初代iPhone発表から10年。これから10年でどう変わる?
FUNQ
- 2017年01月10日
あなたはいつからスマホを使い始めただろう?
いつでもLINEで連絡が取れて、どこでもインターネットにアクセスできて、現在位置を表示した地図が見られる。いつでも、どこでも、インターネットの無限の知識を引き出すことができる。
今日の当たり前は、少なくとも10年前には存在しなかったことを、はっきりと自覚している人は、意外と少ないかもしれない。
あなたは、いつからスマホを使い始めただろうか? 10年以上前から使っていたという人はほとんどいないハズだ。
10年前の、2007年1月9日。サンフランシスコで開催されたMacWorldというイベントで、今は亡きスティーブ・ジョブズが初代のiPhoneを発表した。
iPhoneやスマホが完全に一般化してから、まだ3年ほど
その年の6月に、アメリカでiPhoneが発売され、翌2008年の7月にソフトバンクによって日本でも第2世代に当たるiPhone 3Gが発売された。
私の記憶が確かなら、当時は多くの人が『こんなものは使いものにならない』『大きく重すぎる』『画面のキーボードが使い難い』などと言っていたと思う。
そんな声が静まったのは、iPhone 4や4Sが発売されてから。さらに言えばスティーブジョブズが亡くなり、iPhone 5に続いて、iPhone 5sでようやくdocomoからもiPhoneが発売され、どのキャリアでもiPhoneが買えるようになってからだったのじゃないかと思う。docomoから発売されるようになったのは2013年。たった3年半ほど前のことだ。
そして今。もはや、iPhoneが大きいとか、使い難いといかいう人はどこにもいない。
10年後のiPhoneは? そしてあなたは?
この10年のiPhoneを見ていて思うのは、その時点で不自由に思えても、テクノロジーがさらに進化した時に、どういうデバイスになっていくか、それを偏見のない目で、未来を見通して考えなければならないということだ。
左は初代のiPhone。右がその10年後姿であるiPhone 7だ。
意外なほどカタチは変わっていない。ある意味、10年前に初代iPhoneを作った人は、『タッチパネル付きディスプレイのついたデジタル通信端末』というものが、どのような可能性を秘めていて、どういうフォームファクターが今後必要とされるのか、完全に見通していたともいえる。
今や、テクノロジーに乗り遅れるということは、ビジネスに敗北するということだ。今の日本の国際競争力の低下、ある種の貧困の蔓延は、日本がテクノロジーの波に乗り遅れているから起こっていることだ。あなたの仕事は十分に効率的にIT技術が活かされているだろうか? 非効率が蔓延していたりしないだろうか?
Apple Watch、AirPodsなど、iPhoneの周辺機器として動作するデバイスにAppleが注力している昨今。次の10年のブレイクスルーは、クラウド上にある人工知能や、クラウドを介してiPhoneが制御するさまざまなデバイス……それらの周辺デバイスや、家電、クルマなどの知能化の実現として姿を現すだろう。日本は、そしてあなたは、その流れにちゃんと乗っていく準備ができているだろうか?
(村上タクタ)
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