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親子アウトドアのススメ #3「身近な場所でバードウォッチング」

先日、買い物をすませて家に帰る道すがら、道端に落ちている鳥の羽根を見つけました。どんな鳥の羽根だろうと思って、調べてみるとハトの羽根でした。鳥類は夏から秋にかけて羽根が抜け替わることが多いのだとか。こんなところに親子アウトドアのヒントがあった、とうれしくなりました。

町でバードウォッチングはいかが

落葉樹が葉を落とす秋から冬にかけての季節は、一年でもっとも鳥を見つけやすいといわれているそうです。もっともそれは、自然のなかに出かけてバードウォッチングをする場合の話。親子アウトドアは、身近な環境のなかから楽しみを見つけたいものです。

そこでオススメなのは、バードウォーキング。あなたが住んでいる町に、どんな鳥がいるか見て回るだけの簡単な遊びです。カラスしかいない、ハトしかいない、スズメしかいない、ではなくて、カラスがいた! ハトがいた! スズメがいた! という発想の転換が大切です。

たとえば、朝の町にはどんな鳥がいるでしょうか。あるいは昼、夕方と時間を変えて町のなかを歩いてみるだけで、姿の見える鳥の種類が違うことにも気がつくはずです。そうやって親子で町を歩いていると、鳥の鳴き声が聞こえてくることもあると思います。

鳥の鳴き声が聞こえたら、どんな鳴き声だったか、大人と子どもで真似くらべ。そんな声で鳴く鳥は、いったいなんの鳥だろうとインターネットで調べてみるのもおもしろいと思いますよ。たとえば、ウグイスは春にしか鳴かないと思っている人も多いもの。ところが、寒い季節は違う鳴き方をしているんですね。さて、どんな鳴き方をしているでしょうか。

鳥が集まってくるバードフィーダー

バードフィーダーという名前を聞いたことがありますか? 野鳥を観察するのにもってこいの、鳥のエサ場をバードフィーダーといいます。自宅の庭に設置したり、木に吊るしたり、ベランダの窓ガラスにくっつけたりと、大きさも、形も、材質も、さまざまな種類があります。

野生の鳥は警戒心が強く、人間の気配を感じるとなかなか飛んできてくれません。せっかく野鳥が遊びに来ているようすなのに、なかなか観察できないというご家庭では、バードフィーダーに向けてビデオカメラを設置しておくのも手かもしれません。

バードフィーダーに野鳥が集まるようになると、エサの食べ散らかしや、フンの処理も必要になります。マンションに住んでいる場合は、近隣の方への配慮も必要でしょう。周囲や後始末のことまで考えて、バードフィーダーを設置するのがポイントです。

意外と身近な「巣箱づくり」

さて、ここまで野鳥と出会う親子アウトドアの楽しみを紹介してきましたが、さらに一歩踏み込んだ遊びが「巣箱づくり」です。近年では野鳥のための巣箱づくりキットなどが発売されており、だれでも手軽に野鳥の巣箱を作ることができるようになりました。

それでも、地域にどんな野鳥がいるか、巣箱を狙う動物にはどんな生き物がいるのか、など巣箱を設置するための知識があると、安心して巣箱を設置することができますね。野鳥のための巣箱は、すでに多くの公園や森などに設置されており、毎年秋から冬にかけて巣箱のかけかえや、掃除をしている団体がたくさんあります。

暮らしている町やその近隣地区に、巣箱設置の活動をしている団体があれば、問い合わせていっしょに参加してみるとおもしろいですよ。野鳥が使ったあとの巣箱の中を知ることができる貴重な機会になるでしょう。

慣れてから楽しむ双眼鏡

そうそう、ここまで読んでくださった読者の方は野鳥の観察といえば「双眼鏡」をイメージする方もいるかもしれません。たしかに、双眼鏡を使って遠くの鳥を観察するのは、バードウォッチングの醍醐味のひとつ。でも道具から入る必要はないんです。

双眼鏡のいいところは、遠くの鳥をはっきり観察できるところです。いっぽうで、星空観察をする天体望遠鏡のように、大人が観察対象をセットして、子どもはレンズをのぞくだけという遊びをしづらいという特徴もあります。

高い道具を準備する前に、携帯電話のズーム機能を駆使したり、手持ちのカメラに望遠レンズを取り付けたりすることで、親子の思い出を写真にして残すところから始めるのがおすすめです。

野鳥がエサ場を探し求めるのは寒い季節になってから。そして巣作りに適した環境を探してまわり、本格的な巣作りを始めるのは2月ころから。秋は野鳥を楽しむのには、これ以上ない季節なのです。

(絵と文/ジョージ・リバーサイド)

 

ジョージ・リバーサイド

イラストレーター、エッセイスト。大学院で教育学を学び、現在は2人の小学生を育てる父親。自動車メーカーのアウトドアメディア編集長、教育NPO法人の代表理事、スポーツ用品メーカーのメディア編集長を歴任。
Instagram:@georoge.riverside

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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