心まで裸になれるサウナは、人生の余白かも!? 「サウナのあるところ」試写会に行ってきた。
小林 弘典
- 2019年09月09日
こんにちは、FUNQの小林弘典です。普段はプロダクトデザイナーとして働きつつ、フィンランド政府観光局サウナアンバサダーとして、サウナライフを満喫しております!
フィンランド政府観光局サウナアンバサダーになった経緯はこちら
突然ですが皆さん、「サウナのあるところ」という映画はご存知でしょうか?
「サウナのあるところ」はこんな映画だ
フィンランドのサウナでの日常を描いたドキュメンタリー映画なのですが、2010年にフィンランドで公開後、1年以上上映が続くほどの人気!
監督はヨーナス・バリヘル。本作でヨーロピアンフィルムアワードにノミネートされたり、2010年米国アカデミー賞にのフィンランド代表にも選ばれるほど、世界的に有名な映画監督なのです。
先日、9/14(土)の日本公開に先立って、アップリンク渋谷にてフィンランドサウナアンバサダー限定試写会が行われました。以前から観たいと思っていた映画だったので、参加出来てとてもありがたい!
美しいフィンランドの風景と、フィンランドのサウナで交わされる会話を描いたドキュメンタリー映画。
最初は、あられもない姿の男達が立て続けに登場し、驚きました。笑
また、サウナ内で交わされる話も、楽しい話題ばかりではなく、人生の悩みや苦しみを打ち明けるものもあり、少し身構えました。
でも、サウナという独特な空間で繰り広げられる会話を観ているうちに、自身が経験したことがない話題でさえ、不思議と引き込まれます。いつしか映画内で話を親身に聞いている聞き手と同じように、話を聞いていました。
サウナという安全な巣の中で、男たちはみな子リスのようだ
僕が特に印象に残ったのは、最後に登場人物全員で合唱するシーンです。
サウナの中で朴訥と語っていた男達からは想像が付かないほどの、力強い歌声にも驚きましたが、最も印象深かったのは「リスは木に登り、平和の旗を振る」というフレーズ!
フィンランドサウナアンバサダー仲間の小林文菜さんに聞いたところ、この歌は、アレクシス・キヴィという19世紀のフィンランド人作家の「七人の兄弟」の作中で登場する歌で、フィンランド国民に愛され、歌い継がれている詩歌なのだとか。
そもそも映画の原題は、「Miesten vuoro(”男の番”という意味)」。
公開当初、普段あまり感情を表に出さない!?と言われる、フィンランド人の男性が、自分の感情を示すシーンが多くあったからこそ、多くの共感を呼んだそう。
なるほど。僕自身、会話の中で言葉を探して寡黙になることがよくあるので、映画を観ながらフィンランドの寡黙な男達に感情移入し、ついには「木に登って平和の旗を振っているリス」に男の悲哀を感じたのかもしれません。
小林聡美さんが「サウナという安全な巣の中で、男たちはみな子リスのようだ。」というこの映画に対するコメントを寄せておられましたが、映画を観終わり、言葉の意味が自分なりに腑に落ちた気がしました。
自分の本音を言える環境、相手がいることは、本当にありがたい。そういう「人生の余白」は僕にはとても重要。鑑賞後、いつも仲良くしている友人達の顔を思い出しました。
フィンランドでは、映画館の上映時に、観客がこの歌を唄うこともあったそう、一緒に唄いたかったな〜!!!笑
サウナのあるところ | |
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公開日 | 2019年9/14(土) |
上映館 | アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、新宿シネマカリテ、横浜シネマリン ※その他映画館でも順次公開予定 |
公式WEB | https://www.uplink.co.jp/sauna/ |
- BRAND :
- FUNQ
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サービスのコンセプトメイキングとフロントエンド開発を行います。ブランドの熱量を、時代に最適化されたデザインで、人に届けることを心掛けています。