アウトドア派のための信州松本街歩き・山歩きガイドvol.3【山歩き 美ヶ原高原編】
ランドネ 編集部
- 2020年03月31日
INDEX
観光地として人気が高い美ヶ原高原は、山の上まで車でアクセスできて、老若男女、気軽に楽しめるフィールドです。松本の街をベースにした楽しみ方をお届けしましょう。
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アウトドア派のための信州松本街歩き・山歩きガイドvol.1【街歩き 前編】
アウトドア派のための信州松本街歩き・山歩きガイドvol.2【街歩き 後編】
アウトドア派のための信州松本街歩き・山歩きガイドvol.4【山歩き 上高地乗鞍高原編】
※料金等は2020年3月31日現在のものとなります。
※新型コロナウイルスの影響で、休業・休館している可能性もありますので、ご利用前には店舗や施設へご確認いただきますようお願いいたします。
美ヶ原高原でアウトドアな休日を楽しもう
松本の東側に位置する美ヶ原高原。市街地から登山口までは車で約30分、標高約2,000mの山の上までも約1時間で気軽に行けること、この山の伏流水が街なかに湧出していることなどから、地元の人々にとってなじみの深い山のひとつです。
長野県美ヶ原自然保護センターや山本小屋まで車やバスで移動すれば、起伏がなく広々とした道を歩きながら、周囲の山々の絶景を楽しめます。 休日の子連れハイキングにも最適。物足りないと感じる人には、麓の登山口から登るという楽しみ方もあります。
ここでは、そんな美ヶ原高原の歩き方や立ち寄りスポット、麓の温泉地について紹介します。
美ヶ原高原へのアクセス
公共交通機関の場合・・・松本駅から美ヶ原高原まで、夏期であればアルピコタクシーと相互第一交通が運行している直行バスを利用できる。松本駅西口から美ヶ原自然保護センターまで、乗車時間は約1 時間15 分、運賃は片道¥1,000。また、8月上旬からお盆までの間は、アルピコ交通が運行する美ヶ原高原美術館行バスも利用可能。問:0263-32-2814(松本市観光案内所)
車の場合・・・松本IC から長野県美ヶ原自然保護センターまでの距離は33㎞(約1時間)。山本小屋ふる里館までの距離は37㎞(約1 時間10 分)。冬期(11 月下旬から4 月中旬)は、美ヶ原スカイライン・アザレアライン・ビーナスラインに交通規制がかかるので注意。
ランドネおすすめの2プランを紹介します!
▲プラン①パノラマのんびりハイキング
9 : 30 長野県美ヶ原自然保護センター
期間限定で運行している、松本駅からの直行バスを利用して到着。センターの隣には売店があるので立ち寄ってみよう。
10:00 王ヶ鼻
松本市の街並みと北アルプスのパノラマが広がる、標高2,008m の絶景スポット。板状節理と呼ばれる岩に腰かけてひと休み。
10:30 王ヶ頭〜美しの塔
美ヶ原高原の最高地点である王ヶ頭から美しの塔まで、平坦な道が続く。牧場を横目にのんびりと散策を満喫できる。
12:00 王ヶ頭ホテル( 昼食)
美しの塔で折り返したら、王ヶ頭ホテルの名物「ビーフシチュー」(¥1,100)でランチタイム。食後のスイーツもここで。
14:00 長野県美ヶ原自然保護センター
美ヶ原高原ガイドウォークを利用しよう
夏期限定で、パークボランティアの説明を聞きながら美ヶ原高原を歩く「美ヶ原高原ガイドウォーク」が開催されています。開催期間や時間、申し込み方法などは美ヶ原観光連盟へ問い合わせを。
問:美ヶ原観光連盟事務局
TEL.0263-34-8307(平日9:00〜17:00)
http://www.utsukushi2034.jp/
▲プラン②ふもとからのトレッキング
9:00 三城いこいの広場
センターハウス前にある駐車場に車を停めてトイレを済ませたら、百曲りコースの登山口へ。キャンプ場の脇の道を登っていく。
9:40 広小場
道のすぐそばを流れる沢の音を聞きながら、心地よい森歩きを楽しむこと約40分。東屋のある広小場に到着。ここから先は勾配がきつくなり、徐々に視界が開けてくる。
11:30 塩くれ場
牛に塩分を与えるために、岩の上に塩を置いていたという場所。ここの岩に腰かけて、休憩を取る人も多い。
12:15 牛伏山( 昼食)
山本小屋ふる里館からゆるやかな坂道を15 分ほど歩けば、標高1,990m の山頂に到着。山頂からは、美ヶ原高原を一望できる。お弁当を広げて絶景ランチを楽しもう。
15:00 三城いこいの広場
美ヶ原高原の観光スポット
避暑地として人気の高い美ヶ原高原には、観光施設が充実しています。旅の目的に合わせて、ぜひ利用してみてくださいね。
Spot.1 山本小屋ふる里館
朝夕のツアーがあったり、展望風呂があったりと、標高約2,000m というロケーションを最大限に活かしたサービスが自慢の宿泊施設。冬は美しの塔までの雪上車試乗体験を実施。
