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【ランドネ編集後記】#5 これからの山旅と楽しみ方

編集後記担当の安仁屋です。ちょっとお久しぶりになってしまいました……ごめんなさい!最新号『ランドネNo.119 9月号』の第一特集は「これからの山小屋泊」。思いもよらないウイルスが現れ、生活のスタイルも、一人ひとりの行動も、“いままで通り”にできることが少なくなり、世界中のだれもが“これから”の歩き方を考える日々に。今シーズンも引き続き、休日にはあたりまえのように山に出かけていた人たちも、立ち止まり、考えたり、調べたり、おうちで過ごす時間が多くなっているのではないかと想像します。私もそのひとりです。
少し前までは、フットワークの軽さが自慢だったのですが(徹夜明けに山に向かうこともよくありました。※本当はダメ!)、いまはもっぱら妄想登山ばかり。買い換えたい登山道具をいままで以上にじっくりと調べたり(オンラインショッピングが上手になりました)、これから先の自分はどんな山を歩きたいのかをイメージしたり(出羽三山とか、熊野古道とか、宿坊泊とか、北海道とか)。自分にとって、とても大きな存在の“山”は、歩かなくてもいつもすぐそばにあるんだと、改めて感じたりもしました。そして新しい山との向き合い方、楽しみ方を見つけたいと、いま強く思っています。

そんななか、『ランドネNo.119 9月号』の取材で、久しぶりの北アルプスへ。目的地は、標高2,670mの稜線上に建つ蝶ヶ岳ヒュッテ。山小屋のホームページを見ると、「Withコロナの山小屋様式」という、スタッフさんが日々取り組まれている感染症対策と、登山者一人ひとりが意識し協力すべき内容が、とても分かりやすく記載されていました。それらを参考にしながら、必要な荷物を準備。
いままでだったら考えられなかったことも、スタンダードに変わっていく。不安に感じることももちろん多いですが、大きな変化が訪れたことによって、何かが見直されたり、流れに身を任せることで改善されていくこともある。余談ですが、私はコロナ禍で身の回りのネットワーク環境に大きな変化が。PCもスマホも、すべて新しく買い換えました(そしてポケットWi-fiも)。自分には必要ないと思っていても、ガラリと環境を変えたことで、こんなやり方もあったんだと発見ができ、新しい道に進めるようになる。過去を振り返っても、人生の分岐点は、いつでも環境の変化が大きく影響していると個人的には思います。いまは、手にしたネットワーク環境とともに、もっと“自分らしく”いられる方法を模索しているところです。

話を戻すと、山小屋は働くスタッフさんとそれを支える多くの人によって、歩いてたどり着いた登山者が快適に過ごせる空間を、いつでも提供してくれています。「山小屋泊をしたい」と考えているなら、準備をしっかりと整えて、ぜひチャレンジしてみてください。けれど、焦らず。自分の心と体とよく向き合い、相談をして、山行計画を立てて。それが、これからの登山の基本になっていくのだと思います。

片道およそ5時間の道のりに、正直体力が不安でした。およそ1年ぶりの長い山旅。明らかに重たくなった体を感じ、落ち込みながらも、その目線の先に見つけた高山植物に、心がふわっと軽くなったりする。そんなことを繰り返しながら、山小屋に辿り着くと、山で初めて山小屋を見つけたときのような安心感と、うれしさと、達成感がわっと蘇ってきました。これは、妄想登山では決して味わえない、山を歩いた人だけに生まれる感情のひとつです。こういう気持ちは、いつまでも忘れちゃいけない、忘れたくないですね。

▲次は、この稜線をつないで常念岳まで歩いてみたいと、隣にいた編集長サトウの話す姿が印象的。この道から振り返り、蝶ヶ岳を眺めたら、どんな感情に出会えるのか。それは実際に歩いてみないと、わかりません!
▲モーヴが手掛ける、蝶ヶ岳ヒュッテのオリジナルバッジをお土産に購入。「蝶」を見るたびに、今回の山旅(取材)を思い出すことになるでしょう!

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PROFILE

安仁屋 円香

ランドネ / ランドネ編集部

安仁屋 円香

旅と山歩きをミックスした“山旅”が定番のスタイル。訪れた土地で見つけたお土産(コーヒー、布のもの、クラフトビール、郷土玩具、焼き物など)をたっぷりと買いがち。クルマ、スノボ、白濁した温泉も好き。ホームマウンテンは尾瀬。

安仁屋 円香の記事一覧

旅と山歩きをミックスした“山旅”が定番のスタイル。訪れた土地で見つけたお土産(コーヒー、布のもの、クラフトビール、郷土玩具、焼き物など)をたっぷりと買いがち。クルマ、スノボ、白濁した温泉も好き。ホームマウンテンは尾瀬。

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