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登山やアウトドアで活躍する高性能ミラーレスカメラ「OM-3」と「OM-5」 あなたに最適な一台は?

オリンパスのカメラ事業を継承し、「どこにでも持って歩ける。感じたものが思ったままに撮れる」というブランドステートメントを掲げる「OM SYSTEM」から、新たにOM-3が登場しました。OM SYSTEMのカメラは、軽量かつ高性能で、アウトドアや旅行、日常の撮影まで幅広いシーンで活躍します。

今回登場したOM-3と、既存モデルのOM-5は、それぞれ異なる魅力を持つ2機種。
「本格的な撮影も楽しめる高性能モデル」と「コンパクトさと機動力を備えたバランスモデル」という位置づけで、どちらもハイカーや登山愛好家にとって魅力的な選択肢です。

本記事では、OM-3とOM-5の違いを比較しながら、それぞれの特徴や長所を詳しく解説します。

高性能が魅力のOM-3

OM-3の特徴をOM-5と比較しながら徹底解説

OM-3 と OM-5 の商品スペック比較

項目 OM-3 OM-5
センサー 裏面照射積層型 Live MOS センサー Live MOS センサー
画像処理エンジン TruePic X TruePic IX
AF方式 1053点クロスタイプ位相差AF 121点クロスタイプ位相差AF
連写性能(AE/AF追従) 約50コマ/秒(電子シャッター) 約10コマ/秒(電子シャッター)
動画性能 4K/60p 4K/30p
ボディ重量 約496g 約414g
防塵・防滴 IP53 IP53
バッテリー持続時間 BLX-1 約590枚 BLS-50 約310枚
USB Type-C Micro-B

OM-3は、フィルム一眼カメラOM-1のデザインを継承しつつ、最新の技術を搭載したミラーレス一眼カメラです。高画質な撮影と多彩な機能を兼ね備え、風景撮影や日常のスナップショットからアウトドアでの表現力を活かした撮影など、幅広いシーンで活躍します。 詳細な仕様やその他の情報については、公式サイトをご参照ください。 

 

OM-3とOM-5の主なスペックの違いは、画像処理エンジン、AF性能、連写速度、動画性能、ボディ重量、防塵・防滴性能、バッテリー持続時間にあります。OM-3は最新の画像処理エンジン「TruePic X」を搭載し、より高速な処理と優れた画質を実現していて、上位機種であるOM-1 Mark IIと共通している点も多くあります。 AF性能も1053点のクロスタイプ位相差AFを採用し、OM-5の121点を大きく上回っています。 一方、ボディ重量はOM-5が約414gと、OM-3の約496gに比べて軽量化されていて、コンパクトです。防塵・防滴性能はどちらもIP53と高く、過酷な環境下での使用に適しています。バッテリー持続時間はOM-3が標準で約590枚と、OM-5の約310枚を大きく上回っています。

高性能な画像処理エンジンと優れたAF性能(OM-3)

  OM-3の最大の特徴は、最新の画像処理エンジン「TruePic X」と裏面照射積層型Live MOSセンサー、1053点のクロスタイプ位相差AFシステムです。これらの最新の画像処理エンジンとセンサーは、高速な画像処理と優れたノイズ低減能力を持ち、高感度撮影時でも高画質な写真を実現します。また、AI技術を活用した被写体認識機能も強化されており、人物や動物、乗り物などを瞬時に認識し、正確にフォーカスを合わせることができます。 1053点のクロスタイプ位相差AFは、広範囲かつ高密度なAFポイントを実現し、被写体の動きを正確に捉えることができます。これにより、スポーツや野生動物などの動きの速い被写体でも、高精度で追従性の高いAFが可能となります。 このような高性能な画像処理エンジンと優れたAF性能は、写真表現のレベルアップを狙うハイアマチュアの要求に応える仕様となっており、OM-3の大きな強みとなっています。

登山やアウトドアでの高画質な表現を可能にするOM-3の性能は、山岳写真やトレッキング中のスナップ撮影をよりクリエイティブに楽しめるポイントとなるでしょう。

小型軽量ながら伝統を受け継いだヘリテージデザイン(OM-3)

1970年代のフィルムカメラOM-1の伝統を受け継ぎつつ、現代の技術を融合させたヘリテージデザインが特徴的です。 クラシックな外観と堅牢性を兼ね備えたマグネシウム合金製のボディは、IP53の防塵・防滴性能を備えています。サイズは約139.3mm(幅)×88.9mm(高さ)×45.8mm(奥行)で、本体のみの重量は約413gと小型軽量で持ち運びやすく設計されています。 操作性にも配慮され、カメラ前面には「クリエイティブダイヤル」が配置され、カラープロファイルやモノクロプロファイル、アートフィルターなどの設定を直感的に変更できます。さらに、右手親指が届く位置には「CPボタン(コンピュテーショナルフォトグラフィボタン)」が設置され、ワンタッチで高度な撮影機能にアクセス可能です。 これらのデザインと配置により、撮影者の感性と創造力を最大限に引き出すレイアウトとなったカメラとなっています。

