『EOS M』に『Kiss』が付いた意味。万民のための『キヤノンEOS Kiss M』登場!
FUNQ
- 2018年02月26日
Kiss Mは、M5の後継、いわばM7
今日、キヤノンからEOS Kiss Mが登場した。
『EOS M』とは、キヤノンのミラーレスシリーズ。EOS Mは、2012年6月に発売された、キヤノン初のミラーレスカメラ。M2、M3と代を重ねたが、一眼レフシリーズに対して、どうしてもAFの遅さなどが気になるモデルだった。
2016年11月のM5になって、『デュアルピクセルCMOS AF』を搭載。一眼レフに勝るとも劣らないAF速度を手に入れた。続いて発売されたM6はM5のEVFなしという位置づけのモデル。
そして、今回発表されたEOS Kiss Mは、いわばM7に位置するモデル。
DIGIC 8搭載。約2,580万画素相当のAPS-CサイズCMOSはM5とほぼ変わらないが、常用最高ISO感度は25600だが拡張51200相当。動画撮影時も常用12800だが拡張25600相当となった。
連続撮影はAF固定で最高約10.0コマ/秒、AF追従で約7.4コマ/秒と、EOS M5をもしのぐ。
液晶ディスプレイはM5の3.2型 約162万ドットから、3.0型の約104万ドットに縮小されたが、バリアングルタイプとなった。
さらに本体重量は約427gから、約387g(ブラック)/約390g(ホワイト)へと軽くなっている。
3月下旬発売、7万3500円(ボディ・税別・キヤノンオンラインショップ販売予定価格)。
軽快にして、扱いやすい『Kiss』の名を冠するにふさわしい
お借りして、使ってみて、その名の理由はしっかりと感じ取れた。
『Kiss』はEOSシリーズで最も普及価格帯のモデル。同時に、初心者が使っても戸惑うことなく軽快に使えなばならない。
EOS M3までのモデルでは、子供の笑顔の瞬間を、運動会のゴールの瞬間を撮るには動きが遅過ぎたし、使い勝手も良くなかった。
M5になって、ようやくその速度を得たし、さらにそれに使い勝手の良さを加えて、『Kiss』の名を冠するモデルとなったのだ。
EOSが連綿と引き継いできた性能と、EOS Mが磨いてきたコンパクトネス。その進化の果てに、登場したのが『EOS Kiss M』なのだ。
撮影モードも多彩で、シャッター速度優先、絞り優先、マニュアル撮影などが可能なのは言うまでもないが、もっと簡単にボケ具合や、色味を設定することもできる。
はじめてカメラを持ったお母さんでも、我が子のかわいい笑顔の瞬間を最高の画質で撮影できるし、もっと上手に設定を扱える人なら、さらに思い通りの写真を撮れるのだ。
いくつか、試しに撮ってみたので、ご覧いただきたい。
試用できた時間は限られていたのだが、コンパクトなボディは持ちやすく、レスポンスもよく、日常持ちのカメラとしては、とてもいいカメラだと思う。特に私のように、EOSの操作系に慣れている人間にとっては、非常に扱い良い。
(EF-M22mm 1/165 F2 ISO100 EV±0)
(EF-M22mm 1/80 F2 ISO200 EV±0)
(EF-M22mm 1/80 F2 ISO800 EV±0)
(クリエイティブフィルターモード、ジオラマ風)
コンパクトで、扱いやすく、その気になれば詳しい設定も可能なキヤノンのミラーレス『EOS Kiss M』。興味がある方は、ぜひ試してみて欲しい。
(村上タクタ)
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