住所:小県郡長和町美ヶ原高原5101-1
電話番号:0268-86-2311(9:00~21:00)
宿泊料金:平日¥15,800~(1室2名利用、夕朝食付、1名)
http://furusatokan.jp/
Spot.2 王ヶ頭ホテル
美ヶ原高原の最高地点にある宿泊施設。天候に恵まれれば、満点の星空や早朝の雲海などに出会えることも。王ヶ頭ホテルに宿泊すれば、松本駅からの無料送迎バスを利用できる。
住所:松本市入山辺8964
電話番号:0263-31-2751(8:00~21:00)
営業時間:9:00~15:30(カフェ・売店)
宿泊料金:平日¥17,000~(1室2名利用、夕朝食付、1名)
https://www.ougatou.jp/
Spot.3 桜清水コテージ
美ヶ原高原の中腹にあるコテージ・キャンプ場。敷地内に日帰り利用可能な入浴施設、売店、食事処、釣り堀がある。レンタルが充実しているので手ぶらもOK。ペット連れも可能。
住所:松本市入山辺石切場8961
電話番号:0263-31-2314
営業期間:4月下旬~11月上旬 ※キャンプ利用の場合はGW、海の日~8月末、5~10月2週目の土曜と休前日のみ
宿泊料金:コテージ/1棟¥14,800~(2~4名まで利用可) キャンプ/¥1,000(1名につき)
https://www.sakurashimizu.jp/
Spot.4 美ヶ原高原美術館
1981 年に開館。草原に広がる野外展示場には、約350 点の現代彫刻が常設展示されている。「道の駅 美ヶ原高原」もあり、ビーナスライン利用客も多く訪れている。
住所:上田市武石上本入美ヶ原高原
電話番号:0268-86-2331
開館期間:4月下旬~11月中旬
営業時間:9:00~17:00(受付16:30)
利用料金:¥1,000(大学生・高校生¥800、中学生・小学生¥700)
https://www.utsukushi-oam.jp/
美ヶ原高原のふもとは温泉の宝庫
日本書紀に美ヶ原温泉や浅間温泉に関する記述があるほど、ふもとの温泉地は長い歴史をもっています。明治時代より発展した扉温泉もあり、いずれも個性的で情緒あふれる温泉宿があり、日帰り入浴施設も充実。もちろん帰りにひと汗流すのも良いけれど、せっかくならば山遊びの前後に泊まって、温泉地での滞在を楽しんでください。
各温泉地の歴史と特徴
浅間温泉
江戸時代、初代松本藩主によって「御殿湯」が置かれたことにより発展。城主や臣下の武士たちの別邸が建ち並び、「松本の奥座敷」と呼ばれる。白米を粉にした新粉を使った「お新粉餅」など、独自の文化が残っている。
美ヶ原温泉
安土桃山時代から、松本の歴代城主の保養地として営まれていた温泉地。江戸時代の寛永以降に入浴施設が作られ、その後は湯治場として発展。街なかにある「湯の原の薬師堂」の入口には「お湯かけ地蔵」がある。
扉温泉
天の岩戸をかついだアマノタヂカラオノミコトが、ここを訪れた際に岩戸を置き忘れ、それが入山辺の扉岩になった、という言い伝えがある温泉地。車がなければたどり着けないが、静かな山奥にある温泉宿で人気が高い。
美ヶ原温泉のふもとにある温泉宿・温泉施設
便利な日帰り温泉から快適な温泉宿まで。美ヶ原高原のふもとにある温泉スポットを紹介します。
※★印は日帰り入浴可
明神館(扉温泉)
標高1,050m に位置する、創業約90 年の老舗宿。有機栽培で育てられた高原野菜を使った料理が特徴。心身ともにリラックスできるよう、温泉の温度は38 ~ 40 度に保たれている。
住所:松本市入山辺8967
電話番号:0120-37-1810/0263-31-2301(9:00~22:00)
宿泊料金:平日¥28,600~(1室2名利用、夕朝食付、1名)
http://www.tobira-group.com/myojinkan/
桧の湯(扉温泉)★
薄川上流にある日帰り温泉。泉質は、肌に優しく、神経痛やリウマチなどに効力があるといわれるアルカリ性単純泉。内湯のほか、山辺石で組んだ庭園風の露天風呂がある。
住所:松本市入山辺8967-4-28
電話番号:0263-31-2025
営業時間:10:00~19:00(受付18:30)
休館日:12月第2木曜、12月31日~1月2日
利用料金:¥300(子ども¥200)
https://www.mcci.or.jp/www/hinoki/
白糸の湯(美ヶ原温泉)★
美ヶ原温泉のなかで唯一の日帰り温泉施設。泉質は、弱アルカリ性単純泉。浴室は内湯と露天風呂がある。営業時間が長く料金がリーズナブルなため、地元客からも人気が高い。
住所:松本市里山辺85-1ふれあい山辺館
電話番号:0263-35-9076
営業時間:6:00~22:00( 受付21:30)
※10~3月は6:30~22:00 休館日:第1、第3火曜
利用料金:¥310
