【山のお土産】山で見かける木でできた「一輪挿し」
安仁屋 円香
- 2022年05月17日
全国各地、取材やプライベートでさまざまな山旅に出かける、ランドネ編集部員が見つけた「山のお土産」を紹介する気まぐれ連載!
今回紹介するのは、編集部安仁屋が青森県・十和田湖のほとりで見つけた「一輪挿し」です。
きっかけは、街の花屋さん
ここ2年間で、自宅にいる時間が増え、山に出かける時間は少なくなっていました。私にとって、山を歩くことは、季節の移り変わりを感じる大切な時間。月ごと、週ごとに、山で高山植物を観ては「あ~もうこの花の季節か~」と感じています。
その時間が少なくなり、気が付いたら、夏が終わり、秋が終わり、1年が終わり。何の意識もせずに、日々の暮らしに追われていると、あっというまに季節は過ぎていくのだと、はっとしました。
そんなある日、ふと立ち寄った花屋さんで、春を知らせる花がたくさん売られているのを目にし、都会でも、季節を知らせる植物に触れることはできるんだと、いまさらながら気がつき。その日から、部屋に一輪だけ、花を飾ることにしました。
あまり家にいることができない仕事柄、花はおろか、観葉植物すらも置いていない殺風景な部屋が、一輪の花があるだけで明るくなり、それと同時に、山ではいまごろあの花が咲く頃かなと、思いを馳せたりもしています。
突然、花を飾ろうと思い立ったため、家に一輪挿し用の花瓶がなく、使っていたのはナルゲンボトル。すてきな花瓶がほしいな、と思っていたときに訪れた、青森県・十和田湖の湖畔と奥入瀬にある「暮らしのクラフト ゆずりは」で見つけたのがこちら。
ゆずりはは、「日々の暮らしのなかで使えるもの」をテーマに、青森、秋田、岩手の3県をはじめ、東北の手作りアイテムをセレクトしているショップで、この一輪挿し用花瓶は、山形県の「家具工房モク」のもの。いくつかある木の種類から、まず選んだのは、山でなじみのある「なら」を。
そして、もうひとつ。お店で、色や木目の異なる一輪挿しが並んでいるようすがとてもすてきで、重さも質感も異なる「くり」も一緒に購入。ちなみに、水を入れるガラス瓶を外せば、写真やポストカードを挟むことのできる、スタンドとしても使用できます。
少し前までは、切り花は、楽しめる期間が短いから……と思っていましたが、「いましか楽しめない花の魅力」を感じる日々。そして、今年は、久しぶりに1年をとおして季節を感じる花のリレーを、山へ観に行きたいと思っています。
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PROFILE
ランドネ / 編集部(ADDIX)
安仁屋 円香
旅と山歩きをミックスした“山旅”が定番のスタイル。訪れた土地で見つけたお土産(コーヒー、布のもの、クラフトビール、郷土玩具、焼き物など)をたっぷりと買いがち。クルマ、スノボ、白濁した温泉も好き。ホームマウンテンは尾瀬。
旅と山歩きをミックスした“山旅”が定番のスタイル。訪れた土地で見つけたお土産(コーヒー、布のもの、クラフトビール、郷土玩具、焼き物など)をたっぷりと買いがち。クルマ、スノボ、白濁した温泉も好き。ホームマウンテンは尾瀬。