップとなる「Instinct 3 Dual Power」との比較を中心に、実力に迫っていく。

文◉泥谷範幸 写真◉後藤武久

高精細さが際立つAMOLEDディスプレイ

Instinctシリーズの特長ともいえるのが、「モノクロ半透過メモリインピクセル」というモノクロディスプレイ。こちらは省電力性に優れ、さらに液晶の主光源として外光や太陽光を利用するため、直射日光が当たるとより鮮明になり見やすいという特性もある。まさにアウトドアシーンにピッタリなディスプレイであり、バージョンアップしたInstinct 3 Dual Powerにも搭載されている。

対してシリーズ初のカラーディスプレイとなるInstinct 3 AMOLEDに搭載されているのは、AMOLEDディスプレイ。このAMOLEDとは「Active Matrix Organic Light Emitting Diode」(アクティブマトリクス式有機EL)の略で、有機ELの一種。色が鮮やか、高精細、省電力性に優れるなどの特長を備えている。

ディスプレイをチェックしてみると、色が鮮やかなのはもちろん、小さな文字の曜日や気温の表記など、ディスプレイの精細さが際立っている。

こちらは気圧の表示画面。従来のInstinctではグラフの推移などもモノクロで表現されていたが、カラーになると一気に視認性がアップする。

コンパスの表示もこの通り。4つの方位の間に細かな目盛りが入っており非常に見やすい。

このAMOLEDディスプレイは、ガーミンのGPSスマートウォッチにおいてもすでに多数のモデルに取り入れられており、その実用性は証明されている。だがInstinctにおいては、ソーラー充電に対応し、よりバッテリーの稼働時間の長い強敵、Instinct 3 Dual Powerも共存しており、Instinct 3に興味を持った場合にどちらを選んだらいいか悩ましいところ。

ということで、次項からはInstinct 3 Dual PewerとInstinct 3 AMOLEDを比較して、AMOLEDモデルの実用性を探っていく。

*Instinct 3 Dual Pewerの紹介記事はこちら

ミルスペックのタフネスGPSスマートウォッチ「Instinct」が「3」にバージョンアップ!

「Instinct 3 AMOLED」の詳細はこちら

Dual Powerとの比較1:ディスプレイの見え方の違い

時計を使う上でとくに気になる部分がディスプレイの見えやすさ。使用シーンをイメージし、屋外において同じ条件で2モデルの視認性を比べてみよう。

まずは直射日光が当たった状態。

左のDual Powerの方は太陽光を取り込んで文字や数字がくっきり際立っており非常に見やすい。対して右のAMOLEDもディスプレイ自体が発光しているためか表示は鮮やか。

AMOLEDはスマートフォンのように太陽光を反射して見にくくなるシーンもあるかと想像したものの、スマホに比べてディスプレイサイズが小さいためか、反射が気になる場面はほとんどどなかった。

精細さに関しては、文字や数字の縁のドットが見えるDual Pewerに比べて、AMOLEDは細かい文字や数字も非常に滑らか。メーカーの広報担当者によると、老眼で細かな文字が見にくいという人なども、こちらのAMOLEDディスプレイの方が見やすいそうだ。

こちらは太陽光があまり入らない日陰。光源が弱くなったので、直射が当たった状況に比べるとDual Powerはややコントラストが弱めだが視認性に問題はなし。対してAMOLEDはディスプレイが発光をしているため、直射日光下と比べて見えやすさがほとんど変わらない。

最後は暗闇で比較。Dual Powerは日中は点灯させていなかったバックライトを点灯させている。ともに視認性は高く、日中と変わらず表示を確認しやすい。両モデルとも輝度が変えられるので、明るい、もしくは暗いと感じた場合は、自分好みに調整することが可能だ。

総合的にどんなシーンであってもDual Power、AMOLEDとも十分に見やすいが、比較すると明るさが安定していて、表示が高精細なAMOLEDの方が視認性においては優位といえる。

「Instinct 3 AMOLED」の詳細はこちら

Dual Powerとの比較2:バッテリーのもち

Dual PowerとAMOLEDには、ソーラー充電システムの有無という大きな違いがある。そのためアウトドアでヘビーに使うならDual Powerの方が優位であるが、じつはAMOLEDのバッテリーもちもなかなかもの。両モデルのバッテリー稼働時間は以下の通り。

  • Instinct 3 Dual Power(45mm) スマートウォッチモード:約28日+無制限※1、GPSモード:約40時間+90時間※2
  • Instinct 3 AMOLED(45mm) スマートウォッチモード:約18日(常時表示:7日間)、GPSモード:約32時間

※1 ソーラー充電:50,000ルクスの条件下の屋外にて1日あたり3時間の着用を含む終日着用を想定
※2 ソーラー充電:50,000ルクスの条件下での使用を想定

Dual Powerに比べるとAMOLEDの稼働時間は短いが、カラーディスプレイを搭載した一般的なスマートウォッチに比べると圧倒的にバッテリー稼働時間が長い。使い方によるものの、GPSを使用せず、ディスプレイを常時表示設定にしなければ、理論上は18日、約2週間程度は充電せずに使用できる。

ログを取得するようなGPSモードでも32時間稼働してくれる。これだけもてば、長期の登山やトレイルランのロングレースなどでなければバッテリー切れの心配はない。

なお、位置情報を取得する間隔を長くするバッテリー最長モードであれば約68時間稼働するので、精度を落としても長時間にわたってログを取り続けたい場合などは、モード変更するとよい。

