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【いつか泊まりたい山小屋 #8 法華院温泉山荘】九州最高所の温泉とくじゅう連山の大自然に浸る

「あの山小屋に泊まってみたい」。そんな憧れが、山へ向かうきっかけになることもあるはず。本連載では、立地や食事、山小屋の主人やスタッフの人柄など、その山小屋ならではの魅力にスポットを当てながら、ランドネ編集部おすすめの山小屋をご紹介。8軒目は、九州最高峰、中岳のふもとに建つ、法華院温泉山荘をピックアップ。

いつか泊まりたい山小屋
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100年以上の歴史をもつ、登山者の癒し処

▲くじゅう連山一帯は「阿蘇くじゅう国立公園」内にある。さらに法華院温泉山荘と隣接する坊ガツル湿原はラムサール条約にも登録されている、希少な植物の宝庫だ。

大分県に位置し、九州最高峰の中岳を抱く「くじゅう連山」は、初夏にはピンク色のミヤマキリシマ、秋には赤や黄の紅葉、黄金色のススキと、季節によって色とりどりな景観を見せてくれる。

法華院温泉山荘は、くじゅう連山の谷間に広がる中央湿原「坊ガツル湿原」の北西稜に佇む山小屋。ルーツはなんと、鎌倉時代後期の1324年にまで遡る。江戸時代まで天台宗の信仰の拠点として利用されてきたが、明治時代に入り登山ブームが訪れ、1882年に登山者向けの山宿として営業を開始したそう。

▲山小屋には、日帰り客も利用可能な食事メニューや、お土産などが可能な売店がある。素敵な笑顔の女性は、女将の美代子さん。

法華院温泉山荘の客室は、個室が20室あるほか、鍵付きの特別室が4室、120畳の大部屋が1室ある。清潔な水洗トイレがあることも、特徴のひとつ。山々に囲まれた非日常的なロケーションのなかで、快適な時間を過ごせる。

イチオシは山から湧き出る温泉と山小屋グルメ

▲浴室に大きな窓があり、湯舟に浸かりながら山々を眺められるのがポイント。オープンデッキも設置されていて、体を冷ますことができる。

大分県といえば有名な温泉地がいくつもある温泉王国だが、法華院温泉山荘にも、くじゅう連山から湧き出る源泉掛け流しの温泉があり、大船山・平治岳・立中山の絶景、沢のせせらぎとともに疲れた身体を癒すことができる。宿泊者は24時間、入浴が可能だ()。

もうひとつ注目したいのが、山小屋オリジナルのグルメを楽しめること。3種類のカレーライスや温泉卵の追加も可能な牛丼など、腹ペコ状態を満たしてくれるメニューが揃う。

新型コロナウィルス対策のため、営業時間の変更あり。

▲法華院温泉山荘では、オリジナルカレーとココナッツカレー、ドライカレーの3種類が提供されている。福神漬けの盛り付けがお花のようでキュート。

山小屋から目指すおすすめルート【法華院温泉山荘~北千里ヶ浜 約1時間30分】

▲足元に白い砂礫が広がる北千里ヶ浜。奥に聳えるのは硫黄山だ。

全体的になだらかな山容で歩きやすく、地元の子どもたちの遠足に利用されるなど幅広い層が訪れているくじゅう連山。法華院温泉山荘を拠点に考えてもさまざまな歩き方が楽しめるが、ここでおすすめしたいのは、北里ヶ浜を歩くコースだ。

硫黄山や中岳、久住山など、四方を取り囲む山々を眺めながら、ビーチのように広く長く延びる砂礫の道を歩くことができる。そのまま登山口の牧ノ戸峠を目指してもいいし、脚力に余裕があれば、標高1,787mの久住山の山頂を目指すという歩き方も。活火山なので、噴火レベルがどの段階にあるのか、最新の情報を調べたうえで歩くようにしよう。

▲北千里ヶ浜から久住分かれまでの区間には、このようにススキの草原が広がっている場所も。

岩や砂礫が織りなす独特の光景が広がるくじゅう連山を歩く人にとって、オアシス的な存在で長く親しまれてきた法華院温泉山荘。通年営業なので、雪山デビューの拠点として宿泊するのもおすすめ。夏でも冬でも、見たい景色や味わいたい体験に合わせて、訪れてみてほしい。

法華院温泉山荘
http://hokkein.co.jp/
・標高:1,303m
・営業期間:通年
・宿泊料金(税込):1泊2食9,000円(大部屋)~、素泊まり6,000円
※10~4月までは別途「季節料」として暖房費500円あり
・電話番号:090-4980-2810(山荘直通)
・コロナ禍での確認事項:完全予約制、個室あり、身分証明書とマスクを要持参

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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