脱現金時代のための、Apple Payの使い方【動画で解説】
FUNQ
- 2017年12月01日
今でも、現金をお使いだろうか?
筆者は、Apple Payを使うようになってから、現金を使うことはほとんどなくなってしまった。
おそらく、今後2〜3年で現金を使う人はどんどん減るだろう。なぜなら、Apple Payはあまりにも便利だし、振り返ってみると、紙幣や小銭というレガシーなものを使う理由はあまりないから。紙幣や小銭は、近いうちにカセットテープやフィルムカメラのようなものに感じられるようになるに違いない。
Apple Payは常に身に着けているiPhone(またはApple Watch)があれば支払いが可能になる。Suicaと、QUICPay、iDに対応している。
Suicaは2万円までの金額をチャージできるので、主に小銭の支払いに使う。コンビニでの支払いや、電車、バスなど交通費の支払い、自動販売機でジュースを買う……などの時に便利だ。Apple Payではエクスプレスカードという優先カードに指定しておけば、ほぼ端末をタッチするだけで使える(実際には指紋認証のTouch IDまたは、顔認証のFaceIDを使うが、指をホームボタンに置いたり、チラリと顔を向けたりするだけなので、慣れると意識しなくなる)。
使用中のSuicaのプラスチックカードを読み取るか、新規でiPhoneからSuicaを作れば使えるようになる。
QUICPayやiDは、クレジットカードを読み取ることで使えるようになる。ホームボタン(iPhone Xの場合はサイドボタン)をダブルクリックして呼び出す必要はあるが、これも慣れれば無意識にできるレベルの操作。Suicaよりは、ちょっとひと手間かかるが、クレジットカードの決済なので、金額的に大きな決済に使うことが多い(筆者は、コンビニなどでは100円の決済からでも使うが)。
Apple Payのメリットって何?
使い慣れるとなぜApple Payが便利か、箇条書きにしてみよう。
1.紙幣や小銭でポケットをいっぱいにする必要性が下がる
2.ATMでお金を下ろす必要がなくなる
3.支払いが速い
4.紛失しても使われない
5.記録が残る
1.や2.はご想像いただけば分かるだろう。月に数回はATMからお金を下ろして使っていたのだが、現金で支払うことを減らしている今では1〜2ヶ月に1度、お金を下ろすだけで済んでいる。ポケットが小銭でパンパンになることもない。
3.は体験してみると理解できるハズ。コンビニなどで並んでいる前にいる人が、小銭を出したり、おつりを受け取ったりしているのを見ると、『時間のかかる、非効率なことしているなぁ』と思うようになる。
4.はちょっと解説が必要だろう。現金やSuicaのカードは落とすと他人が使うことができる。しかし、iPhoneは指紋認証(iPhone Xの場合顔認証)が必要なので、他人が使うことはできない。エクスプレスカードに設定したSuicaだけは使うことができるが、それはiCloudに別端末でログインすればすぐに止めることができる。
5.に関しては、Suicaやクレジットカードの履歴として日々の支払いの記録が残る。いつの間にか使ってログの残らない現金と違って、いつ、何に、いくら使ったかいつでもiPhoneから確認できる電子マネーはとても便利だ。そのデータを家計簿アプリに読み込ませれば、何もしなくても家計簿が生成される。
使い方はとっても簡単
使い方はあまりにも簡単なのだが、その簡単さがまだ伝わっていないと思うので、Appleが公開した動画をご紹介しておこう。
まず、QUICPayやiDとしてクレジットカードを登録する方法。
たったこれだけで、あなたのiPhoneで、クレジットカードが使えるようになる。
次に、お店での使い方。
動画では詳細に書かれているが、簡単に言えば「QUICPayで払います」などといいつつ、ホームボタンに指を置いてiPhoneをかざすだけだ。
新型のiPhone X場合は、指を置く代わりにサイドボタンをダブルクリックして顔認証することになる。
Suicaのカードを登録するのも簡単。
ちなみにSuicaは1カ所にしか存在できないので、読み込んだらプラスチックカードの方は不要になるから捨てていい(戻す方法もないので)。またプラスチックカードのデポジットの500円は、iPhone上のSuicaにチャージされる。
また、プラスチックカードのSuicaを持っていない場合もSuicaアプリから簡単に作ることができる。また、このSuicaにはiPhone上のQUICPayかiDからお金をチャージすることができる(だからいつでも、必要な額をチャージできる)。
券売機に並んでチャージするなんていう無用な手間はなくなるのだ。
Suicaの使い方は言うまでもなく簡単。……かざすだけだ。
時代の潮目が変わった
日本で、欧米よりもApple Payが便利に使えるポイントはSuicaが使えることにある。
Suicaは日本の混雑した鉄道駅で、素早く決済することを目標に、非常にスピーディな決済が可能になっている。この日本独自の仕組みにAppleが対応してくれたことは大変喜ばしい。
また、JR東日本としても、無理を押してでもSuicaをiPhoneに搭載したい事情があった。
2006年のサービス開始から、順調に利用者数を伸ばしてきたモバイルSuicaだが、2012は成長速度が鈍化し、2015年までの4年間300万人台の利用者となっていたのだ。
しかし、Apple Payに対応してから再び爆発的成長が始まった。Apple Payに搭載された2016年には400万人、そして2017年には500万人を突破したのだ。
(JR東日本のプレスリリースより)
ユーザーが増えると、決済できるお店も増える。日本でユーザーの多いiPhoneのApple Payが使えるようになったことを皮切りに、他のデバイスでも電子決済が加速していくことだろう。諸外国に比べて現金信奉が強く(現金を安心して持てる国だということもあるだろう)、キャッシュレス化が進まなかった日本だが、ここ数年でキャッシュレス化が大きく進みそうだ。
7以降のiPhoneをお持ちなら、この流れに早めに乗ってみてはいかがだろうか?
(村上タクタ)
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