フレンチラグジュアリー。高級車が大型で高価だというのとは違う価値観。DS 7 CROSSBACK発表

値段が高ければ高級、サイズが大きければ高級……という考えは貧しいかも

極めてゴージャスなたたずまい。

DS 7 CROSSBACKモチーフとされている斜め格子模様の連続は、エクステリアからインテリアまですべてに効果的に使われ、高級車然としたた風格を演出している。

DSコネクテッドパイロット、アクティブスキャンサスペンションなどのハイテク装備を備えて、価格は価格は469万〜562万円。意外と安い。

実はこのクルマ、Cセグメント(いわゆるゴルフや、アウディA3、プジョー308クラス)。しかし、ここまで高機能でエレガントなたたずまいとなると、単純にCセグメントと言い切れない気もする。

値段が高ければ高級、サイズが大きければ高級……そんな価値観を一蹴する魅力がこのクルマにはある。フランス人のものの考え方をよく物語っているように思う。

パリの夜景から取った斜め格子のモチーフ

プロモーションムービーには、フランスの夜景が出てくる。ルーブル美術館のエントランスのピラミッド、エッフェル塔に、たしかにこのDS 7 CROSSBACKのモチーフになっている斜め格子模様が見て取れる。

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エッフェル塔も1889年の建築当時には、奇抜過ぎると反対をされたらしい。ルーブル美術館の中庭のガラス製のピラミッド型のエントランスも常識的に考えると、ルーブル宮殿の古式ゆかしい建築とはあまりに不釣り合いだ。

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しかし、あえてそこに挑戦し、歴史と先進性が渾然一体となった美しさを実現できるのがフランスであり、DSなのだという意思表示なのだろう。

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たしかに、どの国の文化とも違う、フランスならではのエスプリがそこにある。

実はハイテク装備満載

エンジンは1598cc直4ガソリンターボ(225ps)か、1997cc直4ディーゼルターボ(177ps)を搭載。トランスミッションは8速オートマチック。

DSコネクテッドパイロットという前車追従システム、DSアクティブサスペンションという前方5〜25mの路面をスキャンし、大きな凹凸があるとサスペンションの減衰力を可変させて対応するハイテク装備を、全車に標準装備。その他オプションで、DSドライバーアテンションモニタリング、DSナイトビジョンなどの安全装備を搭載。

ヘッドライトはすべてLED化。左右3個ずつ搭載されたユニットを停車中、市街地、郊外、高速道路と、細かく制御し、さらにワイパー作動に連動する悪天候モード、対向車や先行車を検知して自動的にロービームに切り替えるインテリジェントハイビームモードなどを備える。また、リモコンキーでロックを解除した瞬間、180°回転し、パープルの光でオーナーを歓迎する。

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室内コンソールも斜め格子模様がモチーフになっている。くどくはなく、むしろ、インテリアからエクステリアまで統一感があって、美しい。

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自国が持つ伝統的なモチーフと連続させて、ブランドアイデンティティを主張する。あらゆる車格のラインナップに、そのモチーフに強弱をつけつつ統一感を出す。日本の自動車メーカーがなかなかできないことを、さらりと当然のように行うところ『デザインの国』の面目躍如というところか。

コンソール左右のレバー類、ディスプレイの画面上に表示されるボタン、下部のボタン類まで徹底して意匠が統一されている。

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そして『ぐぬぬ!』とうならされるのが、このダッシュボード中央の時計。エンジンを始動するとともに180°回転して現れるのだが、なんとアナログ時計なのである。このあたり、本当に自分達のブランド価値というものをよく理解している。

これほどまでにエレガントなクルマが、500万円前後で買えるというのだから、自分の価値観にフィットする人にとっては、やはりお買い得というべきだろう。

真に上質なクルマに乗るために、大きなサイズを引き回す必要も、積み上げた札束の高さを競う必要もないのである。

といっても、まだ発表会を見に行ったばかり。クルマなのだから、乗ってみないと本当のところはわからないのだけど。

そう、あのシトロエンDSの血筋を引くブランドなのだ

最後になってしまったが、現在DSはシトロエンブランドから独立して『DS』というブランドで販売されている。

だがやはり、誰もが思い浮かべるのは、往年の名車、シトロエンDSだろう。会場にもシトロエンのDS 23 IE Pallasが展示されていた。

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『魔法の絨毯のようだ』と評された乗り心地は、きっとDS 7 CROSSBACKにも継承されているに違いない。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2018年7月号 Vol.81』

(村上タクタ)

 

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