BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo

STORE

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

2万3800円(税込)で買えるVRゴーグルOculus Goを2カ月使ってみた

2万3800円(税込)で買えるVRゴーグル、Oculus Goをご存じだろうか?

Oculusは一般向けVRゴーグルの嚆矢とも言えるメーカーだが、パソコンに接続して動作させ、高性能なVRゴーグルであるOculus Riftに対して、自由度を3に制限するなどして十分な性能を確保しつつ安価に買えるようにしたゴーグルがOculus Goだ。

装着して見渡すと360度方向に映像が見える。360度カメラで撮った写真を見れば、上には空が、下には地面が見られるし、振り返ることもできる。こればっかりは文章で書くのが難しいが、まさに驚異の体験だといえる。

静止画もあるし、360度の動画もあるし(もちろん、ITデバイスの黎明期の普及に欠かせないと言われる肌色の多い動画を楽しめるアプリもある)、ゲームもある。そればかりか、仮想空間の中に友達を呼んで、複数人で会ったり、一緒にゲームをしたりもできる。

新しいモノ好きにとっては、これこそがスマホに続いて、世界を席捲するデバイス……と思っているのだが、まだまだ体験したことがある人は少ない。そこで、Oculus Goオーナーで集まって対談した。

その中から、いくつか興味深い会話を抜粋してみよう。

=================

高松勝範(わっき)・・・Thetaなど360度写真の専門家。
東智美・・・バッテリーcheeroの広報で知られるToomoの女社長。
おおつねまさふみ・・・ネットウォッチャー。
荻窪圭・・・古参デジモノ系ライター。古道研究家。
ジャイアン鈴木・・・編集者。2015年1月に独立してフリーに。
Linkman・・・Mac、iPhone系ブロガー。
ナックル末吉・・・家電、PC、ガジェットに詳しいフリーライター。
村上タクタ・・・フリック!編集長。

=================

Oculus Goは現時点でどのぐらい普及しているのか?

おおつね 日本のサイトで一度完売になったよね。

高松 数字は公表されてないけど、まだそれほど大きな数にはなってないとは思います。

タクタ まだ電車の中で、知らない人が使っているのは見てない(笑)

荻窪 それは見てないですね(笑) たぶん、初期のパソコン通信の時代に、公衆電話で音響カプラーで通信してた人ぐらいの数しかいない。

おおつね 完全に不審者だよね(笑)

 普及するかどうかはコンテンツ次第かと。

荻窪 今までのデバイスって、マニアが飛びついて、次に一回落ちて潜伏して、それから一般の人が使って盛り上がって行くというパターンなんだよね。

 Twitterやインスタもそうだったよね。

04022

Oculus Goで何を楽しむ?

荻窪 ゲームなどコンテンツメインで行くか、コミュニケーションメインでいくか。Facebookが買収したってことで、コミュにケーションの方になっていくんでしょうけど。つまりFacebookからシームレスに使えるようにしていく……といういうになっていくんじゃないかな。

 Roomsよりもっと大勢の人が集まれるスペースがあればねぇ。

タクタ あのRoomsを録画しても自分の声しか録音できないという問題が解決すれば……。あればなんで録音できないの?

荻窪 マシンパワーが足りなくなるの?

おおつね いや、そんな難しい話じゃないんだけどな。

タクタ あれができて、人数も増やせれば、このメンバーでRooms内で集まってミーティングできるじゃないですか。取材もできる。便利。録音してそれが公開できるなら、いきなり拡散しやすいと思うんだけど。

 広がるという意味ではそうだと思うんだけど、本当にスプラトゥーンとか、酔わないマイクラとか、そういうキラーコンテンツが出るといいなぁ……と思います。

タクタ マイクラってそんなに酔うの?

おおつね ブロックをいろんなところに作っていくというゲーム自体、視点移動が激し過ぎて。

鈴木 階段状に、ガランガタンと落ちて行く動きが、視線移動としては厳し過ぎる。

荻窪 MYSTのVRとか欲しい。異世界に行って謎解きするヤツ。

 でも、バーチャルバーチャルリアリティが、ちょっとそういう感じかも。

荻窪 あれプラス、もうちょっとアーティスティックな世界。謎を解きながら旅する。

タクタ LAND’S ENDもそんな感じ。独特の世界観が心地いい。

04003

多くの人が酔いを体験。問題はどこにある?

タクタ VR酔いはします?