https://www.mcci.or.jp/www/utsukushi/html/higaeri.htm
和泉屋善兵衛(美ヶ原温泉)★
宿に隣接する源泉から引いている、42.2度の弱アルカリ単純泉の湯を楽しめる温泉宿。大浴場は24時間入浴可能。3 つある貸切の浴室に限り、日帰り入浴もできる(要予約)。
住所:松本市里山辺451
電話番号:0263-32-2043(13:00~21:00)
営業時間:10:00~21:00(60分間入浴/1組)
宿泊料金:平日¥12,000~(1室2名利用、夕朝食付、1名)
利用料金(日帰り入浴):平日¥1,000~(つかまの湯1組60分貸切利用、1名)
https://izumiya-zenbe.com/
翔峰(美ヶ原温泉)★
和モダンな佇まいの温泉宿。松本市街地と北アルプスを一望できる展望風呂「美しの湯」が人気。朝食バイキングと入浴がセットになった日帰りプラン「翔峰de 朝スパ」もある。
住所:松本市大字里山辺527
電話番号:0263-38-7755(予約直通)
営業時間:6:30~10:00(翔峰de朝スパ)
宿泊料金:平日¥21,050~(1室2名利用、夕朝食付、1名)
利用料金(翔峰de朝スパ):¥2,500(小学生¥1,250)
http://www.hotel-shoho.jp/
旅館すぎもと(美ヶ原温泉)
松本の民藝家具を使用した、温かな趣のある温泉宿。敷地内の源泉から湧出する豊富な湯を、木曽の五木を使用した内湯、青石を敷き詰めた露天風呂で楽しめる。内風呂付の客室も。
住所:松本市里山辺451-7
電話番号:0263-32-3379(8:00~21:00)
宿泊料金:平日¥16,650~(1室2名利用、夕朝食付、1名)
http://ryokan-sugimoto.com/
仙気の湯(浅間温泉)★
江戸時代から続く共同湯。昭和25 年に現在地に移転。泉質はアルカリ性単純泉で、温度が高めなのが特徴。料金も手ごろで、地元客の利用も多い。2 階は有料の休憩室になっている。
住所:松本市浅間温泉3-4-22
電話番号:0263-46-5553
営業時間:6:00~11:30、15:00~20:00
休館日:第2、第4水曜
利用料金:¥400(子ども¥200)
ホットプラザ浅間(浅間温泉)★
内湯、露天風呂、サウナ、水風呂がある日帰り温泉。泉質はアルカリ性単純泉。館内には、無料で利用可能な休憩所と有料のマッサージルームがある。屋外には無料の足湯が常設。
住所:松本市浅間温泉3-16-3
電話番号:0263-46-6278
営業時間:10:00~24:00(受付23:00)
休館日:火曜(祝日の場合は翌日)
利用料金:¥680(小中学生¥360)
https://hotplaza.jp/
富士乃湯(浅間温泉)
小笠原家の家臣・二木家が営む、明治20年創業の温泉宿。信州の食材をふんだんに使った料理が、すべて部屋出しで提供される。浴衣レンタルをはじめ、女性向けのサービスが充実。
住所:松本市浅間温泉3-13-5
電話番号:0263-46-1516
宿泊料金:平日¥16,650(1室2名利用、夕朝食付、1名)
https://fujinoyu.com/
枇杷の湯(浅間温泉)★
松本城主の湯殿として、400 年の歴史をもつ。泉質は弱アルカリ性単純泉で、大浴場と桧の露天風呂がある。館内には食事処、カフェ、休憩室があり、入浴後もゆっくりと寛げる。
住所:松本市浅間温泉3-26-1
電話番号:0263-46-1977
営業時間:9:00~21:00(受付20:00)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
利用料金:¥800(4歳~小学生¥500)
http://www.biwanoyu.com/
温泉街にできた「浅間温泉わいわい広場」でいちご狩り!
2019年7月、ホテル井筒の跡地にオープンしたコミュニティスペース。「音泉いちごハウス」「カフェ おちゃのわ」「物産 えんの屋」「いちご公園」の4 エリアで構成されています。音楽を聴かせて育てられたというユニークないちごは、浅間温泉の新しいシンボルとして注目されています。
住所:松本市浅間温泉1-29-17
電話番号:080-6933-0489
営業時間:4~6月、10~11月 8:00~17:30、7~9月 7:00~18:00、12~3月 9:00~17:00 定休日:木曜
https://www.yyhiroba.jp/
美ヶ原高原の歩き方と、周辺の観光スポットを紹介しました。松本の街を拠点にして、山も街もアクティブに楽しみましょう。
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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