モデル仲川希良の山でお泊まり、クロアチア・プリトヴィッツェ国立公園Vol.2
ランドネ 編集部
- 2018年12月18日
雑誌『ランドネ』でモデル/フィールドナビゲーター仲川希良さんが連載する企画「山でお泊まりレポート」。
1月号は、クロアチアにある世界遺産、プリトヴィッツェ湖群国立公園へ。スペースの関係で誌面に収めきれなかった情報を、4回にわたって美しい写真とともにお伝えしてきます!
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NHK BSプレミアムで放送されている旅番組「2度目の旅シリーズ」の撮影で、クロアチアの世界遺産、プリトヴィッツェ湖群国立公園を訪れました。
公園内にいくつかある宿泊所のなかで、料理がおいしくてリーズナブルとおすすめされたのは、B&B Plitvica Lodge。
オーナーであるカルロさんが、ご家族で経営されています。
首都ザグレブから乗った高速バスが到着するのは、国立公園のゲート前バス停。事前にお願いしておけば、ゲートまでカルロさんが迎えにきてくれるので安心です。
バルカンミュージックが流れるカルロさんの車に揺られること10分、ロッジに到着!
▲なんとかわいらしい!
▲公園のシンボル、ヒグマがお出迎え
カルロさんご一家は向かいのおうちに住んでいて、息子のペロくんが顔を出してくれることも。友達の家に遊びにきたかのようなアットホームさが、このロッジの魅力のひとつです。
▲車で移動中リンゴ畑を見かけて私が「おいしそう」とつぶやいたのを聞いていたカルロさん。ご自宅のリンゴの木を指して「好きなだけどうぞ」とウィンク! 優しい!
ロッジ内は各部屋に清潔なシャワールームとトイレが付いていて、居心地抜群。
▲テラスからすてきな星空を眺めることもできます
▲公園を描いた絵がたくさん飾られていました
そしてお待ちかねの、山の幸をたっぷり使ったお食事!
こちらはグラーシュという煮込みスープ。ハンガリーが起源の料理で、ジビエを使ってこの地方独自のレシピに変化したものです。
▲付け合わせはポレンタというトウモロコシのペースト
獣の強い味わいはありつつも臭みはなく、口に入れるとホロホロと崩れてとってもおいしい!
クロアチアには「スプーンで食べる料理は元気になる」ということわざがあるんだそう。確かに柔らかで食べやすく、それでいてお腹の底から力が湧いてくるようなお味です。
おいしさの秘密は、クマやシカ、イノシシといった、ロッジの周りで仕留めたジビエを数種類混ぜて使っていること。そしてそれを焚火で5時間もグツグツ煮込み続けることだそう。
そう、このロッジのメインキッチンはなんと、お庭にあるのです!
▲シェフのマリオさん。写真に写っている羊の丸焼きも絶品でした……!
朝ごはんは採れたて卵のオムレツ。
▲ほかにもチーズやハム、フルーツなどがつきます
オムレツにはこの土地で採れたハチミツをたっぷりかけるのがおすすめとのことで、私も滞在中はすっかりその食べ方にはまってしまいました。
釣れたばかりのマスを抱えた人が朝から訪ねてきたのを見たときは、このロッジは本当に新鮮なものを提供してくださっているんだなと実感。
山に囲まれた土地の豊かな恵みを、シンプルに一番おいしいかたちで仕上げてくれる、記憶に残るお料理ばかりでした。
そしてやっぱり何より、食卓の間を回りながら、おいしいか満足しているか、常にニコニコと気にかけてくれるチャーミングなカルロさんと、そのご家族の笑顔が忘れられません。
クロアチアに親戚が増えたかのような暖かな気持ちにさせてくれた、すてきなロッジ。おすすめです!
***おまけ***
お食事の際に必ず登場するのが、プラムから作った自家製蒸留酒「ラキア」。この地方では各家庭で蒸留器を使って手作りしていて、「我が家のラキアが一番!」とその味を競うんだそう。
▲ロッジのウェルカムドリンクもラキア
スッキリとしていて、これがまたおいしいのなんの。「ラキアを酌み交わせばみんな友だち!」なんだそうで、ショットグラスでヒョイっと飲めば飲むほど喜んでくれますが、アルコールは40度以上なのでお気をつけて(笑)。
次回はプリトヴィッツェ国立公園といっしょにぜひ訪れたい、ラストケ村をご紹介します。お楽しみに!
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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