新型iPad Proをどのアダプター、バッテリーで充電すれば良いか計ってみた

新型iPad Proをどのぐらいの速度で充電できるのか計ってみた

明日発売だというのに、いきなりマニアックな話だけど、USB-Cポートとなった新型iPad Pro、どの充電器、バッテリーに繋ぐとどのぐらいの電流が流れるか計ってみた。

USB-Cは、PD対応だなんだかんだで。非常にいろんな規格があるので、難しいのだ。

なお、計測したのは2018年10月発表のiPad Pro 12.9インチ。iPad Proの充電は非常にインテリジェントなものなので、iPad Proの充電状態やその他の条件によって変動すると思われるので、あくまで参考程度に考えていただきたい。

計測に使ったのはSATECHIのUSB-C電流電圧計。数値は計測中もけっこうコロコロ変動するので、一番下のケタは四捨五入し、上2ケタを有効数字とした。

純正品はドンピシャの18W

0202

まず、純正の同梱されているiPad Pro用の18Wアダプター。

純正iPad Pro用18Wアダプター
9.0V、2.0A、18W

すごい、ピッタリ計ったように18W。これだと他の数字にも信憑性があるような気がする。ともあれ、これが基準だ。

この充電機で残量50%から満充電まで約1時間だったので、(端末の%表示はあてにならないものだが)それを信じると2時間で満充電ということになる。

なんと、MacBook用29Wの方が速い

続いてはMacBook 12インチに同行されている29Wアダプター。

アップル純正29Wアダプター
15V、2.0A、30W

これまたほぼスペック通り。標準品の約1.5倍の速度で充電できることになる。つまりこれを使えばiPad Pro 12.9を1時間半かからず満充電することができるということになる。ちなみにこのアダプターはMacBook Pro 13を充電してもほぼ同じ出力。

 

続いてはMacBook Pro 13インチ用の61Wアダプター。

純正MacBook Pro 13インチ用61Wアダプター
8.9V、2.9A、25.6W

なんと、29Wアダプターより出力が低い。これはおそらくもともとこのアダプターが持つ20Vの出力の充電をiPad Proがネゴシエーションせず、9Vでのネゴシエーションになっているものと思われる(なぜ15Vではネゴシエーションしないんだろう?)。電流の方は9Vの場合の規格上の最大値の3Aが流れている。

つまり、最新のiPad Pro 12.9を充電するには、61Wアダプターより29アダプターの方が速いということになる。

なんとアダプターよりバッテリーの方が速い

0303

続いてモバイルバッテリーでも試してみた。試したのは3つ。cheeroのPower Deluxe 20100mAhと、Power Plus 4(13400mAh)、そしてOmniChargeのDCポート出力からのUSB-C変換。

まずは、cheeroのPower Deluxe 20100mAh。手軽に持ちあるける(?)PD出力可能なバッテリーだ。

cheero Power Deluxe 20100mAh
15V、2.4A、36W

え、何これアダプターより速い。規格の不思議なのだが、15Vが通って、2.4Aが流れるとこういうことになるのか……なんだかよく分からなくなってきた(笑)18Wの倍だから、1時間でiPad Proを満充電にできる。速い!

 

続いて、すごく売れ筋、汎用性の高いcheeroのPower Plus 4   13400mAh

cheeroのPower Plus 4   13400mAh
12V、1.4A、16.8W

バッテリーサイズの割には頑張っている気がする。モバイルバッテリーなのに、純正アダプターのようなスピードで充電できるということだ。容量からすると、iPad Proを満充電できるかどうかは分からないが、かなり助けになることはたしかだ。さすがは安心と信頼のPP。

 

最後にちょっと特殊だが、OmniChargeのDC出力を20Vにして試してみた。

OmniCharge
15V、2.4A、36W

なんと、これも36W。もしかしたら、この数値がiPad Proが受け入れられる最大値なのかもしれない。

 

結論……OminiChargeか、cheero Power Deluxe最速

というわけで、結論はOmniChargeもしくは2万mAhのcheero Power Deluxeで充電するのが最速ということが分かった。不思議。

アダプターを作るなら最速はMacBook用の29W。MacBook Pro用の61Wが最速かと思ったら、意外や全然違う結果が出た。やはり頭で考えいるだけでなく、実際にデータ計測するのは大事だった。

こういう計測をすると必ず、「純正でない充電器を使うのは危険です! デバイスのバッテリーを傷めます!」という意見があるが、今のデバイスは賢いので、一般的な規格を通った充電器やバッテリーであれば(怪しい安物は別のところで壊れたりするかもしれないが)、デバイス側と電流電圧をネゴシエーションしないと電流は流れないことになっているので、一般的なアダプターやバッテリーなら問題はないし、ここまではデバイス側も受け入れる設定になっているということだ。

もちろん、厳密にいえば純正18Wでゆっくり充電した方がバッテリーは長持ちするかもしれないが、この容量のバッテリーで36W充電は問題ない数値だと思う。

(出典:『flick! digital (フリック!デジタル) 2018年10月号 Vol.85』

(村上タクタ)

 

SHARE

PROFILE

FUNQ

趣味の時代に読むメディア

FUNQ

趣味の専門誌を届けてきた私たちが世界中の人に向けて、趣味の世界への入り口をつくりました。彩りに満ちた人生の新たな1ページが、ここから始まります。

FUNQの記事一覧

趣味の専門誌を届けてきた私たちが世界中の人に向けて、趣味の世界への入り口をつくりました。彩りに満ちた人生の新たな1ページが、ここから始まります。

FUNQの記事一覧

No more pages to load