iPhone 4s|歴代iPhone名鑑
flick! 編集部
- 2020年12月17日
ジョブズ生前に発表された最後の1台「iPhone 4s」
例年6月末頃に発売されてきたiPhoneだが、2011年は10月4日に発表、10月14日に発売されている。
当時、スティーブ・ジョブズの健康状態の影響を受けたように思えたが、4sの開発が順調でなかったのかもしれないし、以降、クリスマスシーズン前にラインナップすることにしたのかもしれない。
この年以降、新型iPhoneは9月に発表されているので、6月に新OSを発表し、デベロッパーが新OSに対応したアプリを準備してから端末を発売するように、シーズンを調整したのかもしれない。もしくは、それらの事情が組み合わさったのか。いずれにしても、iPhone 4の欠点をカバーした4sが発表、発売された。発表翌日にジョブズが亡くなったと報じられたので、おそらくはこの端末がジョブズ自身が大きく意見を言えた最後の端末だったに違いない。
アンテナ問題に対策が施され、Siriが搭載され、iCloudに対応した。そしてauからも発売されたことも日本では大きなニュースだった。これ以降、日本では複数キャリア体制で販売が行われる。
熟成された端末であり、ユーザーの評判も高かった。
アンテナの受信問題の対策として、3カ所だった切目を4カ所に変更。切目は左右対称に、上下1カ所ずつ側面に。
iPhone 4sの特長
・Siri初搭載
・クラウドサービスiCloud対応
・auからも発売
iPhone 4s スペック
発売日 | 2011年10月14日 |
発売時のOS | iOS 5.0 |
最終対応OS | iOS 9.3.5 |
CPU | Apple A5 デュアルコア800MHz |
ストレージ | 8/16/32/64GB |
ディスプレイ | 640×960ピクセル 326ppi |
バッテリー | 1,430mAh |
通信 | 3G |
アウトカメラ | 800万画素 |
インカメラ | 30万画素 |
サイズ | 115.2×58.6×9.3mm |
重さ | 140g |
iPhone 4sが登場した2011年
ソーシャルメディア花盛り
iPhoneが4世代になって安定性が増し、Androidスマホもなんとか使えるデバイスに成長してきたので、いよいよその上で動くSNSやクラウドサービスなどに注目が集まってきた。
SNSでいえば、当時は優勢だったTwitter、日本人に実名はそぐわないと言われていたFacebook、ユーザーが離れつつあったmixi、新たに始まったGoogle+、tumblr、miil、Pinterestなどが話題だった。
クラウドサービスでいえばDropbox、Evernote、Google Drive、SugarSync、boxなどがよく聞く名前だった。
スマホが高性能であることは当たり前の時代がやってきて、戦いは次のレイヤーに移ってきたのかもしれない。
大きな話題となったWindows Phone。出遅れたものの、Windowsとの連携性の高さなどにメリットはあった。
英語版でSiri登場。今話題のスマートスピーカー的なことを、この時からできていたのはすごいが、進歩が遅い。
『フリック!』でもSNSに詳しい方々にご登場いただき、これからのSNSについて論じた。当時はGoogle+が話題だった。
SNSの盛り上がりと共に、デジカメで撮影したデータをすぐにスマホに飛ばして、投稿したりできるEye-Fiが話題になった。
スマホのバッテリー容量不足は問題になったが、当時マニアはエネループを使うことで対応していた。この後モバイルバッテリーに。
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