そこが狙い!? キュレーションメディアの意外な魂胆【flick!】

取材にうかがってみると、意外な話が聞けた!

他のウェブメディアの情報を選別して掲載する、キュレーションメディアが花盛りだ。情報が氾濫するウェブ上だけに、それを選んで、自分に合う情報を提供してくれればとっても助かる。

とはいえ、我々出版社は自分たちで取材してくる1次メディアなので、そういうメディアについて微妙な気持ちもある。もっと開いて言えば転用されるのは面白くない。また実際に取材者、カメラマンなどの著作権について問題がある場合もある。しかし、逆に、転載してもらえることで多くの人の目に触れ、結果として元記事に到達してくれる人が多いのであれば、1次メディアとしてもうれしい。そして、今や、情報拡散能力にかけてはキュレーションメディアなしではいられない状態なのだから、掲載いただけるとむしろ嬉しい。

というキュレーションメディアに対して、1次メディアらしく取材にうかがってレポートすることにした。すると、ただ外からメディアを見ているだけでは分からないことが分かってきた!
(ちなみに、取材に応じて下さったのは、やはり著作権などにはまったく問題のないサービスの方々ばかりだった。)

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実は先行サービスは失敗していたSmartNews

まず、SmartNews。SmartNewsには実は先行した『クロウズネスト』という、自分でニュースを集めていく集積していく高機能なアプリがあった。しかし、2年運営するも人気は上がらずSXSWでの評価も高くなかった……そこで帰りの飛行機で0から考え直し、心機一転て作られたのがSmartNewsだ。なんと、クロウズネストが2年かけて集めたユーザー数を1日で超えてしまうという大ヒット。

うまくいかない時には、ゼロから考え直すのも重要なのか。今ではSmartNewsは世界150カ国に展開、アプリは日米合わせて1200万ダウンロードされているというニュースアプリになっているのだから、サービスの熟成は本当に大切だ。

Antennaの本当の機能は情報収集!?

Antennaでは当初『マネタイズを考えずにサービスを作れ』とスタッフに言っていたとのこと。

代表の杉本哲哉氏は、ネットリサーチの大手『マクロミル』の創業者。実はAntennaはその名の通り、情報収集のために作られたのがルーツだ。ニュースを見る、見ない、開く、開かない。クリップする、しない……というユーザーの行動で、どんな人にどんな情報が必要とされているかをリサーチする仕組みだ。個々個人の情報を外部に出すことはないというが、たとえばMacが好きな人に、アップル製品の広告を流す……というようなことが可能になる。

ニュースの提供……と、ユーザーにとっては機能が同じでも、運営側の視点はまた異なるのが非常に興味深い。

Togetterは当初専業でなく、Vingowはすべて自動化が前提!

Togetterは創業者の吉田俊明氏がYahoo!在籍時代に製作したもの。人々のツイートをまとめることで価値が生じるということに注目したのが炯眼。平均で月間5000万PVもあるメディアに育ったという。

Vingowは1日5万件もの記事を配信。それぞれ自動化されたシステムで最適化して配信していく仕組みになっている。3行の要約分も自動で生成され、タグも自動で賦与されるという。驚きの自動化システムだ。

同じように『キュレーションメディア』とひと括りにしがちだが、実際に掘り下げてみると、それぞれ目的や機能も違う。研究して使いこなしたい。

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