【ランドネ編集後記】#12 身近な山を改めて知り、歩く楽しさ
ランドネ 編集部
- 2022年06月14日
編集後記担当の安仁屋です。最新号『ランドネNo.124 7月号』の特集は「東京の山 わたしのホームマウンテン」です。「東京の山」という特集タイトルですが、高尾と奥多摩のふたつのエリアを中心とした、山とふもと歩きの楽しみを詰め込んだ内容となっています。
表紙を飾っていただいた、岡田ロビン翔子さんとのインスタライブでも話させていただきましたが、(アーカイブも残っているので、見逃した、興味ある、という方はぜひ…!)東京以外にお住まいの方にも、自分の住むまちの身近な山に目を向けて、新しい視点をもって山を歩いてみたり、ふもとに住む山好きさんが営むお店や作家さんを訪ねたりするきっかけになってくれたらいいな、という想いも込められた一冊です。
今回、巻頭企画の取材でロビンさんと一緒に歩いた景信山は、高尾山~陣馬山までを縦走するときに通過したことはあったのですが、目的地として選んだのは初めてで、私にとっても、“新しい視点で楽しむ高尾”となりました(何度も歩いている山域でも、なかなか行けていない、行く機会がなかった山や場所って、ありますよね?)。
「おいしい」というウワサは何度も耳にしていた、「景信茶屋 青木」の山菜の天ぷらと、なめこ汁も初めていただき、この味を求めて景信山を目指すハイカーの気持ちに大きく共感しました。天ぷらの食材は季節ごとに変わるとのことで、訪れたときの“旬”を、自然のなかで食べて感じることができる。「いま訪れたらどんな食材が食べられるかな」と、想像をする楽しさもここにはあるのです。
余談ですが、最近旅先で一輪挿し用の花瓶を買いました(WEB記事はこちら)。意識をしなければ、あっというまに過ぎていく季節の変わり目を、山を楽しむ私たちは贅沢にも、歩いて、見て、食べて、感じることができる。
山歩きっていいですね!
そして、この取材の帰りにも立ち寄った、高尾山口駅前の「タカオネ」は“高尾に行ったら”の定番になりつつあります。とてもオープンな施設で入りやすく、下山後にお茶をしたり、少し仕事をしたりするのに心地よい空間なのです(私の山旅スタイルにぴったり。シャワーもあるので、これからの暑い季節の利用もおすすめ。休みの前日にここで前泊をしてゆっくり楽しむ山旅もぜひ!)。
知れば知るほど、歩けば歩くほどに、おなじ山やエリアでも、新しい発見や楽しみ方に出会えるはずです。その場所がいつしか、心が休まるホームマウンテンになっていく。私の”東京のホームマウンテン”は、自然や山好き愛の溢れる高尾になりそうな予感です。
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PROFILE
ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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