
【鹿児島県鹿児島市|WALK INN STUDIO!】だれもが立ち寄れる音楽スタジオ/音と緑と街との関係 from ototabito #4-3

Keishi Tanaka
- 2025年06月23日
ランドネ本誌で連載を続けるミュージシャンのKeishi Tanakaさん。2024年6月から、連載のシーズン3として「音と緑と街との関係」をスタート。本誌ではKeishiさん本人とその街との関係について読むことができます。そして、こちらのWEB版ではさらにおすすめのスポットを3回に分けて紹介してもらいます。
Keishi Tanakaさんの連載が掲載されている最新号は、こちら!
>>>『ランドネNo.140 8月号』
だれもが立ち寄れる音楽スタジオ
遠い街だからライブをしに行かない、という考えをもったことはない。東京からの距離は、ライブをする、しないの理由にはならない。久しく行けていない街にはなるべく行こうと思っているが、それでも頻度はどうしても変わってくる。では何を理由に変わってくるかというと、やはりその街への興味と、信頼できる仲間の存在である。
今回のおすすめは、本誌で取り上げた鹿児島という街のなかで、僕がライブをする理由に大きく関係している「WALK INN STUDIO!」という音楽スタジオについて紹介しようと思う。

音楽スタジオとは、簡単にいうとミュージシャンが音を鳴らす場所である。プロ、アマチュアを問わず、リハーサルをしたり、レコーディングをしたりするスタジオを指す。なので、読者の多くは足をふみ入れたことがないと想像する。普通は音を鳴らさない限り、またはそのスタッフではない限り、行く理由がない。
しかし、鹿児島駅から徒歩数分のところにある「WALK INN STUDIO!」は別である。音楽を奏でる人だけではなく、音楽ファンも出入りをしている。洋服屋か雑貨屋かと勘違いをするほどに、グッズが充実している。そして、どれもデザインがとても可愛い。もちろん買い物のために扉を開けても構わない。

奥に進むと、スタッフがパソコンを開いて仕事をしていたり、練習に来た別のバンドマン同士がたわいもない話をしている。そこに垣根はないように見える。それこそが、僕がこの場所を紹介したい理由である。
学校の帰りに何気なく集まって、そこにいる少し年上の先輩と仲良くなり、知らなかったことを教えてもらう。もちろんすべてを鵜呑みにする必要はないが、そういう場所があることがどんなに幸せなことで、人生を豊かにするか。のちに社会に出るとよくわかる。
僕が育った北海道の帯広市にも、よくライブをしに行く街にも、年齢の違う人が集まる場所がある。そして、その場所と運よく繋がることができた結果が、ライブに繋がり、もっといえば僕自身の人生にも繋がっている。

音楽が好きで、鹿児島に住んでいる、もしくは旅行に行く予定がある人は、ぜひ「WALK INN STUDIO!」に立ち寄ってみてほしい。きっとワクワクできるはずだ。
WALK INN STUDIO!
https://walkinnstudio.com/
ototabito(オトタビト)
音楽をきっかけとした、自然と街、そこで暮す人たちと出会うアウトドア旅を提案。アーティストが、自身の音楽とつながりのある街と思い出の場所を紹介します。https://funq.jp/randonnee/ototabito
Keishi Tanaka
1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。バンド編成と弾き語りでライブ活動を続ける。1月29日にニューアルバム「Like A Diary」をリリースし、9月7日には江ノ島での自主企画を発表。また、Riddim Saunterとして1年間の活動を宣言したばかり。 https://keishitanaka.com/
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PROFILE

ランドネ / ミュージシャン
Keishi Tanaka
1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。
https://keishitanaka.com/
1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。
https://keishitanaka.com/