「山道具とキャンプ道具」テント泊編 #4 |「H/A/R/V/E/S/T」デザイナー 真田 緑さん
ランドネ 編集部
- 2022年04月12日
道具を見れば、その人がどんなアウトドアの楽しみ方をしているのか、よくわかります。外ごはんが好きなのか、軽さを求めているのか、最新アイテムを取り入れながら楽しみの幅を広げているのか……などなど。ここでは、そんなアウトドア好きさんから、「H/A/R/V/E/S/T」デザイナー 真田 緑さんの愛用道具を、たっぷりと紹介します!
涸沢から穂高を眺め
のんびり楽しむテント泊
▲涸沢はよく訪れるフィールド。カールにちょっぴり雪が残っていて、上高地の新緑がきれいな初夏の時期がおすすめ
登山やスキーなど、一年を通して山を楽しんでいる真田緑さん。写真を撮ったり景色を眺めたりしながら、のんびり登ることが好きな緑さんが行き先に選んだのは、北アルプスの涸沢。いつもは奥穂高岳や北穂高岳まで行ってしまうけれど、涸沢でゆっくりすごすプランだ。
「私は重いものを背負って長時間歩けないので、軽くて使いやすいものが合っています。少し高くても軽いアイテムを選びますね。流行っているものもいいなと思うけれど、自分にとっていいものなのかをよく吟味してから購入するようにしています。なのであまり後悔しないし、長く使っているアイテムが多いです」
以前はかならず持ち歩いていた絵を描くための道具は、最近持っていかなくなったそう。
「描き始めると絵に集中してしまって、散歩したり山の時間を楽しんだりできなくて。描かなきゃいけないと思ってしまうことも多くなりました。最近は心に残るものを見つけたら写真を撮り、自分の目に焼き付けます。帰ってからひとクッション置いてから描くことが多いです」
- ナルゲンボトル
- プラティパス
- メイクポーチ
- 山と道/ワン
- 行動食
- 調理セット
- ペツル/ティカ
- キャリー・ザ・サン/ソーラーランタン
- ナイトアイズ/ギターアイ
- 穂高小屋山荘オリジナルTシャツ
- 防寒着。フーディニ/パワーフーディ、ザ・ノース・フェイス/サンダーパンツ
- COLORS OF MOUNTAIN/メッシュバッグと行動食のおにぎり
- 手ぬぐい。
- 充電器
- エマージェンシーキット
- リッジマウンテンギア/サコッシュ、Rジップウォレット
- 山スタンプノートと筆記用具。
- オークリー/サングラス
- パタゴニア/キャップ
- シートゥサミット/アイシェード
- ザ・ノース・フェイス/クライムライトジャケット
- パタゴニア/マイクロ・パフ・ジャケット
- イスカ/エア280Xショート
- ローカスギア/クフ・シル、クフ・フル・メッシュ
- ザ・ノース・フェイス/ケーブルビーニー
- ザ・ノース・フェイス/レインパンツ、グローブ、アクシーズクイン/メッシュグローブ
- エスオーエル/エスケープヴィヴィO.Dグリーン
- H/A/R/V/E/S/T/オリジナルバゲットケース、サミットポール/ジェラカーボンファストロック
- サーマレスト/プロライトS
Tent[テント]
軽量化を求めて購入した初めてのテント
ローカスギア/クフ・シル
登山を始めて最初に購入したテントをいまも愛用中。「とにかく軽いテントを探していたところ、雑誌でローカスギアのクフ・シルを見かけました。まだオンラインストアがなかったので、直接担当者にメールをして購入したんです」
山を歩くために持っていくトレッキングポールを使用して立てられるのも魅力的だった。はじめはフロアレスで使用していたが、虫が侵入してくることが気になりインナーテントも購入した。
▲インナーにはクフ・フル・メッシュを使用。天気のいい日や昼寝をするときはメッシュテントのみで使用することも
Backpack[バックパック]
自分好みのカラーにカスタム
大容量のポケットがお気に入り
山と道/ワン
8年ほど前に購入し、いちばん長く使用しているバックパック。山では長期間の縦走やテント泊をする際に活用しているという。
「大容量なのに軽くて、安定感があるところがお気に入りです。外のポケットが便利で、上のジッパーがある部分には財布や日焼け止め、ちょっとした行動食などのすぐに取り出したいものを。下部のポケットはヘルメットをそのまま入れることが多いです」
▲サイドポケットも大容量。ボトルを二本入れてもまだ少し余裕がある。山専ボトルと併せて三本入れることも
