花を探しに春の山へ! 関東から日帰り山旅

春の山は魅力がいっぱい! 特に、1年のこの時期だけに見られる可憐な野草花は、アウトドアの楽しみをしみじみと感じさせる。サクラが咲く公園でのお花見もいいが、一風変わったこんな『お花見登山』も粋なものだ。

動植物インタープリターの奇二正彦さんによると、「山を歩きながらお花を探すコツは、お花が生えやすいポイントを知ること。登山道わき、渓流沿い、巨木が倒れている場所は、空が見えて日が差すので山野草を見つけやすい。登山前にはビジターセンターやHPからお花の最新情報をチェックするのも大切です」とのこと。

清冽な空気、見事な眺望、美しい花……そんな愉楽を探しに、いざ春の山へ!

馬頭狩山/東京都

天然林や人工林が広がる尾根道、岩場や滝など、いろいろな環境で野草が見られることからおすすめの山。馬頭刈山登山道の入り口周辺にはニリンソウ、カキドオシ、スミレの仲間など、山野草がたくさん見られる。つづら岩周辺にはイワウチワ、天狗の滝までは低木のウツギやツクバネウツギが見られ、水辺には黄色の花を咲かせるヒメレンゲが群生。特に新緑の時期は、渡り鳥の声をBGMに歩ける。
20170226_01_4 (左)馬頭刈山から鶴脚山をこえたあたりの岩場で多く見られるイワウチワ。
(右)山地の湿った岩場を好むヒメレンゲ。高さ10cmほどで花びらは5枚。よく群生しているので黄色いじゅうたんのように見えることも。

20170226_01_1 オススメの時期:4月~5月
アクセス:
公共交通機関/行き:JR五日市線武蔵五日市駅より西東京バスで約15分(310円)。帰り:千足バス停からJR五日市線武蔵五日市駅まで西東京バスで約30分(470円)。武蔵五日市駅から新宿駅までJR五日市線、JR中央・青梅線快速で約1時間20分(800円)。

武尊山/群馬県

牛が草を食むのどかな牧場から登り始め、シラカバの林の中にレンゲツツジの群落が美しく咲くキャンプ場を目指す。そこからブナ、ダケカンバなどが生える樹林帯をぬけて、武尊田代湿原へ。湿原の周りを1周する遊歩道から楽しめるのは、コバイケソウの群落やワタスゲ、ハクサンチドリなどの湿原の植物。さらに木道が敷かれた花咲湿原では、より間近でお花を楽しめる静かな湿原歩きを堪能できる。
20170226_01_6 (左)武尊田代湿原のコバイケソウは、日当りのいい湿地を好む。
(右)ワタスゲは、春に小さな花を咲かせ、6月頃からタネが集まって白くふわふわになる。

20170226_01_3 オススメの時期:4月~6月
アクセス:
公共交通機関/行き:JR上越線沼田駅よりタクシーで約1時間15分。帰り:JR上越線沼田駅から上野駅までJR上越線、高崎線で約3時間(2590円)。
マイカー/関越自動車道・沼田ICより約1時間。武尊牧場スキー場に駐車場あり(約400台、無料)。6月中旬頃まで残雪あり。

天城山/静岡県

天城山ハイキングのなかでも人気の八丁池を目指すコース。スミレの仲間やキランソウなどの野草が登山道沿いに咲く、新緑のブナ林を歩いていく。向峠をすぎると、左手の沢沿いにはヒメレンゲの群生や、白い可憐なタニギキョウが。途中、天城のワサビ田を見られるのも魅力のひとつ。また、伊豆半島のブナは雪の影響がなく、細長い東北のブナとはひと味違う。幹がとても太いので注目して見てみて!

20170226_01_5 (左)八丁池周辺で多く見られるアセビ。ハチやアブが蜜を食べにやって来る。
(右)向峠を越えると、関東の春の山を彩るトウゴクミツバツツジに出合える。

20170226_01_2 オススメの時期:4月~5月
アクセス:
公共交通機関/行き:伊豆箱根鉄道修善寺駅より東海バスで約45分(1090円)。帰り:伊豆箱根鉄道修善寺駅より東京駅までJR特急踊り子号で約2時間10分(4190円)。
マイカー/東名高速道路・沼津ICから国道136号線、国道414号線で約1時間30分。水生地下に駐車場あり(10台、無料)。

◯奇二正彦さん
動植物インタープリター。ニュージーランドの美術学校、JEEF自然学校指導者養成講座、動物写真家の助手を経て、NPOスタッフとして活動中。

(編集 M)

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