電話やメールは古い。でもLINEやFBは公私混同。では何でビジネスの連絡を?
FUNQ
- 2018年01月09日
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仕事とプライベートでSNSを分けたい人、81.9%
SNSをいかにビジネスに活かすか、というお話をしよう。
ひとつは社内や仕事関係者の連絡ごとに。いまひとつはマーケティングにどう使うかという話だが、今回は連絡ごとにどう使うかという話から。
「仕事関係でSNSを使うなんてとんでもない」と思われる方も多いだろう。たとえば、お役所や銀行にお勤めの方がSNSで連絡を取るシーンなどというのは少ないだろう。しかし、商店や中小企業のスタッフ同士などが非公式なLINE活用で「熱が出たので、本日休ませて下さい」的な連絡を取り合うという場面は現実には多いんじゃないかと思う。我々の業界(IT系メディア)特有かもしれないが、取材のアポイントや、打ち合わせの連絡、今や多くの相談事や依頼はFBメッセンジャーを経由して行われることが多い。
まず、メールよりもクイック。余計な挨拶の儀礼も不要。パソコンだけでなくスマホでも対応可能。複数人数での意思決定が早くなるのが最大の特徴だろうか?
しかし、LINEやFacebookメッセンジャーではセキュリティ上も問題もあるし、プライベートと仕事を混ぜたくないという人も多いだろう。Sansanの調査によると81.9%の人が、仕事とプライベートでSNSを分けたいと感じているのである(https://jp.corp-sansan.com/news/2017/171205_8947.html)。取引先や、部下の方に友達申請をする場合にはお気をつけいただきたい。
メールでの連絡は、もう仕組みとして崩壊している
社内や社外も含めたプロジェクトチームを作るならChatWorkが便利だろうし、技術畑の人ならSlackがお好みかもしれない。ただ、社内の連絡ごとだけでなく、ビジネスユースでメールに変わるメッセンジャーソリューションが必要であることに異論はないと思う。
日に何百通も来るメールは、ソリューションとしてすでに崩壊しているし、CCだ、BCCだ、引用だ……っていうのは、すでに前世紀のソリューションだと思う。
数年前のことだが、アメリカに取材に行くと仕事の連絡にはLinkedInが使われていた。
日本では転職用のソリューションと思われて普及していないLikedInだが、アメリカではビジネス上の自分のスキルを主張し、ビジネス上のやりとりをするメッセンジャーとして使われていた。
この『ビジネスSNS』というカテゴリーのサービスが日本においては、すっぽりと抜け落ちているのだ。この分野のサービスは、必然として今後1~2年で何かが選ばれ多くの人が使う様になると思う。「ミーティング2時からに変更で問題ないですか?」と送って、瞬時にレスポンスのあるソリューションを使っている企業じゃないと、もう今のビジネスの速度についていけないのだ。
ビジネスSNSとして名乗りを挙げる名刺アプリ Eight
では、何が普及するか? これが難しい。
実はFacebookにWorkplaceというソリューションがあるし、Facebook Messengerとほぼ同じインターフェイスなので、使いやすい。が、基本、会社単位で導入し、社内で使うソリューションなので、今言ってる用には当たらない。
(EightがあるSansan広報の小池亮介さん)
名刺アプリEightが、2年前からSNSとしての運用をはじめており、これはかなり筋がいい。なにしろ、名刺交換をして、お互いがEigntを利用しているユーザーなら、そのまま「本日はご挨拶できて幸いでした。先ほどの件について良いアイデアがあるので、ランチでも食べながら相談できませんか?」というメッセージを送ることができる。
ただし、Eightがどこまで普及しているのか分からないので、この方法で連絡が取れるのかどうかが分かりにくい。そもそも初対面だし。
世界規模で見ると、Twitterより使われているLinkedIn
というわけで、やっぱり本命はLinkedInの日本での普及なのではないかと考えている。
ちなみに、世界でLinkedInを使っているユーザーは4億人ということで(アクティブユーザーをどう数えるかという差異はあるかもしれないが)Twitterの3.3億人より多い。日本では約100万人ということなので、LinkedInの中での日本のユーザーは約0.25%ということになり、その存在感はあまりにも小さい。しかし、ある意味、これは成長の余地があるということでもある。
Yahoo!の CMOとして、Yahoo!のパソコンからモバイルへの移行を成功させた村上臣さんが、Yahoo!を辞してLinkedInの日本代表に就任したので、今後大きな動きがある可能性が高い。
(Yahoo!の CMOを退任し、LinkedInの日本代表に就任した村上臣さん)
とりあえず、今のうちにLinkedInにアカウントを作って、使い方に慣れておいた方がいいだろう。
(村上タクタ)
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