コンパクト性と携帯性(OM-5)

OM-5の最大の魅力は、そのコンパクトなボディと軽量設計です。重量は約414g(バッテリーとメモリーカードを含む)と、OM-3の約496gと比較して軽量化されています。この軽量コンパクトな設計は、荷物を小さくしたいシチュエーション、テント泊での縦走登山などカメラを長く持ち歩く場面で大きな利点となります。 また、OM-5は防塵・防滴・耐低温性能も備えており、過酷な環境下での撮影にも対応可能です。

また、OM-5は小型ながらもしっかりしたグリップ感を備えており、片手でも安定して持ちやすい設計。カメラを常に首から下げていたい場合や、撮影時にさっと取り出して構えたいときにもストレスなく扱えます。これらの特性は、アウトドアを思い切り楽しみながら、写真も撮りたい方にとって魅力的な要素となるでしょう。

 写真家・川野恭子さん「OM-3は欲しかったものが具現化したカメラ」

川野恭子さん:「日常と山」を並行して捉え、自身に潜む遺伝的記憶の可視化を試みた作品制作を行う。ここ数年は山小屋勤務を経験しながら、山の歴史・文化に造詣を深めること に努めている。メディアへの写真提供、撮影、執筆、講師、テレビ出演(NHKにっ ぽん百名山ほか)など、多岐に渡り活動。京都芸術大学通信教育部美術科写真コー ス非常勤講師。

以前はPEN-Fを愛用していましたが、防塵防滴でないことが厳しい環境ではネックでした。現在愛用しているOM-5は防塵防滴なので、雨降りの山中でも安心して使用していましたし、山や星を美しく撮影するための機能は十分に備えていたのですが、表現力の面でPEN-FやOM-1 Mark IIの機能が欲しいな…と思うことがありました。そんな中で登場したOM-3は、まさに求めていた機能をすべて備えたカメラでした。

特に印象的なのがPEN-Fにも搭載されていたカラープロファイルコントロールです。色ごとに強弱を調整でき、たとえば花の赤色を濃くし、草木の緑色を淡くするなど、自分のイメージに合わせた色作りが可能。撮影時点でほぼ完成形の色を設定できるため、RAW現像の手間を減らしつつ、直感的に撮影が楽しめます。また、ライブGND(グラデーションND)やライブNDの機能により、明暗差のある風景撮影や滝・雲の流れの表現もより自由度が増しました。こうした機能は、これまでなら物理的なフィルターを持ち歩かないと難しかった表現を、手軽に実現できるようになっています。

OM-3はフィルムOM-1のデザインを踏襲し、持ち運びたくなるカメラになっています。グリップがない分、カバンにしまいやすく、日常的にも使いやすいサイズ感。OM-5と比較すると横長ですが、大きすぎず、OM-1 Mark IIほどのボリュームもありません。防塵防滴仕様なので、山でも安心して持ち運べる点は大きな強みです。

OM-5は軽量なので、あらゆる山に連れて行きたいけど、スマホでは物足りなくなってきた人向けのカメラ。一眼カメラの基本的な楽しさ(レンズ交換による描写の違いなど)を味わうには最適です。一方、OM-3は風景写真に適した機能が充実しており、より色表現やスローシャッター撮影を追求したい人向け。OM-1 Mark IIと同等の機能を備えつつ、動体撮影がメインでない場合にはOM-3がベストな選択肢でしょう。

OMシリーズで、OM-1 Mark II同程度の機能を有しながら、ヘリテージデザインとPEN-Fのような表現力が融合したことは、予想外でありながら嬉しい驚きでした。まさに「欲しかったものが具現化したカメラ」で、風景写真を撮る楽しさをさらに広げてくれる一台です。

OM-3 と OM-5を比較 — あなたの撮影スタイルに合うのはどっち?

