iPhone 8 Plusの新機能ポートレートライティングがSNSアイコン写真に最適!
FUNQ
- 2017年09月22日
ポートレートモード自体も進化している
iPhone 8 Plusのポートレートライティングを試してみた。
これはすごい(笑)
ちなみに、撮影場所は弊社スタジオだが、当然大光量のスタジオ用ストロボではなくモデリングライトの暗い光。モデルをしてくれたのは、バイク雑誌『ライダースクラブ』の人気編集部員、イズちゃんだ。
そもそも、iPhone 8 Plusのポートレートモードは、iPhone 7 Plusのものより進化している。
iPhone 7 Plusのポートレートモードは、ふたつのレンズで撮影することで、被写体への距離を計測し、まるでF値の明るい大口径レンズで絞りを開けて撮ったように、被写体より後ろにあるものをボカすという効果を与えてくれる。ちなみに、1年間(ベータ)と書かれていたが、iOS 11で晴れてベータではなくなった。実際、iOS 11版の方が、被写体と背景の分離などを上手にこなしてくれるようになっている。
さらに、iPhone 8 Plusのポートレートモードは、それに加えて、その距離情報をより活かして、ライティングを自動的に行うようになっている。つまり出っ張っている鼻はおでこにより光を当て、影になっている部分をより暗くするということができるのだ。
また、撮影時に、色味の効果を変えることができる。
また、それらの効果をすべて、撮影した後に与えることもできる。
jpegに変わる新しい画像保存形式HEIFへの対応が必要!
実は、これ、iOS11から備わったHEIF形式での保存の効果のひとつで、写真に深度情報も持たせることができるのだ。だからその深度情報に基づいて、あとからライティング的効果を与えることができるのだ。また、従来別々のファイルになっていたLIVEフォトも、バーストモードで撮影した複数の形式もHEIF形式ならひとつの画像として扱える。また保存するための容量も半分ほどで済むというメリットもある(同様にビデオのHEVC方式も容量は約半分で済む)
今のところ互換性の問題などで、HEIFでの保存を避けて、カメラの設定のフォーマットの部分を変えて(互換性を優先にして)保存する人が多いようだが、HEIFにはそんなメリットもあるのだ。ちなみに、ポートレートモードで撮影すると、自動的にHEIF形式で保存される。
それでは、いろんなモードの機能をご覧下さい
というわけで、撮影中の画面はこんな感じ。
無加工で撮影した写真はこれ↓(ちょっとタイミングが違うので、表情は違うが)。
上のボタンをタップして、ポートレートモードをONにするとこうなる。背後にあるストロボは箱馬(ベニアで作られたスタジオ用の台)がボケているのがお分かりいただけると思う。
これが『スタジオ照明』……という状態だが、そもそもがスタジオなので、光が回ってるので分かりにくい(笑)基本的には影を浅くした、全体に光が回った状態を指すと思われる。
次に、『輪郭強調照明』。あごの周りが強調されているのが分かるだろうか? 痩せているように見えるし、男性だったら、あごが強調されて精悍な感じに写るだろう。
そして、『ステージ照明』。スポットライトを浴びているように、顔が浮き立ち、背景は真っ黒に落ちて、身体の方も少し暗くなる。輪郭の強調も効いたままだし、SNSのアカウント用の写真にもいいかもしれない。
そして、最後にこちらが『ステージ照明(モノ)』。なんか昔のレコードのジャケットのような雰囲気だが、これも男性だと武骨な感じの迫力がある写真になる。
ちなみに、ポートレートモードはiPhone 8 Plusの場合、インカメラでは撮れない(iPhone XではインカメラでもTrueDepthカメラとして撮影できる)。
ライティングで被写体が強調されるので、SNSのアイコンの撮影などにいいかもしれない。
美肌とか、目が大きくなるとか、そういうユーザーに迎合した機能ではなく、デジタルカメラとしての機能の進化を志向しているところがアップルらしい。美肌などについては、サードパーティのアプリを使って下さいということのようだ。
ともあれ、このポートレートライティング、現時点ではiPhone 8 Plusならではの機能なので、iPhone 8 Plusを買った方はぜひお楽しみいただきたい。
(出典:『flick! News』)
(村上タクタ)
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