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「野口五郎小屋」北アルプスの山小屋完全ガイド

登山者にとって快適な山歩きを楽しむための心強い味方、山小屋。館内施設や食事、成り立ちや売店メニューなど、山小屋の膨大な情報を集約しているので、山行計画に役立つこと間違いなし!

裏銀座らしい景色が広がる

裏銀座ルート上でもっとも高い山のひとつ、野口五郎岳の北にある野口五郎小屋。白い砂利質の山肌に青いトタン屋根が映える木造2階建て小屋だ。だが風対策の木材で支えられる姿は、ここが過酷な環境であることを思わせる。

1965年に建てられた小屋は、裏銀座ルート上で遭難事故が何度か起こったことをうけてのもの。小屋主の上條盛親(かみじょうもりちか)さんは2代目で、烏帽子小屋の主人の弟さんだ。いまではルート上の中継地点やシェルターとして重要なのはもちろん、湯俣温泉から上がってくる宿泊者もいる。

残雪期は雪渓の雪解け水もあるが、稜線上なので基本的には天水がたよりの小屋。水は100円/500mlで販売している。テント場は現在は廃止されている。

館内施設

食堂

食堂は明るい雰囲気。壁には小屋の近くから見える山々、付近で見られる高山植物などの写真が一面にかけられており、目を飽きさせない。

入口

小屋の入り口には「2924.3m」の表示。森林限界を大きく越えた稜線上。

自炊場

自炊室はいちど外に出てから入りなおす。大きな石のテーブルと椅子が置かれている。

食事

夕食

夕食は天ぷら中心の献立が多い。この日の天ぷらの具は、さつまあげ、かぼちゃ、ナスなど、他にサラダ、ゆで卵、おでん、オレンジなども添えられ、ボリュームたっぷり。ごはんと味噌汁はおかわり自由だ。

お土産・売店

売店はドリンクを中心とした品揃え。アルコールはビールに加え、ウイスキー、日本酒なども置いているので、お好みのものをどうぞ。

部屋

部屋は畳敷きの大部屋。ふっくらとした布団が用意されており、心地よく寝られる。窓があるので、部屋から天候のチェックもできる。

小屋周辺の高山植物

コマクサ
チシマギキョウ
イワウメ

これらはすべて小屋の近くで撮影されたもの。多く群生しているわけではないが、周辺のあちらこちらでコマクサ、チシマキギョウ、イワウメなどの高山植物が見られる。

 

野口五郎小屋の詳細をもっと知りたい方はこちら!

「野口五郎小屋(のぐちごろうごや)」の基本情報

設備

テン場:なし
水場:なし
個室:なし
自炊室:あり
乾燥室:あり
お風呂:なし
生ビール:なし

営業期間

7月初旬〜9月下旬

電話・電波

ドコモ:良好
au:通話不可
ソフトバンク:通話不可
公衆電話:なし

収容人数

50人

標高

2,924m

宿泊料金

1泊2食:9,500円
素泊まり:6,000円
お弁当:1,000円

連絡先

090-3149-1197
http://noguchigorou.sakura.ne.jp/

※2018年2月現在の情報です。営業時間や定休日などは変更となる場合がございますので、お出かけ前にご確認ください。

出典

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PEAKS 編集部

PEAKS 編集部

装備を揃え、知識を貪り、実体験し、自分を高める。山にハマる若者や、熟年層に注目のギアやウエアも取り上げ、山との出会いによろこびを感じてもらうためのメディア。

PEAKS 編集部の記事一覧

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