新型iPad Air箱開けレポート! 5機種それぞれの魅力に迷う……。
- 2019年03月29日
INDEX
高性能かつ、お買い得という『Air』
先頃発表された、iPad Air 10.5インチが一部のストアで購入できるようになったということで、早速開梱レポートをお届けしよう。
あらためて、概略を説明すると、今回のiPad Air 10.5インチは、昨年10月に第3世代のiPad Pro(Face ID搭載モデル)が発表されるまえ、最上位モデルのひとつだったiPad Pro 10.5インチにA12 Bionicを搭載しパワーアップしたモデル。外観寸法などは基本的に2017年の6月に発表されたこのモデルに準じたものとなっている。
チップセットは大幅にパワーアップ、28バンドのギガビット級LTE対応と基本的には機能向上。ただし、外側のカメラ性能は1200万画素から800万画素になってい(初出時、700万画素になっていました。700万画素はインカメラです。おわびして訂正いたします)る。これについては、下面がフラットになっているということで、歓迎する人もいる。また4スピーカーから2スピーカーに、ディスプレイのリフレッシュレートが120Hz(ProMotion対応)から60Hzへとそれぞれグレードダウンしている。
これにより、本体価格は同ストレージで1万5000円ずつ下がっており、購入しやすい価格になっている。
箱を開けるとほぼ従来通りだが……
さて、外観はアップルならではの同じみのシンプルなパッケージ。スマートキーボードはiPad Pro 10.5インチと同じものを使うことができる。
中身も同様。充電アダプターは従来通り10WとUSB-A−Lightningのケーブルが付属するが、我々新しい物好きとしてはそろそろUSB-Cに統一したかったところ。逆に、このモデルのユーザー層としては、USB-A−Lightningで正解だったのかもしれないけれど……。
ここから、まぁ、電源入れて……はいつも通り。横に置いたら、アカウントなどが同期され、Apple IDを入れるとデータが同期される……と、移行も非常に便利。私も取材で今、iPad Pro 12.9、mini 第5世代、iPad Air 10.5インチと3台同時に使っているが、iCloudで同期されるので何も困らないのに驚かされれる。
700万画素だが、フラットになったのは嬉しい
旧iPad Pro 10.5インチとの最大の違いはこのあたり。1200万画素が700万画素になり、出っ張っていたレンズがフラットになった。置いてカタカタしなくなったのは嬉しい。
それと、(立てた場合の)上部にあったスピーカーが省略されて、2スピーカーになった。iPadの4スピーカーは、音が非常に良くて、横画面で映画を見たりする時に、いい音で楽しめたのが、2スーピーカーだとそういうことができなくて残念。
また、ProMotionで、Apple Pencilのペン先を早く動かしても追従性が良かったのだが、60Hzになって、厳密にいえば(比べなければ気付き難いが)ペン先への描画の追従はわるくなった(ハズ)。
まぁ、このあたり、4スピーカーとProMotionはiPad Proでお楽しみ下さい……ということだろう。
300gのminiか、大画面のProか?
手元にあった、iPad mini 第5世代と比べるとこんな感じ。
あたり前の話だが、約300gしかないiPad miniにはminiの、10.5インチの大画面が楽しめるAirにはAirの魅力がある。ちなみに、iPad Airは456gと約1.5倍の重さ。
5モデルそれぞれにそれぞれの魅力が
これでiPadシリーズは全5モデルになったが、それぞれに魅力がある。
iPad 9.7インチ(第6世代)は安いし、iPad Proの12.9インチはすべてにおいて最高の性能と大画面。iPad Proの11インチはその性能をコンパクトに楽しめる。
その中間帯の価格で、たった300gなのにA12 Bionicのおかげでバリバリ使えるiPad mini、ほぼiPad Pro同等の機能をもちながら手頃な価格で買えるiPad Air 10.5インチ、と実に充実したラインナップとなった。
使い方に応じて選べるし、実際、私自身でも、クリエイティブワークやビジネスに使う時はiPad Pro 12.9インチ、外出する時にはmini、中間的な性能が欲しい時にはAirと使い分けている(miniとAirは借り物だが)。
まさかに両方買うわけにはいかない……という人には、中間的な機能、価格のiPad Airは非常に魅力的なモデルだと思う。
ぜひ、Apple Storeなどで手に取ってみていただきたい。
(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2018年4月号 Vol.90』)
(村上タクタ)
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PROFILE
flick! / 編集長
村上 タクタ
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。
デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。