iPhone 5|歴代iPhone名鑑
flick! 編集部
- 2020年12月17日
アルミユニボディの工業製品の傑作「iPhone 5」
ジョブズ不在が不安視された中、アルミユニボディのiPhone 5が登場。製造に時間がかかるアルミ切削という製造方法のデメリットを、CNC加工機を大量に導入したことで解決。フレームと内部構造のマウント、外装の3つをアルミユニボディで兼ねることにより高剛性、軽量、精密という相反する要素を完全に満足させる製品となった。
ディスプレイは長辺を伸ばした4インチのRetinaディスプレイ、LTE通信に対応、接続コネクターはiPod以来の30ピンからLightningに。アウトカメラは800万画素のままだが、インカメラは30万画素から120万画素へ。このインカメラの高画素化が、自撮りやInstagramのブームに繋がっていく。
これらの新要素の中で、その後に対して最も影響が大きかったのはLTEの採用だろう。高速データ通信は結果としてクラウドサービス、SNS、ウェブブラウジング、動画観賞、中継……など、あらゆる活動を促進させ、我々の生活におけるiPhoneの重要度をさらに大きなものとした。
実際、この端末は2012年に登場して以来、iPhone 5s、SEとマイナーチェンジを続けて、結果として5年半も経った現在でも販売されているのだから驚いてしまう。量産することにより、結果として部品の調達コストも減るし、iPhoneケースなどの周辺機器マーケットの隆盛にも繋がる。現在のアップル人気の礎を築いた端末だといえる。
iPhone 5の特長
・アルミユニボディを初採用
・Lightningコネクター初採用
・LTE通信対応
iPhone 5 スペック
発売日 | 2012年9月21日 |
発売時のOS | iOS 6.0 |
最終対応OS | iOS 10.3.3 |
CPU | Apple A6 デュアルコア1.3GHz |
ストレージ | 16/32/64GB |
ディスプレイ | 1,136×640ピクセル 326ppi |
バッテリー | 1,440mAh |
通信 | LTE |
アウトカメラ | 800万画素 |
インカメラ | 120万画素 |
サイズ | 123.8×58.6×7.6mm |
重さ | 112g |
iPhone 5が登場した2012年
iPhoneが洗練されたライフスタイルには不可欠に
初期iPhoneにおける奇跡のひとつだったGoogle マップを、アップルが廃止。アップルは独自の地図を提供し始めた。
残念ながらこの地図はひどい出来で、地名座標がズレている、日本独自のランドマークが表示されないなど問題だらけだった。アップルはGoogle マップに流れる収益を惜しんだようだが、少なくとも短期的に結果は惨憺たるものだった。
初代iPhoneが発売されて5年。この頃にはiPhoneはさまざまなライフスタイルを支えるようになっており、IT業界以外でも、あらゆるシーンでiPhoneの影響が見られるようになっていた。
すべての世界をアップルが席捲したのだ。
世界を旅するように生活し、仕事する本田直之氏と四角大輔氏はともにiPhone、MacBookなどを使う。
30ピン廃止、Lightningコネクターの採用とともにEarPodsというヘッドフォンが付属するようになった。
PFUのScanSnap iX500の登場で、スキャンしたデータを直接Wi-Fi経由でiPhoneに飛ばせるようになった。
Google マップをやめて搭載されたアップルのマップ。当初はひどかったが、現在はすばらしく使いやすい。
iPhoneケースもひとつの文化に。中には、たくさんのケースをコレクションするという変わった人も。
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flick! 編集部
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