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ヨット|生き方のヒントと出会える書店で山の本探し_静岡県三島市

静岡県三島市。富士山からの湧水がせせらぎとなるこの街に、一昨年オープンしたお店「ヨット」。山に行かない休日も、山に想いを馳せたい人へ、全国各地のおすすめの書店を紹介します。

生き方のヒントと出会える、まちに開かれた書店

「だれでも入りやすいお店にしたくて、お店の名前は、本屋なのかがわからない名前にしました」と話すのは店主の菅沼祥平さん。

その話のとおり、店内には、本棚のほか、選りすぐりのドリンクやお酒をたのしめる喫茶スペースや、月替りの作品が気持ちよく飾られたギャラリーがあり、お店に入りたくなるきっかけが詰まっている。

菅沼さんは三島のとなり町、裾野の出身。高校は三島の学校に通っていたが、三島の良さに気づいたのは、デザイン会社への就職で東京に出たり、山に惹かれたことをきっかけに松本のゲストハウスで働いて、戻ってきたタイミングだと言う。

雰囲気のよい個人店が増えたことや、富士山や小川をはじめとする豊かな自然など、改めて三島の良さに気がつき、物件との縁もあって、もともと書店だったこの場所にお店を開くことになったのだそう。

今では、近くには食料品店があったりと、生活に欠かせない道沿いにあることから、20代〜80代まで、地域の幅広い世代の方が訪れるお店となっている。

選書のテーマは〝生き方のヒントになる本〞。エッセイや日記本など、だれかの経験を追体験できる本が多く揃う。

「本から本へ、つながりを追って新たな発見があるカルチャーが好きなんです」。そんな菅沼さんは、音楽もインディーズが好きで応援したくなる個人出版の本やzineも取り揃えている。

お店の内装の一部は菅沼さんのデザイン。三島の仲間とDIYで作っていったそう。白を基調とするギャラリースペースは、自然光に優しく照らされ、温かみのある雰囲気。写真やイラストの展示、ラグや器、海外旅のお土産の販売など毎月異なる企画を開催しており、今後も音楽ライブやトークイベントをとおして、本との接点を増やしていきたいと話す。

右)窓から自然光が差し込むギャラリー。左)zineが並ぶラックには、三島在住の方が手がけたものが並ぶ。『三島人(zine)展』という企画展を開催したことも

「ヨット」というお店の名前はなかなか決まらず、店名探しの旅に出て決めたのだそう。岡山の児島にある王子が岳に登って、山頂から島々が浮かぶ瀬戸内海を見たとき、ふと海にヨットが見えた気がしたことから名づけられたのだという。

「今年は南伊豆ロングトレイルを歩きながら、道中にある本屋さんでイベントを開きたいんです。三島は伊豆の玄関口と言われていて、伊豆の前後で三島を観光する人が多いので、伊豆のことをもっと知りたくて」

とワクワクしながら話す姿は、経験や知識という島を、本を通して航海していく旅人のように感じられた。

  • 住所:静岡県三島市北田町4-21 1階
  • 営業時間:11:00-19:00
  • 定休日:水・木
  • Instagram:@yacht_books

ヨットの店主、菅沼さんが選ぶ 山好きさんへのおすすめ本

ヨットの中から、菅沼さんがランドネ読者におすすめの6冊を選書し、コメントを寄せてくださいました。ぜひお店で手に取ってみては。

『LOCKET 第5号 BEAR ISSUE 』 内田洋介 編集 大谷友之祐 デザイン

主観的な視点から真実を追う旅

旅の高揚感ある文章で、編集者・内田洋介さんの主観的な視点から紐解かれていくモノやコト。毎号特集ごとにさまざまな国を取材する姿は、新しい旅のヒントにもなるバイブル。

『街と山のあいだ』 若菜晃子 著 アノニマ・スタジオ

人生の一部となっていく山の記憶

登山雑誌の編集を手がけてきた著者による、山にまつわる記憶や思想を情緒豊かに綴った随筆集。忘れかけていた山ですごした時間をそっと思い出させてくれるかも。

『世界を歩く、手工芸の旅』 青幻舎編集部 青幻舎

手工芸を求めて世界へくり出す女性たちの物語

買い付けやものづくりのために、日本から世界各地に残る手工芸を探し求める女性たちの旅を紹介。現地での写真やエピソードから、その国の暮らしや文化に思いを馳せます。

『私の生活改善運動』 安達茉莉子 著 三輪舎

自分にとっての心地良さを選んでいく

日用品、食べもの、人間関係など、日常での些細な選択もないがしろにしない。引越しを機に生活改善運動を始めた著者のエッセイ。自分を見つめ、大切にしたいと思える一冊。

『KISSA BY KISSA 路上と喫茶ー僕が日本を歩いて旅する理由』 クレイグ・モド 著/今井栄一 訳 BOOKNERD

歩いて見つめる失われゆく日本の姿

アメリカ人の著者が東京から京都まで約1,000㎞の街道を歩き、風景や喫茶店、出会った人々を写真とともに綴ったロードエッセイ。すぐにでも近所の街道を旅したくなる一冊。

『水歌通信』  くどうれいん 東直子 著 左右社

言葉の海を浮遊するような読み心地

ふたりの歌人が短歌と散文でつなぐ、みずみずしい歌物語。散文が短歌の背景を紡いでいるようで、短歌を読まない方にもおすすめ。植松しんこさんによるイラストも印象的。

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ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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