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沖縄の海に、あなたのサンゴを植えませんか?【金城さんの、さんご畑】

サンゴが世界を支えているかもしれない

南の海でサンゴを見た事があるだろうか?

沖縄や、石垣島などでダイビングをしたら見ることができる。写真ではなんとも再現できない美しい生物だ。

そう、サンゴはどっちかっていうと動物なのだが、植物のように光合成をする(ものが多い)。正確にいうとサンゴの中に共生している褐虫藻という藻類が太陽のエネルギーを受け、光合成してサンゴにエネルギーを供給している。

水中のカルシウムやマグネシウムなどを吸収し、骨格を作る。死んだ骨格の上にまたサンゴが生育し、それがサンゴ礁の島になっている。さらにそのサンゴが粉々になったものが、白い砂浜だったりする。あまりに長い年月、そうやってサンゴは南海の風景を形作ってきた。

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それだけではない。サンゴ礁は海全体の0.2%しかないが、その0.2%のサンゴ礁に海全体の魚種の65%が生息していると言われている。多彩な生物が卵を生み、そこで育った微生物、微小甲殻類、魚……などは海洋全体の命を育んでる。サンゴ礁は、海の命の起源であり、おそらくはその命脈は海全体の生物の命脈であり、つまりは地球全体の命の根っこを支えているはずだ。

ご存じのように、そのサンゴ礁が地球温暖化により危機に瀕している。

南の海は暖かいように思われがちだが、それでも普通は高くても25℃ぐらい。サンゴは28℃〜30℃を越えるような水温が続くと死んでしまう。水温が高く、台風が来ないとサンゴは大量に死んでしまう。台風が来ると少し深いところの水とシャッフルされるので水温は下がり、サンゴは生き延びる。

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地球温暖化により、サンゴが死ぬような高水温になる年が増えている。サンゴが弱ると、オニヒトデのようなサンゴを食害する生物もサンゴを食べやすくなる。陸上で道ができたりゴルフ場ができたりすると、砂が海に流れ込み、サンゴを覆って殺してしまう。芝生や田畑に撒かれる過剰な農薬や除草剤も、サンゴにとっては毒性があるようだ。

沖縄本島の周りには、もう昔の1割もサンゴがないのだという。

てぃだかんかん

そんな減っているサンゴを、養殖して海に植え続けている人がいる。それが、映画『てぃだかんかん』のモデルにもなった金城浩二さんだ。

金城さんは以前からサンゴを養殖して海に植える活動をずっとしている。

最初は、漁師さんたちにも嫌がられた。漁師さんたちは邪魔だと感じたし、網を破ることもあるサンゴを嫌う人もいたからだ。でも、サンゴを植えていくと、魚が増えることを知ってからはみんな金城さんを応援してくれるようになった。

学者さんたちは、『自然に手を加えるべきではない』と言う人が多かった。しかし、金城さんは地元に元来はえていたサンゴだけを養殖して、管理して沖縄の海に植えている。金城さんのサンゴの養殖場では7世代以上に渡ってサンゴが卵によって増えていて、世界中どこにもないほどサンゴの育成のノウハウがあり、他では知られていなかったサンゴの生体が研究できるとあって、学者さんたちも金城さんを支援するようになった。

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現在、金城さんは海辺の陸上に1000tもの水量を持つ海水の池『サンゴ畑』を作ってサンゴを養殖している。

サンゴ畑は地下水脈から、冷たい海水をポンプアップして供給しているので、海の浅瀬より常に水温が低い。周囲の海のサンゴが高水温で死滅するような時でも、少し冷たい海水に浸されているサンゴ畑のサンゴは生き長らえることができる。

地下水脈の海水はサンゴの砂によってろ過されているので、水質がよく、雑菌なども濾し取られている。サンゴは病気などにもなりにくいのだ。

金城さんはここで育てたサンゴたちを、海流のよい外洋の冷たい水が流れ込みやすい、サンゴにとってよい環境の海域に植えている。すべてではないが、サンゴは確実に根付いているのだそうだ。

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また、このサンゴ畑のサンゴの産卵は、海にも流されるようになっているのだが、読谷にあるこのサンゴ畑の卵はなんと美ら海水族館のある本部町のあたりまで流れていっているのだそうだ。このサンゴ畑がノアの方舟、サンゴのサンクチュアリとして、沖縄の海にサンゴの卵を供給しているのだ。

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サンゴの飼育は簡単ではない。

しかし、金城さんは長年のトライ&エラーで上手く飼う方法を学び、サンゴの飼育を続けている。なんとこのサンゴ畑で、現在15万株のサンゴが育成されている。

この金城さんの活動は、経済的に支援することもできる
私もこれまでに何本も植えてもらっている。

また、サンゴ畑を見学することもできる

私が以前書いたブログだが、このあたりも参考にしていただきたい。
http://blog.sideriver.com/coralfish/2011/01/3-51e9.html
http://blog.sideriver.com/coralfish/2011/02/post-c16b.htm
http://blog.sideriver.com/coralfish/2010/03/post-e6fd.html

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