(おおつねさん以外、ほぼ全員が手を上げる)

鈴木 最初はしたんですけど、けっこう慣れます。

おおつね 俺は酔ったことない、PSVRでも。でも、そんなに長時間やってないからっていうのもあるかも。

荻窪 じゃNETFLIXで長時間動画を見られる人は?

(半数ぐらいが挙手)

 30分なら見られるけど、2時間はちょっと辛いかな。

高松 1時間半ぐらいでちょっと休憩したいかな。

荻窪 面白いなと思うのは、Oculus Goが出たときにみんなが「これでNETFLIX見るの面白い」って言ってて、それって普通のテレビ画面で良くないか?

タクタ 没頭できるのがいいかな。iPhoneに通知来たのを見ちゃったりしないとか。

鈴木 飛行機の中とか、電車で長距離を移動したりしている時はいいかな。解像度的には足りないから、家なら普通のテレビで見たい。

荻窪 それ方向はありなのかな。バーチャル・パーソナルルームみたいな。

 プラットフォームでしかないから、人によって響くところは全然違うかなとは思う。私は、映画とかより、異空間に10分ぐらいいて、リフレッシュできるのがいい。

00322

意外とメガネは問題なく使える

タクタ 僕は裸眼だから気にならないけど、メガネの人はどうなんですか?

荻窪 メガネ用スペーサーは入れてるけど、案外気にならない。よくできるてる。

鈴木 Riftはメガネが当たったりしましたが、Goはそのへんよく考えられてますよね。

末吉 当たるとかより、裸眼より視界の枠が一段小さくなる。首ごと動かせばいいけど、眼球を動かして見ると、端っこがニジんでしまう。

Linkman 裸眼でも、ちょくちょく位置を直したりします。

00555

Roomsに集まるのが難しい問題

末吉 Oculus Roomsって、集まりにくくないですか? たとえば、一回おおつねさんの部屋に集まって、次の日おおつねさんが他の人と集まってたら「あ、シカトされてる」とか思っちゃう(笑)

おおつね 他のことやってると、誘われても参加できなかったりもするし。

高松 Oculus Goかぶってない時に、呼ばれても気がつかないし。スマホに呼ばれているって通知が来ればいいのかな?

荻窪 Facebookのグループとかと連動して欲しい。

0505

末吉 許可なく参加できる公共の広場みたいなのがあるといいんだけど。

おおつね RiftやGearVRで大ヒットした、VRChatのOculus Go版が出るっていうのが正常進化かな。今、いろんなものを巻き込んで、VRChatは進化しているところだし。

 AltspaceVR もすごく盛り上がってる。たくさんの人と会える。今のところ外国人ばっかりで、英語で話しかけられちゃうけど。

タクタ いずれにしても、Oculus GoのRoomsにはまだ進化の余地が大きい。盛り上がってるルームがあるとして、あとからそこに入るのが困難。

高松 あと、Oculus Goを使ってて、メッセンジャーの通知は見たい。スマホに通知が来てるのは気付くのに、Oculus Goの画面には出てこない。

 「私もいれて~!」って言いたいですよね。

荻窪 せめてFacebookの通知は欲しい。

 まずは、Roomsに入るために集まる場所みたいなところが欲しい。

Linkman RPGの酒場みたいな集まる場所がね。

タクタ FacebookをもっとOculus Go対応にして欲しいけど……ただ、現状で言うとFacebookユーザーの中の多分1%か、0.1%以下しかおOculus Goは持ってないわけで、そこを対応しろっていうのが、なかなか難しい部分かもしれないですよね。

高松 誰かの部屋っていうより、公共の場所を用意してほしい。

末吉 Facebookなら、得意な分野だと思うんだけど。

おおつね Oculus Goは明らかに突貫工事で作ったハードだから、これから良くなるかもしれない。

タクタ どんどん、よくなるかもしれませんね。だからこそ、今進化の過程で、面白いんだと思います。

(出典:flick! digital (フリック!デジタル) 2018年8月号 Vol.82

(村上タクタ)

SHARE

PROFILE

FUNQ

趣味の時代に読むメディア

FUNQ

趣味の専門誌を届けてきた私たちが世界中の人に向けて、趣味の世界への入り口をつくりました。彩りに満ちた人生の新たな1ページが、ここから始まります。

FUNQの記事一覧

趣味の専門誌を届けてきた私たちが世界中の人に向けて、趣味の世界への入り口をつくりました。彩りに満ちた人生の新たな1ページが、ここから始まります。

FUNQの記事一覧

No more pages to load