
幸せはわたしたちのなかにある。山にいる日もいない日も。

Mt.ランドネメンバー
- 2025年03月26日
春の訪れとともに、新しい季節が始まり、日々の暮らしに変化が訪れる人も多いのでは。そんななかで、身の回りのものに目を向けると、ふと「ランドネ」の感覚が散りばめられていることに気がつきます。たとえば、普段使っているお気に入りのアイテムや、何気なく目にしている風景。その一つひとつが、山へ向かうときのわくわくした気持ちを高めてくれることがあります。
今回は、Mt.ランドネのメンバーそれぞれが日々の暮らしのなかで、「ランドネ」という山の楽しみ方を感じる瞬間。そして、それがどう山旅へとつながっていくのかをご紹介します。
山とつながる幸せと、山を想う幸せ
『幸せとは道筋であって、場所ではない』
アメリカ人ジャーナリスト、シドニー・J・ハリスの言葉です。なにかを成し遂げた瞬間だけでなく、そこに至るまでの過程や日々の選択のなかにも幸せは見出せるものであるという意味だそう。まさに、山登りそのものに当てはまる考えかたではないでしょうか。
山歩き中はもちろん、家に帰宅したあとも、思い出しては心がぽっと温かくなる。次の山行計画を考えるだけで心が浮き立ち、活力が湧いてくる。山好きなみなさんには共感していただけるのではないかと思います。
わたしの毎日は、過去の山行を思い返すことと、未来の山の予定を考えることで満たされています。そして、そんな時間をさらに心ときめかせてくれるのは、次の山歩きの楽しみを探すひとときです。お花畑や雪景色に下山メシ、温泉、お土産。道中の乗りもの(船やあまり乗ったことのない路線の電車など)がときめきポイントなことも。
それは、自分だけの幸せを探す作業にほかなりません。
山旅の満足度を高める!心ときめくふもとの情報を事前収集しよう
わたしは山行計画をたてるとき、名物や周辺の飲食店などの情報もよくチェックします。
“この山に行くならこれを食べたいな”とか、“ここでしか買えないお土産はぜひゲットしたい”、というものがたいていあります。それを山歩きに組み合わせて、ふもとの旅までも楽しめる行程を考えるのがまた楽しいのです。
たとえば、3月中旬~下旬に見ごろを迎えるミツマタ。やさしい黄色の小さな花が集まって、まあるく咲く姿がとてもかわいらしいお花です。
そのミツマタを荻野高取山(神奈川県厚木市)に見に行こうと考えたとき、登山口近くのバス停から少し寄り道して「玉子サンド研究所」(人気のため、品出し時間をご確認のうえ行くことをおすすめします!)という無人販売所で、有名な玉子サンドを購入してから山へ向かいました。ミツマタの黄色い花が咲くなかで、黄色い玉子サンドを食べるのがこの日の目的だったのです。おいしい玉子サンドとミツマタをたっぷり楽しんだあと、下山後には厚木ホルモンで乾杯しました。
6月下旬~7月上旬、山の斜面に咲く色とりどりのアジサイが見事な南沢あじさい山(東京都あきる野市)に登る前には、登山口にある深沢小屋で、竹林を眺めつつお蕎麦をゆっくり味わってからアジサイを堪能。その後、山を越えて「瀬音の湯」というお気に入りの日帰り温泉で汗を流して帰るのが定番になっています。温泉のあとにはホタルが見られたことも!
お盆休みに月山(山形県)に登る計画をたてたときには、帰り道に通過する町で花火大会のある場所を探して、後泊して夏休みを満喫しました。
このように、いくつも楽しみを見つけてから山にいくと、いつもの山歩きがいっそう心に残る山旅になります!みなさんもぜひ、自分だけのオリジナルツアーを作って山にいってみてください。
山に出会えたわたしたちの日常は、幸せに満ちています。
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PROFILE

Mt.ランドネメンバー
山や自然をこよなく愛し、自分たちの“好き”を共有するコミュニティーサービスの一員。会員限定イベントなどを通じて、山や自然の新しい魅力を見つけたり、自分らしいアウトドアを楽しんでいる。
山や自然をこよなく愛し、自分たちの“好き”を共有するコミュニティーサービスの一員。会員限定イベントなどを通じて、山や自然の新しい魅力を見つけたり、自分らしいアウトドアを楽しんでいる。