7月11日は何の日? ??iPhone日本発売から10年。何が変わった?
FUNQ
- 2018年07月11日
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おサイフケータイ、ワンセグ、防水、赤外線が使えないと言われた
2018年の7月11日が何の日かご存じだろうか? そう、iPhoneが日本で発売されてから10年が経った日なのだ。
当時の日本は高性能なガラケー真っ盛り。折り畳み式の端末に、テンキーでの日本語入力が一般的で、『日本の携帯は高性能だから、iPhoneなんて入ってこれない』と言う人もいた。
当時のiPhoneは、動作が遅くて、重くて、大きくて使いにくい……と言われていたのだ(今からするととても小さいけれど)。また、おサイフケータイ、ワンセグ、防水、赤外線通信が使えないから不便だと言われていたのだ……。すべては今は昔。
(前日から表参道のソフトバンクの旗艦店前に並ぶ人たちを激励に、突如夜中に現れたソフトバンクの孫正義社長)
データ無制限定額は本当に炯眼だった
2007年のアメリカでの初代iPhone発売から1年後。iPhone 3G発売時に、日本でもiPhoneを販売すると、ソフトバンクの孫正義社長が発表した。
iPhoneの機能を活かすために、3Gのデータ通信を無制限定額にしたのは本当に炯眼だったと思う。従来の日本の携帯電話の契約では、iPhoneの性能を十分に発揮させることはできなかっただろう。
それから、10年。
我々のあらゆる日常、あらゆるサービスがスマホに結びついている。
我々の日常のすべてがiPhoneに紐付いている
iPhoneは、auでも、ドコモでもMVNOでも使えるようになった。
朝起きたらiPhoneでSNSを見て、電車の乗り換えを検索し、YouTubeを見て、音楽を聞き、iPhoneのSuicaで買い物をして、地図を見て、ポケモンを捕まえ、ZOZOタウンで買い物をし、Twitterを見て、筋トレをして……。我々の日常のすべてをスマホが支えている。そのスマホは、10年前のこの日iPhoneから始ったのだ。
Amazonだって、LINEだって、Facebookだって、Twitterだって、Instagramだって、Spotifyだって、Googleだって、Uberだって、Yahoo!だって、iPhone(とそれに続いたAndroidスマホ)があったから、ここまで便利に使えると言えるだろう。
(表参道のソフトバンクに並ぶ人々。約2600人が並び、行列は渋谷のファイヤー通りにまで到達した)
カメラ、Wi-Fi、Bluetoothなど必要なものを見通していた
もはや、iPhoneやスマホがなかった時のことは、想像もできなくなってしまっているが、全面を覆うタッチパネルタイプの液晶を使ったデジタルデバイスであることは、11年前の初代iPhoneから現行のiPhone Xまで変わらない。
セルラー回線はもちろん、Wi-Fi、Bluetooth、カメラ、加速度センサー、近接センサー……などは、すべて初代から搭載されている。
故スティーブ・ジョブズ率いるアップルの人たちが、見通した未来は、今ここに結実しているのだ。
(左が初代iPhone、右がiPhone X。比較にならないほど高性能化されたが、手の平に収まるサイズに、マルチタッチ液晶と、チップセット、バッテリーという構成は今も変わらない)
これから10年を支えるのは何?
10年前に、表参道で並んで買ったiPhone 3Gは今も私の手元にある(ちゃんと電源も入る)。
10年後、僕らの生活はどう変わっているだろうか? その鍵を握っているのは、どのデバイスだろうか? どのサービスだろうか?
10年前にiPhoneを見て「これだ!」と思ったような出会いが、これからもあるに違いない。これからの10年を決定づけるのは何なのか? 見逃さないようにしたい。
(村上タクタ)
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