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春は低山歩きのベストシーズン!一期一会の山歩き

山のシーズンがいよいよ本格的に動き出す春。寒さがゆるみ、装備も軽くなって、歩けるルートの幅が広がってくる季節です。そろそろ山を歩きたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

今回は、Mt.ランドネのメンバーが考える「春」と「山」のこと。暮らしのなかで感じた気づきや、この季節ならではの楽しみ方をとおして、それぞれの春の山旅のスタイルをご紹介します。

おなじ春は二度とない。静寂の春と人生の折り返し思うこと 

今年も春がやってきました。

5年前の春。新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が出され、街から人の姿が消えました。久しぶりに外を歩いたら、サクラが咲いていて、はっとしたことを思い出します。世界の混乱とは関係なく、自然の営みは変わらず続いている。人間は自然に生かされているんだなあ……。と、腑に落ちたような気分になりました。

1年の3分の1を山ですごす、低山トラベラーの大内征さんといっしょに山を歩いたとき、目にした景色や自然にあまりにも感動していらっしゃるので(失礼を承知で!)こんな質問をしました。

“ほぼ毎日山を歩いているのに、慣れたりしないんですか?”

返ってきたのはこんな言葉でした。

“おなじ景色はないし、自分はあと何回この景色をみられるんだろう、と思ったら慣れることはなく、一歩一歩が愛おしくなる。”

その言葉に、目が覚める思いでした。人生の折り返し地点はおそらくすぎたわたしも、途端に目の前の景色がより尊く見えてきました。歳を重ねるごとに、自然に心を奪われるのはそういう理由なのかもしれません。

開花リレーから目が離せない!わたしたちの忙しい春

雪解け直後の明るい林床に花を咲かせて、夏までのあいだに栄養素を蓄え、その後はまた次の春まで地上から姿を消す植物を「スプリング・エフェメラル」といいます。わたしたちが春の気配を感じる前に、いちはやく季節の移り変わりを教えてくれる花たちです。フクジュソウ、セツブンソウ、カタクリ、ニリンソウ……。小さく可憐なこれらの花がひととおり咲き終わると、山は本格的な芽吹きの春を迎えます。

先日、カタクリを見に都内有数の群生地である「さやま花多来里の郷」(東京都西多摩郡瑞穂町)を訪ねました。カタクリは、発芽してから花を咲かせるまで7~8年かかるため、一度生育環境が乱れると再生するのに長い年月が必要なのだそうです。そういった理由もあり、近年は数が減少しているとのこと。たくさんのボランティアのかたがいらっしゃり、みんなで大切に守っているようすが伝わってきました。

狭山丘陵の西端に位置するこの場所からスタートして、サクラの名所である六道山公園まで、雑木林が広がる緩やかな丘陵地にある遊歩道では、ちょうどサクラも満開。暮らしのすぐそばにある、里山の豊かな自然を気軽に楽しむことができました。

スプリング・エフェメラルを皮切りに始まる山の春。登山道をピンクに染めたサクラの花びらがいつしかなくなるころ、木々の若葉が芽吹き、山のなかは萌黄色につつまれます。その変化を見逃さないように、さあ次はどこの山に行こう?

おなじ春はこないことをもう知っているわたしたちだからこそ、いま目の前にある春を慈しむことができるのです。

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Mt.ランドネメンバー

Mt.ランドネメンバー

山や自然をこよなく愛し、自分たちの“好き”を共有するコミュニティーサービスの一員。会員限定イベントなどを通じて、山や自然の新しい魅力を見つけたり、自分らしいアウトドアを楽しんでいる。

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