どちらのカメラも、ハイキングや登山を楽しむ人々にとって理想的なパートナーですが、以下のような違いがあります。

OM-3:より高度な表現力を求める方に


OM-3は、より高度な撮影機能と優れた画質を求めるユーザーに適しています。趣味でも本格的な撮影を楽しみたい方にとって、OM-3は理想的な選択肢となるでしょう。高解像度センサー、優れたオートフォーカス性能、多彩な撮影モードなど、OM-3は高い要求に応える機能を備えています。

OM-3が向いている人

  • 登山やアウトドアで本格的な風景撮影をしたい
  • 自分なりの色表現を加えた写真にステップアップしたい

OM-5:より軽量コンパクトで気軽に持ち運びたい方に

一方、OM-5は、OM SYSTEMの特徴であるコンパクトボディに高い機能性を凝縮したモデル。重量は約414gと軽く、長時間の登山やトレッキングでも負担が少ないのがポイントです。OM-3と比べてやや控えめなスペックながら、十分な画質と機能性を備えており、幅広い撮影シーンに対応できます。 

OM-5が向いている人

  • 荷物を軽くしたい登山・ハイキング愛好家
  • 旅先や日常のスナップも気軽に撮りたい

OM-3とOM-5を使ってみた

クリエイティブダイヤルで直感的な操作が可能(OM-3)

OM-3に搭載された機能の一つが、クリエイティブダイヤルです。このダイヤルを使用することで、カメラの各種設定を素早く直感的に変更することができます。 登山やアウトドアでの撮影時に、その場の感動を即座に表現できる直感的な操作性を実現しています。例えば、風景写真を撮影する際に、

・カラープロファイルコントロール(COLOR)

・モノクロプロファイルコントロール(MONO)

・アートフィルター(ART)

・カラークリエーター(CRT)

これらの設定を瞬時に切り替えることができます。これにより、カメラから目を離すことなく、創造的な表現を追求することができます。 また、ボディ内手ぶれ補正機能が優れており、暗所や望遠レンズ使用時でも、安定した撮影が可能です。

過酷な環境下での撮影性能(OM-3・OM-5共通)

OM-3とOM-5は、厳しいアウトドア環境に耐えうる高い耐候性能を備えており、登山やアウトドアでの撮影を強力にサポートします。

特にIP53の防塵・防滴性能を誇流ため、砂埃の舞う登山道や突然の雨に見舞われるような状況でも安心して使用できる設計となっています。
高耐候性能を持つレンズと組み合わせれば、雨や雪が降るような環境でも機材を気にせず撮影に集中できます。

また、OM-3とOM-5はどちらもマイナス10°Cの耐低温性能を備えており、冬期の登山や寒冷地での撮影にも対応可能です。
例えば、冬山の稜線で吹き付ける強風の中、氷点下の環境で夜明けを待ちながらの撮影でも、カメラの動作に支障をきたすことはありません。
バッテリーの消耗には注意が必要ですが、予備を携行すれば雪山や氷点下の高地でも安心して撮影ができます。

過酷な環境下でもシャッターチャンスを逃したくない登山者やアウトドアフォトグラファーにとって、OM-3とOM-5は最適なパートナーとなるでしょう。

軽量ボディがもたらす撮影の自由度(OM-5)

OM-5の最も印象的な点は、その軽量コンパクトさがもたらす撮影の自由度です。約414gという軽量ボディは、長時間の移動での持ち運びに大きな違いをもたらします。終日の登山での移動でもOM-5の軽さのおかげで肩や首への負担が大幅に軽減され、疲れを感じることなく撮影を楽しむことができます。 軽量コンパクトの恩恵を受けながらアウトドアフィールドで思い切り楽しんで、高画質で記録する。そんなフォトグラファーにとって理想的な選択肢と言えるでしょう。

OM-3とOM-5、それぞれの特長を活かした選択を

これまでOM-3の特長をOM-5との違いを交えながら詳しく説明してきましたが、どちらのカメラもそれぞれの強みを活かした、優れた選択肢であることが分かりました。

OM-3は、最新の画像処理エンジン「TruePic X」を搭載し、高度な画像処理性能と高精度なAFを備えたハイスペックモデルです。特に、過酷な環境下での耐久性本格的なクリエイティブ表現を追求できる機能が充実しており、登山やアウトドアのフィールドでの風景撮影をより高いレベルで楽しみたい方に最適な一台です。

一方、OM-5は、軽量コンパクトなボディに高い性能を凝縮したモデル。防塵・防滴性能はOM-3と共通しながらも、携行性を優先したいアウトドア愛好家や旅先での撮影を気軽に楽しみたい方に最適です。長時間の登山やトレッキングでの負担を軽減しながら、高画質な撮影を叶えられる点が魅力となっています。

カメラ選びに正解はない。最適な一台を見つけよう

最終的に、カメラ選びに「これが正解」というものはありません。自分の撮影スタイルや好みに合ったカメラを選ぶことが、最も満足度の高い選択につながります。

OM-3とOM-5の特徴を十分に理解し、実際に手に取ってフィット感を確かめながら、自分に最適な一台を選んでみてください

どちらを選んでも、登山やアウトドアの素晴らしい瞬間を写真に収める、かけがえのない体験が待っていることでしょう。

 

 

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