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『ここが違う!』iPhone XRとXSシリーズの微妙なようで大きな違い

写真で分かること、分からないこと

1カ月あまり前、カリフォルニア・シリコンバレーのSteve Jobs TheaterでiPhone XRが発売されて以来、何度かXRに関する記事(https://www.ei-publishing.co.jp/articles/detail/flick-472245/ など)を書いたが、今週末26日の発売に向けて、先行レビュー機を1週間ほど預かって試用する機会を得たので、手元にあるiPhone XS/XS Maxと詳細に比べてみた。

特に、iPhone XR/XS/XS Maxの3台並べての写真は、Steve Jobs Theaterの取材では撮らせてもらえなかったので。スタジオではなく手持ちのカメラでの簡易的なものだが、ようやく3台並べた写真をお見せすることがでる(発表会などでは旧モデルやバリエーションモデルと並べての撮影は禁止事項であることが多い。何かと比較するよりも、商品そのものを見て欲しいということだ)。

ご覧のようにXRは、XSとXS Maxのちょうど間にあるサイズ感。昨年、Xが大き過ぎるという話が出なかったように、XSはもちろん、Maxだってさほどの大きさは感じない(幅が狭いというのもある)。だから、XRは多くの人にとって、大きいとは感じないはずだ。

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ただし、厚みは少し厚い。わずか0.6mmのことだが、人の触覚とは敏感なもので、はっきりとXS/XS Maxより厚いことは、握った時の触覚で感じる。

とはいえ、多くの人はケースに入れるわけだから、結局のところ0.6mmの差はあまり関係ないと思うが。

正当な進化はXR、XS系は上位機種

『XRは廉価版』という表現を見ることがあるが、それは当らないだろう。

筆者としてはラインナップの流れとしては、XRはiPhone 8/8 Plusの後継ではないかと思っている。アルミボディ、ガラスの背面、Retinaの液晶ディスプレイという構成は、8/8 Plusの後を継ぐものだ。つまり、こちらが正当なiPhoneのスタンダードで、XS/XS Max系は上位機種、高級品という位置づけだと思うのだ。

握った触感は、明らかに8/8 Plus的なものだ。

分解するまでは分からないし、筆者の想像に過ぎないが、内部のバッテリーなどの配置もX~XS系の2分割タイプではなく、1枚の大きなセルが入ってるのではないだろうか?(それとも、A12 Bionicを入れるスペースを確保するために2分割にせざるを得ないのだろうか?)

ラインナップ上、X~XS系を2サイズにしたから、全体で3モデルに抑えるため(Apple製品は何かと3ラインナップにこだわる)、8/8 Plusの後継を1サイズにしたのではないか……? という気がする。

画面サイズはご覧の通り。地図を表示してみるとその情報量の違いが分かるのではないかと思う。つまりXRだって十分なのだ。

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ただ、ちょっと違うのは液晶がコーナー部分まで周りこめないせいか、少しだけ黒いフチが太いように思う。フチの部分をアップで撮影するとこんな感じ。わずかな差だが、本体の厚さと相まって、XS/XS Maxに比べて、わずかに野暮ったさを感じる部分ではある。これは正直な感想。ただし、XS/XS Maxと実際に並べて比べないと気付かないポイントではあるが。

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クオリティのXS/XS Maxと、実質的なXR

上手く出来ているなぁ……と感心するのは、iPhone XS/XS Maxは、並べてみるとXRよりちゃんと2万8000~4万円高級なクオリティを感じることだ。

XS/XS Maxは、硬いのでアルミより切削に時間のかかるステンレスを使い、緻密に削り出していることや、ゴールドなど、色のチョイスも含めて十分な高級感が演出されている。

その上で、XRはカジュアルに使えて、親しみやすく、自分が好きな色を選べるなど、XS/XS Maxとは違う魅力がある。価格差はかなり大きいが、性能差は小さい(質感の差は大きい)ので、XRという選択肢はもっと注目されてもいい。

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カメラの違いは大きい。XS/XS Maxは広角(標準)側と、望遠側、2つのレンズを持ち、その視差を活かして、距離の情報を得て遠くの部分をボカすポートレートモードが使えるのはXS/XS Maxだけだ。

正確に言うとXRもポートレートモードは使えるのだが、これは普通の写真から機械学習を使って、人の部分を切り抜いて、あとの部分を背景としてボカすというものだ。

また、上記の関係から、ポートレートモードでXS/XS Maxは望遠側のレンズを使うのに対して、XRは広角側のレンズを使う。これは大きな違いだ。カメラのセオリーとしては、ポートレートはXS/XS Maxのように望遠側を使うのは正しい。設計上ボケを得やすいし、長いレンズで撮った方が、顔が太って見えたりしにくい。

しかし、実際に触れてみると、人を撮るには常に距離を取る必要があるXS/XS Maxより、近くてもいいXRの方が撮りやすいのだ。

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その他にも微細な違いはある。

Lightningコネクター横のネジはXRだけボディ同色ではない。

また、微妙な話だがLightningコネクターが微妙にセンターにない。どうも、基板の位置、つまりは画面の厚さの関係上、ちょっとズレてしまったのではないかとい思う

iPhone XRに心動かされている

最後になったが、Geekbench 4によるベンチマークテストの結果を掲載しておこう。XR/XS/XS Maxのベンチマークはわずかに差はあるけれど、微々たるものでおそらく誤差だろう。に対して、Xはかなり劣る。A12 Bionicの威力が大きく出ている部分だ。

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というわけで、iPhone XRとXS/XS Maxの差は小さいことはお分かりいただけただろうか? しかしクオリティ感や、『見栄』の部分ではやはりかなりXS/XS Maxに歩がある。

あなたはどちらを選ぶだろうか? 私は少しiPhone XRに心動かされている。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2018年11月号 Vol.85』

(村上タクタ)

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