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安さは正義! 8万9800円(税別)のMac miniのユーザーは『あなた』

今回の発表会の隠れた注目株

今回の発表会で見逃してはならないアイテムといえば、Mac miniだろう。

なにしろ、前回のマイナーチェンジから約4年の歳月が流れており、もうアップデートはされないと誰もが思ったほど。個人用、負荷の大きくない作業をするオフィス用としてお勧めできるモデルではあったのだが、さすがに4年前のモデルではスペック的に勧められるものではなかったので、今回のアップデートはとても喜ばしい。

最小構成のMac。設置場所のモニターやキーボードを使えるフレキシビリティ。会社などでの大量導入にもとても向いているだろう。

デスクトップならSSDストレージに多額の投資をする必要はない

今回のモデルチェンジの特徴は、いろいろな使い方、どれもに最適なマシン構成を選べるコンポーネントが用意されたことだろう。基本性能が高く、かつ柔軟性あふれるオプション設定が可能なのだ。

8万9800円(税別)のもっとも安価なモデルでも、Core i3ではあるが、なんと3.6GHzのクアッドコアを搭載。メモリーは8GB、ストレージは128GBと、なんとか実用に足るスペックを持っている。

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これが、MacBookなどのモバイルモデルだと増設しにくいから128GBのストレージでは心もとない。そして、不安になってSSDを256GB、512GB、1TBと増やしたところで、全体の価格が非常に高価になっていることに気付く。しかし、Mac miniの場合デスクトップモデルなので、本体内SSDにはシステムだけを入れて、外付けのHDDにすべてのデータを入れておくというような運用も可能だ。SSDで、本体がとても高価になるという恐れもない。

基本的に、自宅Mac miniの外付けHDDに大きなデータは入れて、クラウドやリモートアクセスを介して利用するようにすれば、今後購入するMacBookシリーズ、iPad、iPhone、などのストレージ容量を最低限度にすることもできる。そう考えると、Mac miniは本当に安い投資だ。

ヘビーユーザーにも応えるハイパフォーマンス

逆に、それなりに負荷のかかる作業をする人にとっても、Mac miniは魅力的だ。たとえば、6コアのi5と、16GBのメモリー、512GBのSSDという、ノート型Macならそれなりにぜいたくなスペックを盛り込んでも16万6800円(税別)で済む。十分にコストパフォーマンスが高い。

さらに必要であれば、CPUをi7にし、メモリーを64GBに、ストレージを2TBにし、10GB Ethernetを搭載することもできる。こうすれば、もはやMac miniと侮ることのできないハイパフォーマンスマシンに仕上げることができる。

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ここまでの構成になると、さすがに内蔵のIntel UHD Graphics 630の性能がネックになってくるのではないかとは思うが、今回のMac miniにはThunderbolt 3ポートがあるので、eGPUを加えれば、それを補うこともできる(Blackmagic eGPUにRadeon RX Vega 56搭載の『Pro』も加わったことだし)。

まさに、モバイル用途さえ考えなければ、Mac miniをシステムの中心にそなえることができるのだ。

ポート類も最新からレガシーまで万全の備え

先日の記事( https://www.ei-publishing.co.jp/articles/detail/flick-475292/ )で、今回の発表で『アップルがユーザーの望む製品を出すようになった』のが驚きだと述べたが、Mac miniのスペックもまさに『ユーザーが望んだもの』だ。

さらに驚きなのが、Mac miniのポートのセレクションだ。これまでのMacの流れからいえば、Thunderbolt 3ポートを4つほど付けて「Thunderbolt 3ポートは万能だからこれで十分」ということにしそうなのだが、今回のMac miniはそれに加えて、ちゃんとEthernet、HDMI 2.0、USB 3、3.5mmヘッドフォン端子まで装備している。これで変換プラグを買わなくていい。

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簡単なことのようだが、Thunderbolt 3に加えて、旧規格のポートを備えるとなると、それ専用の内部回路が必要となるので、スペース、コスト的には簡単なことではないはずだ。

さらに、Mac miniを多数使ってクラスター化も可能

さらに、超高性能なコンピュータが必要になるような課題、たとえば巨大なXcodeのビルド、複雑な4K動画のレンダリング、機械学習データの処理、3D映像の処理などに圧倒的な計算力が必要になった時には、Mac miniを重ねて、10ギガビット Ethernetで接続してクラスターとして運用することも可能だ。

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こうなると、Mac miniは『mini』とはいえない『Pro』なパフォーマンスを発揮することになる。Keynoteでは8000台ものMac miniを使った例が提示された。

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初心者向け、個人向けの小さな運用から、強大な計算を必要とする巨大システムまで、さまざまな運用が可能なフレキシビリティを持ったMacが新しいMac miniだ。初心者からベテランまであらゆる人がユーザー対象といえるだろう。まさに『あなた』がユーザーである可能性もあるのだ。

願わくば、今後もこまめなアップデートをして、最新モデルとしての位置を維持してもらえると、オフィスなどの大量導入でも安心なのだが。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2018年11月号 Vol.85』

(村上タクタ)

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