Sleeping Bag[寝袋]
保温性と軽量性を両立し夏のアルプスにぴったり
イスカ/エア280Xショート
こちらも登山を始めたころに購入した、イスカの3シーズン用モデル。
体重でつぶれてしまう背中側と上部とでキルトの構造やダウンを変えることで軽量化を図っている。軽さも決め手のひとつで、女性用の短いサイズをチョイス。
保温性アップのために、エスオーエルのエスケープヴィヴィをシュラフカバーとして使用している。秋冬シーズンは同社のもう少し厚めのモデルにチェンジ。
▲寝るときはアイマスクがマスト。友人に勧められて昨年購入したそう。これがあると眠りの深さがぜんぜん違うという
Mat [マット]
ショートサイズで軽量化。足元にはバックパックを
サーマレスト/プロライトS
登山を始めた10年ほど前に購入したサーマレストの自動膨張式マットは、120cmのショートサイズ。
軽量なものを求めてアウトドアショップの店員さんに相談したところ「腰の下まであれば、バックパックの中に足を入れれば問題ないですよ」。とアドバイスを受けて購入した。バックパックに足は入れず、敷いて使用しているそう。
Shoes [シューズ]
やわらかいレザーで履き心地抜群
昨シーズンに新調したスポルティバのトランゴテックレザー。
「ソールが柔らかめでしなるのに、長時間歩いても疲れを感じません。岩場でのグリップ力や安定感が抜群でお気に入りです。アッパーのレザーがやわらかくて足になじみ、フィット感も◎」
カカトにコバがありアイゼンが装着できるので、冬山登山で使用できるのもポイントのひとつなんだとか。
▲アッパーは防水ヌバックレザーでやわらかい。なじみが良く、心地いい履き心地で足を包みこみ、絶妙にフィット
Favorite items[お気に入りアイテム]
訪れた先の思い出を紡いでいくためのアイテム
モレスキン/ノートブック
訪れた山小屋のスタンプや街の風景印を収集。モレスキンのノートは文庫本サイズで、ジッパー付き袋にぴったり。
住んでいる松本市の風景印がかわいくて、温泉と窓から見える常念岳のモチーフだったことが集めるきっかけ。ほかの地域にはどんなものがあるのか調べたところ、土地ごとに異なり、山が見える地域には山が入っていることを知った。それから旅には切手を持参している。
▲山小屋のスタンプは4年ほど前から集めだした。ひとつの山小屋でいくつもスタンプがあるときもすべて押している
お土産としてすすめたい各山小屋のTシャツ
穂高岳山荘/Tシャツ
▲穂高岳山荘のTシャツは、涸沢岳から見た小屋と奥穂高岳のデザイン
山小屋のお土産のひとつとしておすすめしたいというのがTシャツ。
「Tシャツを着て描かれている山で写真を撮ったり、その山小屋を再訪したり。買った先の楽しみがあるのがいいなと思っています」
バゲットやトレッキングポールを持ち運ぶときに
H/A/R/V/E/S/T/オリジナルバゲットケース
▲トレッキングポールやバゲットを入れてバックパックのサイドポケットに入れるのに便利なアイテム。
アウトドアスタイル・クリエイターの四角友里さんと制作したバゲットケース。
行きはバケットを入れて、帰りはトレッキングポールを入れて使用するのも◎。日常でもワインボトルやドライフラワーを入れるなど、アイデア次第でさまざまな用途に。
必要最低限の調理器具をひとまとめに収納
ジンダイジ マウンテンワークス/ヒルビリーポット550
縦走時の山での食事は軽くてお湯を沸かしてできるようなものが多いという緑さん。山小屋の食事を利用することもあるので、調理道具はシンプルで充分なんだとか。
「すべてをひとつにスタッキングできるクッカーが好みです。以前使用していたサイズが便利だったので、おなじサイズの軽量なものへと買い替えました。余計なものがなくシンプルなデザインがお気に入りです」
▲ガス缶とバーナー、ライター、マッチ、なべつかみがすっぽり。ヴィヴァフデの「山のうつわ」にもぴったり入るサイズなのだとか
「H/A/R/V/E/S/T」デザイナー 真田 緑さん
デンマークへ留学し北欧デザインを学び、テキスタイルブランド「H/A/R/V/E/S/T(ハーベスト)」を始める。自身が旅した山や自然の風景を作品に落とし込んでいる
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。