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ScanSnap単体でメール送信機能追加。誰でも使えるスキャナーに! その設定と使い方

ボタンひとつで、メール

ScanSnap iX1500/1600が、新たに単体からのメール送信に対応した。試してみたらとても便利だったので、その詳細と利用方法をお伝えしよう。

テレワークを強化!タッチパネル搭載ScanSnapから直接メール送信でさらに便利に!
https://www.pfu.fujitsu.com/news/2021/new210525.html?utm_medium=social&utm_source=facebook&utm_campaign=scansnap&fbclid=IwAR1Oue0IMpQDFqC5MlFmvPsE_Ch1TjNtm9TGitJFkGidLUZdGcVK2uC2HsQ

iX500の時に導入されたGIプロセッサーは単にスキャンしたデータをPCや、スマホに伝えるというだけでなく、ScanSnapを単独のデジタルデバイスとして動作させるだけの能力を持つ。だから、パソコンや、スマホが近くになくても、単体でスキャンデータをクラウドにアップロードしたり、さまざまな操作が可能になっているわけだ。GIチップ自体がスマホのように動作するのだ。

今回のメール機能は、従来のScanSnapのメール機能がスキャンしたデータをパソコンに送ってから、パソコンのメール機能を使って送るというのとは全然違って、ScanSnap自体がメールを送る。単体でWi-Fiに繋がって、メールを送れる。しかも、送付先のメールアドレスをプロファイルとしてボタンに設定できるのだから、これなら本当に子供でも使える。大きく可能性を広げる機能だと思う。

まずは、ScanSnap Homeを最新版にアップデート

さて、ScanSnap Homeのアップデートを行なおう。メール送信が可能になるのは、ScanSnap Home(Mac)の2.1.0から。また、ScanSnap自体のファームウェアのアップデートも必要。ファームウェアのアップデートは、ScanSnap Homeの設定画面からでも、ScanSnap本体のディスプレイの『設定(歯車マーク)>メンテナンス>ファームウェア更新』からでも行える。。

プロファイルにメールアドレスを設定するだけ

アップデートが完了したら、ScanSnap Homeで新規プロファイルを開いて、クラウドサービス(PCレス)から『直接メール送信』を開く。そして右下の『送信設定』を開く。

送信設定も驚くほど簡単。宛先にメールアドレスを入れて(複数入力可能)、件名を設定するだけ。メールはnoreply@maii.cloud.scansnap.comから送信される。また、あまり大量のメールを送信することはできないようになっている(月に300通ぐらいまでとのこと)。

 

あとはプロファイルをタップで送信!

設定が終わったら、あとはメールしたいドキュメントを、給紙トレーに入れて、『直接メール送信』のプロファイルをタップするだけ。超簡単。

『メール送信するけど、大丈夫?』っていうダイアログが表示される。たしかに、重要書類をうっかり誰かに送信してしまう可能性だってあるので、一応このまま外に送信してしまうけど大丈夫か、一度確認しておく意味でのダイアログだろう。

さて、宛名に設定しておいたパソコンのメールアドレスを開くとご覧のようにメールが来ていた。想像以上に簡単シンプルで便利。

パソコン使えない人でも、スキャンデータをメールできる画期的ソリューション

これは、実にいろんなパターンの使い方を考えられそう。メールボタンは複数用意できて名前を付けられるので、いくつもの宛先を設定することができる。

まず、自分あてのメールを設定しておくパターン。これはスキャンしたら、メールアドレスを設定しているデバイスすべてのスキャンデータが飛ぶというメリットがある。たとえば、iPhoneと、MacとiPad。なんなら、ウェブメールに送って、任意のブラウザからウェブメールに入ってスキャンデータを取り出すことが可能。そこから、すぐに誰かに転送するという使い方もできる。

他、メールの宛先をチームスタッフにしておくと、スキャンボタン一発で、チームの全員にPDFがメールで届くという使い方もできる。これも便利そう。経費精算する領収書をこれでスキャンしたら、全部スタッフに送られる……とか便利そう。

もちろん、ICTを使いこなしているスタッフならクラウド同期の方が便利かもしれないが、ボタンひとつでメールに……というFAXのようなインターフェイスが分かりやすい。たとば、パートの人や、臨時のスタッフの方など、パソコンを使えない人でも問題なく使いこなせるのが素晴らしい。

極論、家に置いておくScanSnapに『パパにお手紙』というボタンを設定しておいて、自分のメールアドレスを登録しておけば、スマホやパソコンを使えない小さな子供でもパパにメッセージを伝えることができる。

これなら、子供でも、高齢者でも、誰でも使えるはずだ。

設定も簡単なので、ぜひ使ってみていただきたい。

その他、ScanSnap Connect ApplicationがChromebookに対応。ICT教育でChromebookを導入した学校でも、ScanSnapの活用が可能になった。

(村上タクタ)

(最新刊)

flick! digital 2021年6月号 Vol.116
https://funq.jp/flick/magazines/20161/
デジタル超整理術 リモートワーク編
https://funq.jp/flick/magazines/20164/

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PROFILE

村上 タクタ

flick! / 編集長

村上 タクタ

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

デジタルガジェットとウェブサービスの雑誌『フリック!』の編集長。バイク雑誌、ラジコン飛行機雑誌、サンゴと熱帯魚の雑誌を作って今に至る。作った雑誌は600冊以上。旅行、キャンプ、クルマ、絵画、カメラ……も好き。2児の父。

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