荷物や山に合わせて使い分け！「ポーチ」｜低山小道具研究家・森勝さんの「とことん小道具研究」

ランドネ /

ランドネ編集部

2023年09月25日

ライターやライト、小型ナイフ、ホイッスルなどなど、あると何かと役立つ山の小道具について、低山小道具研究家の森勝さんが熱弁します！今回はニーズに合わせた種類が豊富なポーチをご紹介。

山行に合わせた荷物を持てるポーチ

30年ほど前のハイカーは、ウエストバッグに貴重品を入れ肌身離さず持ち歩いていました。それから小型ショルダーバッグを挟み、10年ほど前からは軽量サコッシュがブーム。サコッシュは揺れたり足元が見づらくなったりする場面があります。いっぽう、走りながら必要な物を取り出したいトレイルランニングの世界では使い勝手のよい、動きを妨げないベスト型が主流に。ここから急速に登山用バックパックに落とし込まれたベスト型バックパックが、今後増えていくと予想できます。
最新のベスト型バックパックに買い替えなくても済むためのアイテムが、後付けポーチ。最近はバックパックの胸部にあるチェストストラップを利用するタイプが開発され、格段に脱着しやすくなりました。さらにデザイン性がよく、軽量なモデルも増えています。

1）パーゴワークスのスナップレフティ。2）パーゴワークスのスナップ。3）ミステリーランチのウィングマンAFP。4）サヤマワークスのダスティンホルダー2G。5）サヤマワークスのダスティンホルダー2G。6）グラナイトギアのクイックスタッシュ。7）ミステリーランチのテックホルスター

流行はチェストストラップ式

最新のベスト型バックパックに買い替えなくても済むためのアイテムが、後付けポーチ。最近はバックパックの胸部にあるチェストストラップを利用するタイプが開発され、格段に脱着しやすくなりました。さらにデザイン性がよく、軽量なモデルも増えています。
パーゴワークスのスナップ（写真１と２）の内部はポケットで仕切られているため分けて収納ができ、500㎖のペットボトルも入るサイズ。チェストストラップ式で脱着が容易。私はスマホとサングラスを入れるときに使用しています。

▲いままでの外付けポーチは一度付けると脱着が面倒！このチェストストラップにとおす方式が現れて付け替えが簡単確実に

ミステリーランチのウィングマンAFP（写真３）はストレッチ素材を採用し、物を押し込むように収納できるのが特徴。こちらもチェストストラップ式。スマホとサングラスとミニタオルを収納しています。ウィングマンハイドロ（写真４）はAFPとおなじ素材で、46g と軽量でありながらボトル収納に特化したモデル。500㎖の保温保冷ボトルが収まり、夏に重宝しました。

バックパックとの組み合わせ

ウルトラライト系メーカーからも数多くの外付けポーチが発売されています。軽さはもちろんデザインにこだわりのある製品が多いのですが、手持ちのバックパックとの相性の確認が必要です。日本のサヤマワークスのダスティンホルダー2G（写真５）はベルクロテープ式で、デザインが秀逸。グラナイトギアのクイックスタッシュ（写真６）は止水ジッパーのポケットの外側にメッシュポケットがあり、スマホを濡らさないように中に収めたり、使いやすいようにメッシュに収めたりと自由に使えます。こちらも軽量で、ベルクロテープ式の小物入れ。

▲パーゴワークスのスナップにスマホとサングラス、ミステリーランチのハイドロにボトル、行動食はバックパックに入れる

最後にスマホに特化したミステリーランチのテックホルスター（写真７）はベルクロテープ式とミリタリー製品に多いパルス式を採用。芯材入りで多少重たいですがスマホをしっかりと守りたいときに重宝します。
手軽なハイキングのときはスマホが入るポーチ、夏はボトルが入るポーチを、ナビゲーションを重視するときはサコッシュをプラスして使用しています。