「Instinct 3 AMOLED」の詳細はこちら

Dual Powerとの比較3:AMOLEDだけのレッドシフトモード

先述の通り、ディスプレイの見やすさはAMOLEDの特筆ポイントであり、夜間でも明るく、鮮やかに表示してくれる。好みやシーンに合わせてバックライトの明るさは3段階で調整できるが、ディスプレイ全体が光るので輝度を抑えてもそれなりに明るい。

そのためAMOLEDには、暗闇で明るさを抑えられるように赤色のみで表示する「レッドシフトモード」が搭載されている。

これであれば表示自体はクリアには見えるものの、眩しさを感じにくい。たとえば天体観測で暗い状態に目を慣らしたいとき、あるいは暗い室内で周りの人に迷惑を掛けたくないときなどに便利だ。

暗闇のなかでもディスプレイ表示はしっかり確認できるが、明るさは暗所になじんでおり、眩しさはほとんど感じない。

「Instinct 3 AMOLED」の詳細はこちら

Dual Powerとの比較4:ハード面のアップデートは共通

Dual PowerとAMOLEDの大きな違いは、上記の3つ。あとはDual Powerと共通となるが、2から3にアップデートしてAMOLEDに搭載されたポイントを説明しよう。

まずはアルミによるベゼルの補強。

写真の通り、繊維強化プラスチック(FRP)のベゼルとケース本体の間にアルミがリング状に挟まっている。もともとアメリカ国防総省MIL規格「MIL-STD-810」準拠のタフネスなボディで耐衝撃性も備えていたが、金属補強によりさらに剛性がアップ。ルックス的にも高級感が増した。

ちなみにDual PowerやAMOLEDの数量限定モデルなどでは、このアルミ部分のカラーがアクセントになっており、従来からのストイックな雰囲気にポップな味わいを加えている。

また従来は2の50mmモデル「2X」のみに搭載されていたLEDフラッシュライトが、3ではサイズを問わず標準装備となった。

LEDフラッシュライトが搭載されているのは12時の方向。白色LEDが2灯、中央には赤色LEDも埋め込まれている。

明るさは4段階で調整可能で、最大にするとかなり明るく照らすことができる。

アウトドアシーンを想定すると、暗所で手元の道具を探す、あるいは足元を照らすライトなどとして役立つ。写真は最大の明るさで照射した状態。夜道を歩き続けるのは厳しいが、周囲の状況を確認する程度であれば十分な明るさだ。

「Instinct 3 AMOLED」の詳細はこちら

Dual Powerとの比較5:高精度な測位システムも両モデル採用

位置情報の測位システムでも、Dual Powerと共通のアップデートが図られている。

GPSの2周波数帯(L1信号、L5信号)を利用することで位置情報の精度を上げる「マルチバンドGNSS」をAMOLEDの2サイズ(45mm、50mm)に搭載。この二重の周波数システムモードを使用すれば、木、山、建物などが反射する不正確な信号を除去し、位置情報の精度がアップする。ただし、バッテリー消費が速くなるというデメリットも。

そのため、3では状況に合わせて最適な衛星システムと周波数帯を自動で判断、利用するシステム「SatIQテクノロジー」が新たに搭載された。

写真の「自動選択」にするとSatIQテクノロジーが稼働し、位置情報の精度をなるべく維持しつつ、バッテリー消費を最小限に抑えてくれる。

AMOLEDの場合、このモードのバッテリー稼働時間は約23時間。2日間にわたるような長時間のアクティビティでなければ、マルチバンドGNSSのメリットを享受しつつ、ログを取り続けることができる。

「Instinct 3 AMOLED」の詳細はこちら

アウトドアでもリアルに使えるAMOLED

従来モデルの正統進化ともいえるストイックな佇まいのInstinct 3 Dual Powerと比べると、どこかライトな街寄りのモデルに見えがちなAMOLEDだが、アウトドアでの実用性もバッチリ。バッテリーもちこそDual Powerほどではないが、本格的なアクティビティで使う場合にも十分なスタミナを備えている。

そして、ディスプレイの見やすさはやはり特筆モノ。とくに周囲の明るさに関係なくつねに明るさ、精細さともに見やすい状態というのは、想像以上にありがたい。

2モデルのどちらか迷ったら、「とにかくバッテリーの稼働時間の長いものを」という人はDual Power、「よりディスプレイが見やすいものを」という人はAMOLEDを選べばよいだろう。AMOLEDは、SNSやメール、着信など日常的に目にすることが多い細かな通知も見やすいので、デイリーユースにもおすすめだ。

いずれにしても、ハードとソフトのバージョンアップのおかげで、よりユーザーの間口が広がったのは間違いない。

Instinct 3 AMOLED

Garmin Instinct 3 AMOLED 45mm
(ガーミン・インスティンクト 3 アモレッド)

  • 79,800円(税込)
  • 本体サイズ:45.0 x 45.0 x 14.9mm
  • 重量:53g
  • ケース素材:繊維強化ポリマー
  • ベゼル素材:繊維強化ポリマー/アルミ
  • ガラス素材:化学強化ガラス
  • ベルト:シリコン、QuickFitバンド(22mm、別売り)にも交換対応

Instinct 3 AMOLEDをチェック

 

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アウトドア×カジュアルに映えるガーミン「Instinct」。進化した趣味のためのGPSウォッチ

Garmin「Instinct」は“タフネススマート”な本格派GPSウォッチ。超ロングバッテリー、Suica決済機能などを備え、キャンプ、登山、ランニング、釣り、ファッションにもおすすめ。その注目のハイスペックを紹介する。

問い合わせ:ガーミンジャパン

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フィールドライフ 編集部

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2003年創刊のアウトドアフリーマガジン。アウトドアアクティビティを始めたいと思っている初心者層から、その魅力を知り尽くしたコア層まで、 あらゆるフィールドでの遊び方を紹介。

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