災害時に役立つ、食の知識③|非常食といっしょに持っておくべき道具とは?
ランドネ 編集部
- 2021年09月14日
災害時に大切なのはなんといっても「気力」と「体力」!その源として、「食」と「睡眠」が大きな役割を果たします。昨今、食に関する情報はたくさんあるけれど、実際に自分が備えておくならどうすればいいの?と思う人も多いはず。
今回はアウトドアの視点から、災害時に非常食といっしょに持っておくべき道具について考えてみました。
非常食といっしょに持つ道具
災害時の食事は、救助が来るまではできるだけ自己完結できるように準備しておきましょう。
マストアイテム
カトラリー
食事を食べる以外にも、調理時や取り分け時にも使えるカトラリー。箸だけではなく、活用の幅が広いスプーンやフォークもあると重宝する
クッカー
空き缶などを活用するサバイバル術もあるが、フライパンや鍋、食器にもなる鍋セットがあると便利。煮る、焼く、炊く、蒸すが自由自在になる
バーナーとガスカートリッジ
温かい食事があるだけで、災害時の心のあり方が大きく変わることも。雨天で焚火ができなくてもこれがあれば安心。予備のガスも忘れずに!
プラスアイテム
テーブル
ちょっとしたテーブルがあると、避難生活を少し人間らしく過ごせるもの。コンパクトに畳めて軽いものがおすすめ
風よけ
バーナー使用時の風よけは、燃焼の無駄をなくし、燃料の節約にもつながる。少し風が強いときの焚火の着火時に活用することもできる
マルチナイフ
食材や食材の入っている袋を切ったり、食材以外のものも切れたりと、さまざまなシーンで活用できるマルチナイフもあると便利
保温ボトル
不必要なようでこれがあるだけで避難生活がかなり便利になる。冷たい水を冷たく、温かいお湯を温かくいつでも使えるのは幸せこの上ない
浄水器
そのまま飲めない水も、浄水しさらに煮沸すれば飲用にすることができる。ただし浄水しきれない物質もあるので注意が必要
Attention!
バーナーと使うガスのタイプは間違えないように!
ガス式バーナーには、カセットコンロのガス(CB缶)とアウトドア用のガス(OD缶)を使う2種類がある。接続部分の形状がまったく違うので、間違えてしまうと使うことができなくなってしまう。また、ガス缶の錆や傷、へこみにも注意しよう。
非常食を保管する際は小分けにする
食事の時間をできるだけ楽しく、安全に済ませるための工夫をしておきましょう。
主食
・麺(ラーメン、そばなど)
・米類
・パン類……など
副食
主食と組み合わせるおかずになる食材をひとまとめにする。2パックで1食の物はテープ留めしよう。名称をなるべく細かく記載する
・丼系(牛丼、親子丼など)
・カレー類
・加工魚肉類……など
おやつ
・ドライフルーツ
・ナッツ類
・スナック類……など
飲料
ちょっとした休憩時や寝る前などのリラックスタイムにほしい飲料類は、少しこだわったものを。なるべくいろいろな種類を用意しよう
・コーヒー
・紅茶
・日本茶……など
汁物
・味噌汁系
・あっさり和食系
・洋食スープ系……など
簡易のソフトクーラーに入れてひとまとめに
食事の保管は、「暗所」「気温変化が少ない」「濡れない」の3つを守るのが基本。また、食事を毎食楽しめるように主食からおやつまで種類分けしておくと選ぶ楽しみを増やせる。最終的には簡易のソフトクーラーに入れてひとまとめにしておくと、持ち運びやすい。
収納時のPoint
・種類で小分け
・日光、気温変化、濡れに強い収納
・ひとまとめにする
check!
密閉式ビニール袋に種類別に入れよう
透明で防水の密閉式ビニール袋は中身が見え、ほしいものをすぐに取り出せる。生ゴミ処理などにも活躍するアイテム。
教えてくれたのは
長谷部 雅一さん
アウトドアプロデューサー。ビーネイチャー取締役。アウトドアイベントや環境教育のプロデュース、防災関連イベントの企画・運営・講師など、幅広く活動する
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地震、大雨、雷、噴火など、日本全国で起こりうる天災に対して、どんな備えができるのか。自然のなかで遊ぶアウトドアの技術を、役立てることはできるのか。考えながら、自分なりの対策方法を見つけていただける一冊です。ぜひチェックしてください!
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。